文/インディアナ州の大法弟子
【明慧2015年8月26日】
尊敬する師父、こんにちは。
同修の皆さん、こんにちは。
私は16歳の大法弟子で、今年の夏に、「真相を伝える自転車の旅」に参加し、その中での修煉体得を皆さんと分かち合いたいと思います。
一 、学業に対する執着を放下する
新学期が始まると、私は高校三年生に上がります。普段の勉強は忙しく、長期にわたり大法のプロジェクトをやっているので、今年の夏休みに家でSAT試験の準備や、AP授業や学校のクラブの関連のことをやろうと思い、「自転車の旅」に参加する予定をしませんでした。しかし5月30日、「自転車の旅」がもうすぐ出発すると知った時、これはとても特殊で貴重な真相を伝える機会だと突然思いました。その日の夜、『カナダ法会での説法』を読んでいた時に、「わたしがあげた例のようですが、自分の将来、仕事や事業を肝心な時に放下することができれば、その人はこの関を乗り越えたのではありませんか?」が目に入りました。
これは師父からのご啓示ではありませんか? 振り返ってみると、その辺り私はよく「勉強が忙しい」を言い訳にして、真相電話をかけることを疎かにして、衆生を救い済度するやる気は緩みました。家族(同修)も「大法を第1位に置かなくちゃ、機会は二度とありませんよ」と言ってくれました。そして、私は5月31日朝、飛行機に乗ってロサンゼルスに向かいました。
二、旅中の妨害を排除する
私は5月31日の夕方に着いたため、自転車を乗る練習もしておらず、その上自転車の数量も足りません。1日目、在ロサンゼルス中国領事館の前で、出発する直前に、ある同修が1台の自転車を貸してくれました。その自転車のスピードはとても速くて、慌てた時に、ブレーキをかけるのを忘れ、止まっていた車にぶつかり、自転車ごと並木道に飛ばされました。私は地面に座って、心の中で「法輪大法は素晴しい」と言い続けていました。ぶつかった車には何の傷もないのですが、私はずっとそこに座って車の持ち主を待ちました。それは車の持ち主に法輪功の真相を伝えたいからです。車の持ち主は中国人女性で、すぐに「法輪功は何をやっているか知りませんが、とにかく弁償してくれないとただでは済みませんよ」と言いました。彼女に大法弟子に対して悪い考えを持たせてはならない、この事故を彼女と善解して、彼女を救いたい、と私は思いました。
事故の経緯を説明した後に、彼女の態度は良くなり、「ぶつかってからずっとここで私を待っていたのですか、法輪功の人は良い人ですね。大丈夫です、もう行ってください」と言いました。あまり時間がないため、私はただ彼女に「法輪大法は素晴しい、真善忍は素晴しい」を教えました。後日、ワシントンDCでろうそく追悼をした夜、その日に事故現場にいた同修Aさんと会いました。あの中国人女性は何の弁償も要求をしていないほか、多くの真相を理解したと彼は私に教えました。大法の「真・善・忍」の特性は、いかなるトラブルも解消することができ、自分の心性を高めてこそ、はじめてより多くの衆生を救えるのだ、と私は悟りました。
一日目の計画はロサンゼルスを出て隣の都市に着くことです。もうすぐ山に登りますが、先ほど車に衝突した事が、なかなか脳裏から離れません。私は心を落ち着かせて学法を始め、その中の「街を歩いていても、あるいはその他の社会環境においても、面倒なことに遭遇する可能性もあります。常人の中で捨てられないような心を、全部あなたに捨てさせなければなりません。どんな執着心であれ、それを持っているかぎり、さまざまな環境の中でそれを少しずつ削り落とさなければなりません。さまざまな失敗を経験させ、失敗の中で悟らせることこそ修煉なのです」を読んで、まるで師父が自ら私に教えられたように感じました。自転車の旅が始まったばかりなのに失敗に出遭い、これは邪悪の妨害で、否定しなければいけません。今回の旅もきっと多くの困難や挫折に出遭いますが、中国共産党に迫害されて亡くなった同修たちが残した孤児らを助けるためにも、私は必ずこの自転車の旅を最後まで続けていこう、と決心しました。
一日目の午後、私たちのチームが自転車に乗る番になります。午前中に自転車に乗った同修を見ると、怪我する人もいれば、呼吸困難と訴える人もいて、途中で諦めて車に乗ってしまう人もいました。監督は「あなたは急に参加したため、トレーニングができていないので、初日は自転車に乗らなくてもいいです。車に乗って下さい」と言ってくれましたが、私はやはり自転車に乗りました。
