明慧法会|「彼女たちは真心から私達のためを思ってくれているのです。そうでしょう」
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 文/江西省の大法弟子

 【明慧日本2015年4月16日】偉大で恵み深い師父、こんにちは! 全世界の大法弟子の皆さん、こんにちは!

 去年、私の地方ではずっと摂氏39度以上の気温が続きました。私と一組の同修はある人里離れた村に来て真相を伝えました。車から下りると、まるで高温の鍋でも踏んでいるかのようで、体中がひりひりしました。私たちが周りを見渡すと、田畑には誰もいません。私と同修は一軒一軒回って真相を伝えるしかありませんでした。

 「彼女たちは真心から私達のためを思ってくれているのです。そうでしょう」

 しばらくすると私たちは一軒の家のドアが開いているのを見つけました。家の部屋の中には30歳前後の夫婦が座っていました。私はドアへとすすみ「奥さん、旦那さん、ご機嫌はいかがですか?」と、笑顔で言いました。「あなたたちは何をしている人ですか?」と、奥さんのほうが顔をこわばらせて言いました。私は「私はあなたたちに真相の福音を届けに来ました。あなたたちは法輪功を知っていますか?」と言いました。するとすぐに夫婦の態度は変わり、私たちを自分の家から追い出しました。「法輪功をしてる人は早く捕まえなければならないというのに、あなたたちは私の家に来て何を話すというのですか?」と、言いながら私たちを外に押し出し、まったく私たちの話を聞こうとしませんでした。

 私は門の所に立って、「奥さん、旦那さん、法輪功の真相をあなたたちにお伝えしますので、どうぞ聞いてください。少し理解して頂ければ、その後は平安になります。私たちは心からあなたたちのためを思っているのです」と悲しそうに言いました。しかし奥さんは「法輪功の人は他所へ行って話して下さい」と言いました。旦那さんの方はもっとひどく、私たちを通報しようとしました。私は直ちに正念を発し、彼の電話がつながらないように、そして私たちを手伝って下さるよう師父にお願いをし、同修もそばで発正念しました。すると彼の電話は通じず、彼はドアを閉めました。

 私は「私たちは各自、内に向けて、自分のどんな人心が法に沿っていないのかを探し、見つけ出したらそれを取り除きましょう!」と同修に言いました。同時に、縁のある衆生を皆、助けられるよう、私たち二人は師父に加持をお願いしました。

 私たちが角を曲がると、家族3人が母屋の前に座って話しているのを見たので、同修はそばで発正念し、私は「奥さん、お姉さん、こんにちは」と、笑顔で言いました。この時、部屋の中からまた、60歳代の男性が出てきました。「ご主人、こんにちは、私たちは法輪大法の真相の福音をお伝えするために来ました」と、私は急いで言いました。彼はお冷やを二杯持ってきて私たちに飲ませると、私たちを座らせ、ゆっくり話させてくれました。

 私は法輪功とは何かから始め、法輪功が病気を治療するのに不思議な効き目があった事例を列挙し、次に江沢民らの一派が何ゆえ法輪功を迫害するのか、「天安門焼身自殺」の報道が捏造されている真実を語り、また中国共産党の邪悪な本質を語り、そして法輪功を迫害した悪人がどのような報いを受けたのかを語り、法輪功を信じ、そして三退して福音を得た例を話しました。彼らは皆、真剣に聞き、そして皆、三退に賛成しました。私は『天の賜物は大きな幸福』のパンフレット、神韻DVD、お守りを彼らに渡すと、みな宝のように両手で受け取り、「私たちは必ずちゃんと見ます」とみんなが言いました。私は「皆さんが見た後、親類と友人にも渡して見せて下さい。そして親類と友人にも三退してもらわなければいけないのです。これこそが人を救う事で、佛教では『人命を救う功徳は計り知れない』と言われています」と話しました。ご主人は「私たちはきっとやり遂げます。ありがとう!」と言いました。

 この時、ご主人はもう一度お冷やを二杯運んできました。私たちは「結構です、私たちは真心からあなたたちのためを思っていますが、今、私たちは安心しました」と言いました。「こんな良い人がなぜか今、訪ねて来てくれたのですよ!」と、彼は言って、彼は涙を流しました。

 どうしてでしょうか? それはこういう事です、私が彼らに真相を伝えていた時、前方からさっきの男性が走って来て、「お前の話がうるさい!」と、凶悪で残忍そうな様子で言ったのです。そして携帯電話を手に取り通報しようとしました。「お兄さん、すみません、静かに話します」と私は和気あいあいとした気持ちで微笑んで言いました。その男性はかんかんに怒って行ってしまいました。

