【明慧日本2015年1月11日】黒竜江省建三江の前進鎮裁判所で裁判中の「建三江事件」は、昨年12月17日からの一連の裁判で、建三江の公安・検察・裁判所が結託して法律に違反している。当事者の命の保障が得られず、弁護士の身の安全も脅されている。
「建三江事件」の4人の当事者・石孟文さん、王燕欣さん、李桂芳さん、孟繁茘さんは皆、法輪功学習者だ。昨年3月21日に4人が連行されてから9カ月経った。今回の裁判の前に、当局は4人に対していい加減に罪を着せようとしたが、家族は弁護士に依頼し、および各界の人々が注目する中で、当局は何度も開廷する時間を遅らせた。
一、当事者の安否は保障できない
4人の法輪功学習者の中で、石さんは建三江農墾留置場に監禁され、他の3人は佳木斯市留置場に監禁されている。9カ月間苦しめられた4人はすでに心身がやつれている。期間中、家族は面会を求めて生活用品を持って行ったが全く許されなかった。
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開廷する前日、石孟文さんの弁護士は留置場で石さんと面会した。その時、石さんの頭は覆い被され、手錠をつけられていた。裁判の当日、建三江の気温は零下30℃だったのに、石さんは薄着で裸足にスリッパの姿で法廷に入った。これに対して、8人の弁護士は激怒して強く要求したので、午後、石さんは冬着を着ていた。
王さんは留置場の厳管監室に隔離された。王さんは断食して抗議したことがある。李さんと孟さんの身体は極度に衰弱したため、留置場は生命の危険を恐れて、点滴を強制した。1日目の裁判が終わった後、3人は4､5時間の道のりの留置場に戻され、翌日の朝また留置場から法廷まで連れられた。午前9時に法廷に着くと、3人は疲れきっていて、李さんと孟さんは隣の部屋で点滴された。翌日の夜になって、3人はすでに目がくらくらして、意識がもうろうとしていた。
二、法廷はわざと当事者と弁護士の体力を消耗させる
2日目（18日）の朝、弁護士が法廷に向かう前、ホテルのロビーに公安局七星支局の李副局長が30人前後の私服警官を連れて待機していた。弁護士の安全を守るためだという。弁護士は法廷に向かう途中で、後ろに6､7台のナンバープレートなしの車が尾行していた。
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当局は法廷へ行く途中で多くの検問所を設置し、数人の家族は遮られ、弁護士が入るのも困難だった |
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当局は法廷へ行く途中で多くの検問所を設置し、数人の家族は遮られ、弁護士が入るのも困難だった |
午前の法廷で激しい衝突があった。2人の司法警察は襲祥棟弁護士の腕を掴んで肩を押し、もう1人の司法警察は襲弁護士の首を締め付けようとした。裁判長はかえって襲弁護士に警告し、続いて王宇弁護士にも警告した。
8人の弁護士の力強い弁護で、法廷は自分の違法な事実に対して言い分ができなくなり、わざと時間を長く伸ばして、当事者と弁護士の精神力と体力を消耗させた。
夕方6時10分、2日目の法廷が終了し、翌日の午前9時30分に引き続き開廷すると宣告した。弁護士は宿泊ホテルを探していた時、20数人と3台の車が堂々と尾行していた。
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18日の裁判終了後、公然と弁護士を尾行する私服警官 |
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18日の裁判終了後、公然と弁護士を尾行する私服警官 |
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18日の裁判終了後、公然と弁護士を尾行する私服警官 |
三、弁護士が告訴 検察院などは「無人の城」を演じる
3日目（19日）、4人はすでに生命の危険に晒されている状態になり、しかも裁判の過程で至る所に違法行為があり、法的な効力がなくなっていた。8人の弁護士は建三江農墾区検察院、紀律検査委員会などの部門に告訴した。
 19日の朝、検察院に告訴に来た8人の弁護士 |
建三江検察院は、朝から「今日は点検のため、業務中止」の理由で受け付けをせず、3人の検察長が不在ですべての部門は無人で、守衛室に1人いた。紀律検査委員会などの機関も互いに責任を人になすりつけている。
家族は法廷などの現場で、建三江当局の無法の限りを尽くしたことを目にした。家族は「引き続き正義の弁護士に依頼し、4人の法輪功学習者の合法的権益を守る」と決意を示した。
（訳者注：「建三江事件」とは、建三江の洗脳班で先月20日、不当に監禁されている法輪功修煉者の解放を求めて、唐吉田さんなど弁護士4人が建三江法制教育基地に出向き、全員が拘束された事件。拘束期間中にはひどい拷問を受け、肋骨を折られるなどの重傷を負った。また、「生きたまま腎臓を摘出する」、「生き埋めにする」などと脅迫を受けたという。）