初日から上り坂で、道幅が狭く、下の眺めは谷底が見えません。対向車が頻繁に走ってくるので、私は2キロも走っていないのに石につまずき転びました。仲間を待たせてはいけないと思い、這い上がって引き続き自転車を漕ぎ、2、3回転倒したことがあります。ロサンゼルスからワシントンまでの3000キロの旅、初日は最も忘れ難い自転車の旅の始まりです。あの山道はとても険しく、夏の太陽の下に、我々の固い正念と衆生を救い済度する思いをのせて、走りました。
三、恐れる心を除去する
旅が始まった3、4日目の夜、多くのメンバーは宿泊地に先に行き、ご飯を作ったり片付けをし、残る人は引き続き自転車に乗って宿泊地に向かいます。すでに夜の8時、9時頃になると、山道は真っ黒で何も見えません。先頭で皆をリードする役目の私は、全員を引っ張っていくために、自分の自転車のスピードを最も速いモードにしました。その時、心の中ではとても怖くて、あの15マイルはこの上なく長いと感じました。私のそばで走っている協調人は、「怖かったら、師父に願いすればいい」と教えてくれました。私は心の中で『洪吟二・正念正行』を暗唱しました。「大覚は苦を畏れず 意志は金剛より鋳られる 生死に執着無く 坦々たり正法の路」。すると涙がポロリと流れました。あの一瞬、師父と大法を信じることは、これほど幸せなんだ、法に溶け込むことは、これほど楽しいなんだ、法を正す時期の大法弟子になれてこれほど栄光なことなんだ、と感銘しました。師父に感謝します! あれ以来、自転車に乗っても、もう恐くなんかありません。
四、正念の力で乗り切る
旅の中で毎日の宿泊地を探すのは私の担当の仕事です。ペンシルベニア州にいたある日、大雨が降って、テントを張ることができなくなり、急いで近くの旅館を探しました。当日料金は高くて、ネットで調べた料金は私たちの予算を大幅に超えました。私は5、6軒の旅館に問い合わせましたが、手頃の料金のところがありません。内に向けて探すと、早く問題を解決したいばかりで、旅館の人たちに真相を伝えることを忘れていたと気付きました。そこで私は心の中で発正念してから、ある旅館の電話をダイヤルしました。そこは条件の良い旅館であるため、9つの部屋は全部で680ドルで、けっこう高いのです。しかしカウンターはマネージャーの電話番号を私に教えました。私はマネージャーにかけて、江沢民による迫害や生体臓器狩りの真相、私たちの今回の旅の目的を説明しました。マネージャーは、あなたたちはとても有意義な事をやっていると言って、料金を490元にまで下げてくれ、予算よりも安かったです。
途中、多くの同修は毎日苦労を惜しまずに道を探したり、前もって旅館に行って準備をしたりしてくれて、彼らの黙々としたサポートに感謝したいと思います。
五、出会った中国人に真相を伝える
「自転車の旅」はただ自転車に乗り、走るだけではなく、途中で出会う人々、政府の官僚、メディアの人、通行人、店の店員や、全ての人に真相を伝えるのが重要な目的です。これまで私はずっと、コンピューターを通じて真相電話をかけていましたが、出会った中国人と向かい合って真相を伝えることは、ほとんどありませんでした。どの都市を通っても、多くの中国人観光客に出会います。私の記憶に最も深く残ったのはシカゴで、米国独立記念日の前日、私たちは走るのを半日休んで、町に行って真相を伝えました。ある中年の中国人女性は「天安門焼身自殺」の真相と「江沢民告訴」のことを知り、「三退」に同意しました。「あなたたちは愛の心を持っていますね。今どきの中国の少年と違います。頑張ってね」と言ってくれいました。最後に彼女とハグして分かれ際、彼女の目に涙が浮かんでいるのを見ました。
真相を伝えることは行脚に似ていて、どんな人にも出会います。実は多くの中国人の中にも、まだまだまだ善良な人が多くおり、大法に救われることを待ち望んでいると感じました。
「自転車の旅」にヨーロッパ人の同修2人がいて、毎日どんなに遅くても、どんなに疲れていても煉功を怠りません。それは私が学ぶべきところです。今回の旅を通じて自分の多くの執着心、汚い環境や汚い物を嫌う心、メンツを重んじる心、他人の対立の中に参与したくないという利己心などに気付きました。師父は『転法輪』に「絶えず執着心を取り除くことこそ人間の修煉の過程のすべてです」と説かれています。その言葉は以前数え切れないほど読んでいたのですが、その中の道理をじっくりと考えたことがありませんでした。
今回の「自転車の旅」のおかげで、私は数ヶ月前の怠惰な自分から抜け出し、多くの執着心を取り除き、日々煉功することの大切さを学びました。今後、よく自分を修さめ、三つのことをしっかりと行っていきたいと思います。
師父、ありがとうございました。
同修の皆さん、ありがとうございました。
(2015年米国中部法会の発表原稿)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/8/10/151995.html)