 数分も経たないうちに、その男性がまたかんかんに怒ってやって来て、手を腰に当て、横目で私たちをにらみながら、「お前たちはまだ行かないのか、お前の話はうるさい」と言いました(実際その男性の家との間隔は30メートル近くあり、さらに角を曲がらなければならないので、影響はないはずでした)。やはり私は心を動じさせず、「お兄さん、もう一度教えて下さってありがとうございます。もっと静かにします。あなたが本音で私たちのために良くしてくれている事を、私は知っています。ですから『真、善、忍』をあなたたちに教えます。法輪大法の真相も真心からあなたたちのためを思って伝えます。私たちは遠い所から来ましたが、あなたたちに旅費を請求する事はないし、あなたたちから一口の水さえもらう事もありません。私の望んでいる事は、ただあなたたちに真相をわかって欲しい事だけなのです。わかって頂ければ、皆さんは将来平安であり、災難をやり過ごせるので、私たちは安心できるのです」と、笑顔で言いました。

 この時、私は涙を流していて、ただその男性がうつむいているのが目に入っただけでした。するとご主人が「彼女たちを困らせてどうするのですか? 彼女たちは真心から私達のためを思ってくれているのです。そうでしょう!」とその男性のそばに来て静かに言いました。その男性は何もいわず家に帰りました。「師父がその男性の後ろにある邪な要素を解体なさった」という事を私は承知していました。ここまで書いた今、私は「これは、この男性のわかっているその一面がこのユニークな方式で真相を理解し、いざという時のために自らが救われるための逃げ道を残したのだ」という事を突然悟りました。

 あなたたちもほんとに大変だったよ

 私たちはご主人が教えてくれた道を進むと、家が6、70軒位ある村にやって来ました。私と同修は分かれ、それぞれ家を訪問して真相を伝えたのですが、私がある家まで来ると、その家の主人がちょうど畑へ仕事に出かけようとしていたところでした。「兄さん、三分だけ待ってください、良い事をあなたに伝えたいのです」と、私は彼の方へ出迎えながら言いました。彼は鍬を置き、しげしげと私を見て、「今年私は60歳過ぎになりますが、私の知らない何か良い事があるのなら、話して聞かせて下さい」と言いました。

 「あなたは『三退すれば平安が保たれる』ということがわかりますか? あなたは法輪功を知っていますか?」と、私は話をしました。「あなたは法輪功を学んでいる人ですか?」と、彼は話しました。私は「はい」と答えました。その返事を聞いた彼は「私はこの村の書記です。数日前に会議がありました。それで上の方が言うには、法輪功を学んでいる者に会ったら捕まえて通報しなければなりません。法輪功の事は聞かず伝えず・・・」と顔を下に向けて言いました。私はすぐに支援していただくよう師父に頼み、邪悪の妨害を取り除きました。なぜなら、彼は縁のある衆生なので、救わなければならなかったからです。

 私は心を動じさせず、彼に向かって笑顔を見せました。「あなたは笑っているのですか? 私はあなたを捕まえなければいけません。その事があなたにはわからないのですか?」と、その主人は深刻に話しました。「お兄さん、私は一に盗まず、二に盗らず、三に欲が深くなく、四にギャンブルもせず淫らな行いをせず、五に殺人や放火をしません。そして隠れて天に背く悪事を働かず、他の人にとって有利ではない事はきっぱりと一切しません。私の胸には『真・善・忍』があるので、何をしても人のことをまず考えるようにし、他人に不利で有害な事は絶対にせず、またそういう事を考えてみたいとも思いません。他の人とトラブルが発生した時は、自分の間違いだけを考え、絶対に少しも他人の過ちを咎めたり他人を恨んだりしません。私たちは修煉して無私無我な人になる必要があるのです。これは私たちの師父が私たちにこうするようにと教えて下さった事です。正直なところ、あなたには公平に答えて欲しいのですが、私たち法輪功を学ぶ人は悪人だと思いますか?」と、私は平和で威厳をもって言いました。すると彼は「いいえ」と答えました。次に「私たちはあなたたちを傷つけましたか?」と聞くと、また彼は「いいえ」と答えました。今度は「それなら捕まえる事ができますか?」と聞いてみると、彼は「できません」と答えました。その後私は「それなら問題ないでしょう」と言いました。

 続いて私は「法輪功とは何か?」「中国共産党とは何か?」「江沢民率いる共産党当局はなぜ法輪功を迫害するのか」「なぜ天が中国共産党を滅ぼすのか」「三退すれば平安が保たれる」事について彼に伝えました。「ここまで話をしましたが、私たちが政治を行っていると誤解しないでください。例えば、手を伸ばしたら5本の指もはっきり見えなくなる位の闇夜にあなたが歩いていて、その道の真ん中に大きな罠が仕掛けられていたとします。そして私は『道のわきを歩いてください、ここの真ん中には大きな罠が仕掛けられているから』とあなたに知らせ、あなたは無事に歩いて行ったとします。このような事で、まさか私が政治を行っていると言えるのでしょうか? これで私が国家に反対していると言えるのでしょうか? あなたが平安に災難をやり過ごし、あなたに素晴らしい未来が来る事を私は願っているだけなのです。なぜならあなたは自分の命をかけて誓ってしまい、一生を中国共産党に捧げなければならないからです。そうなると、天が中国共産党を滅ぼす時、あなたは共産党と一緒に災禍をこうむります。ですので、あなたが三退し、法輪功の真相を理解すれば、大難が来ても、あなたは平安に過ごす事ができます。これは天が縁のある人や福のある人に一度だけ与える生存の機会なのです」。

