【明慧日本2014年12月29日】甘粛省蘭州市の法輪功学習者・金俊梅さん(58歳女性)は身体障害者である。2008年4月、警官は金さんの自宅に不法に侵入し、金さんを連行した。その後、金さんは懲役8年の実刑判決を宣告され、2012年8月1日に同省の女子刑務所に拘禁された。刑務所で殴打された金さんは、松葉杖を使うことも許されず、はって進むことしかできないほど迫害され、侮辱を受けているという。
金さんの子供たちは、母親の状況を知り、刑務所へ行って「重病のための服役中の一時出所」 を要求したが、拒否された。
金さんは先天性の小児麻痺により身体が不自由なため、松葉杖を使っている。金さんは法輪功を学ぶ前、胆のう炎や胆石、心臓病などを患って苦しんでいた。また短気な金さんは、1996年末に胃穿孔(いせんこう:胃壁にあながあくこと)を患い、嘔吐してものを食べられず「もう手遅れだ」と言われて病院から追い出された。しかし、危篤に陥った金さんは法輪功を知って学び始めた。すると徐々に健康を取り戻し、優しい人になった。金さんの変化を目の当たりにした家族は、金さんが法輪功を学ぶことを応援した。
しかし、2008年4月13日、蘭州市城関区・国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官数人が突然、金さんの家に押し入り、金さんを蘭州市第一留置場まで連行した。金さんは留置場で松葉杖を使うことが許されないため転んでしまい、負傷した。
2008年9月27日、城関区裁判所は金さんたち3人の法輪功学習者に対して不正裁判を開廷したが、当日は判決結果を出さなかった。2008年12月10日午後、同裁判所第一法廷の副裁判長ら数人が同市第一留置場へ行き、金さんに対して懲役8年の実刑判決を宣告した。
金さんの夫は法輪功を学んでいないが、金さんが連行された後、市公安局に拘禁された。ショックを受けた夫は2008年12月4日、突然、脳出血で倒れて病院に搬送されたが、死亡したという。
金さんの息子は母親が連行されてから絶えず解放を求め続けた。そして、2008年12月10日、金さんは「重病のための服役中の一時出所」 の許可を得て帰宅できた。
しかし、2012年8月1日昼、城関区国保大隊の警官20数人は再び、金さんの自宅に押し入り、金さんを連行して市第一留置場に拘禁した。同月末、金さんは省女子刑務所に送り込まれた。
金さんは松葉杖を使って歩いていたが、刑務所に拘禁された金さんは、松葉杖を使うことを許されなかった。松葉杖がないと金さんは歩けず、動くときははって進むことしかできないが、警官は「誰も金に手を貸すな」と命じた。受刑者が刑務所でトイレに行く時は、時間制限があり、金さんは早く動けないため間に合わない。しかし、ベッドなどを汚すと、ひどく殴打されるという。
拷問の再現:殴打される
昨年の正月、金さんの子供たちが刑務所へ行って母親と面会した。母親の顔に傷跡があるのを見て、子供たちは憤慨し、警官にその真相を求めたが、警官は言い逃れするばかりだった。2年来、子供たちは毎月、刑務所へ行って母親と面会してきた。子供たちは母親が自立生活ができないことを刑務所の関係者と話し、母親を帰宅させることを要求し続けたという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)