 彼はとてもまじめに聞いていました。「真相パンフレットと神韻DVD、お守りをあなたに贈りますので、あなたがちゃんと見てくれれば、どうすればいいのかがあなたはわかり、法輪功を学ぶ弟子をどのように遇すればよいのかという事もすぐにあなたはわかるはずです」と、私は言いました。彼は口を聞かず、しばらく沈思黙考し、「わかった。あなたに言いたいことが2つある。第一に、あなたは私を35年間にわたって共産党員から脱退させました」と、立ち上がって話をしました。私は「あなたは『永正』というこの仮名で脱退してください」と言いました。しかし彼は「いいえ仮名は使いません。私は実名で脱党します。母屋の壁にある賞状に私の本当の名前が書いてあります。第二に、あなたは村に行き真相を伝え、あなたの言葉で真相を伝え人を救い、何かあった時は私を呼んでください」。

 彼は振り返り、水を一杯持ってきて私に飲ませました。私は「お礼を言います、兄さん! けれど、もう結構です」と言いました。彼は私を見て「あなたは食事はまだでしょう」と言いました。私は軽くうなずきました。「あなたたちはどこへ行ってもでも、こんな風に一軒一軒に真相を伝えるんですか?」と彼はちょっと悲しげに言いました。私が「そうです」と答えると、「ああ! それなら、皆さんも本当に大変ですよ! みなさんの師父は本当に素晴らしいですね!」と言いました。

 私は笑顔で彼を見て、「ありがとうございます、師父、この生命は救われました」と思いました。「神は慈悲深く、最大の寛容を持っており、真に生命のために責任を持っているのであって、人間の一時の行いを重く見ているのではありません。なぜならば、神は本質から生命を悟らせ、本質から生命の佛性を目覚めさせているからです」[1]と。師父は説かれました。

 私は村の書記の家を離れ、一軒一軒一世帯ずつ順番に真相を伝えて行きました。午後三時半になってから、野菜農家たちが畑で仕事をしていたので、私と同修も畑に行って真相を伝えました。この日、私たちは58人に真相を伝え、36人が三退しました。

 実際、真相を伝える事に何か特殊な良い方法があるのでは全然なく、きちんと行わなければならならないのは当然ですが、心が純粋であればあるほど効果が高いのです。なぜならその時、あなたは法の中に溶け込み、神の状態に達したからです。ですから、法を伝える時、凶悪な出来事に遭っても、私の心は動じず、善を以って悪を制し、善を用いて開放しました。大法に感激したり、大法に賛同したりする事に遭っても、私は歓喜心が起きませんでした。なぜならこれは師父の威徳が大きいから、衆生が法に同化したのです。「大法弟子の光栄と能力は法から来ているのであって、自分から来ているのではない」と、ある同修が言うのを聞きましたが、とてもうまく言っていると私は思いました。

 今年四月のある日、真夜中の一時に、私は同修の家から大きな袋一杯の資料を抱えて帰った時、ドアの鍵を忘れた事に気づきました。困っていたちょうどその時、夫がドアを開け、大きな明かりが輝きました。次にどうやって部屋の中に入ればいいか、私が悩んでいると、今度は突然、応接間の固定電話機が鳴り、夫が忙しそうに応接間の方を振り向き、歩きながら「あなたは誰ですか? こんなに遅くに電話して来て、もしもし! もしもし! 何が何だかさっぱりわけがわからない、何で何の音もしないんだ」と叫んでいました。「この事は全部みな、師父が助けてくださった事だ!」と、私は非常にはっきりとわかりました。私は心の中で師父に感謝し続けました。夫が電話に出ているすきに、私は足早に自分の寝室に入ると資料を片付けました。この時、夫が近づいてきて、「妻よ、私はいい夫だろう! よく眠っていたのに、突然、起き上がってあなたのためにドアを開けなければならない事がわかった」と私に言いました。

 私は内心でひどく気持ちが高ぶり、長く平静でいられませんでした。というのも、「師父はいつも私の傍で精魂込めて私を加護してくださっている」と考え事をしていたからです。しかし師父! この過程において、師父が支払った心血をまた誰が知る事ができ、師父が受けた一切をまた誰が知る事ができるのでしょうか? この法を正す修煉がもう終わりに近づいた今日、弟子はただ修行に励み、さらに精進し、円満成就して師父に従って家に戻ります。

 弟子は偉大で恵み深い師父に両ひざを跪き拝礼いたします!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法』「二〇〇四年シカゴ法会での説法」

 (明慧ネット第11回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/11/12/299782.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/11/13/146834.html)
 
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