徹底的に自分を変え、周囲も変わる
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文/河北省の大法弟子 安然

明慧日本2015年8月30日】1963年、私がまだ幼い頃のある日、父は突然下放を命じられ(下放とは:文化大革命期に、みずからの世界観を改造することを目的として、知識人を長期にわたり農村に派遣し、農業労働に参加させる政策のこと)、わが一家は都市部から農村のある長屋に移り住みました。

 移り住んだ長屋には、私と同年代の子供が十数名ほどいましたが、誰も知らない私と遊んでくれませんでした。数歳年上の兄は私を連れて、樹に上って鳥の巣を見たり、田んぼに行って蛇やカエルを捕まえたりして、遊んでくれました。周りの子供たちは、私を羨ましがり、時にはいじめることもありました。当時、母がよく「女の子だから、他の子供たちと喧嘩しないでね。もし外で喧嘩したら、家に入らせないよ」といつも注意していました。そう言われていた私は、家族の知らない所で、その子供達を懲らしめました。しかも最後に必ず「もし私の母に告げ口をしたら、あなたをもっと殴ります」と付け加えていました。数カ月後、誰も私をいじめようとしなくなりました。

 大人になってから、私はボクシング愛好者と結婚しました。彼は気性が激しく、酒をよく飲みます。普段はまだいいのですが、外で酒を飲み過ぎると家に帰って、言いがかりをつけて喧嘩を売ってきます。時に、私に暴力を振るうことさえありました。勝てない私は、彼が寝た後、彼の体のあちらこちらを捻ったり、掴んだり、ねじったりして鬱憤をはらしました。当時の私は傲慢なうえにせっかちでした。おまけに喧嘩を好み、荒っぽい夫を見下げていました。結局、結婚後の数年間で心臓の欠陥、腰痛、メニエル病などの様々な病気になりました。

 法輪功を修煉してから、それらの病気は知らないうちに治りました。修煉の中で、私は夫と夫婦になるのは縁であり、互いに優しく接し、理解し合うべきだと知りました。

 ある日、夫に連れられて彼の友人宅を訪ねました。その友人夫妻と話しをしている最中に、夫が突然私に罵声を浴びせました。私のどの言葉が彼の気に障ったのでしょうか。呆然となっている私を見て、その友人夫妻は夫を止めようとしましたが、夫は全く聞きません。 その友人夫妻の娘は「おばさんは別に悪いことを言いませんよ。叔父さんはどうしたのですか?おばさんは、これだけ罵られても、なぜ何も言い返さないのですか?」と聞きました。この時、私はやっと我に返り「私は法輪功を修煉しているので、彼と言い争いはしません」と答えました。口ではそう言いましたが、面子が傷つけられたと感じ、心は穏やかではありませんでした。

 帰宅途中、私は師父が『轉法輪』で言われたことを考えていました。「修煉者が遭遇することには偶然がなく、トラブルが突然現れます。その時こそ修煉者の心性が試されます。自分を真の修煉者だと考え、高い基準を持って自分を律しなければなりません。面子を重んじるのは常人の執着心であり、修煉者が取り除かなければならないものでもあります」と書かれています。前世で恐らく夫に借りを作り、今世で返さなければならないのでしょう。師父の『転法輪』に書かれたことを思い出しながら、私は徐々に心の平穏を取り戻しました。帰ってから夫に「今日、あなたを怒らせてごめんなさい。私に間違いがあれば教えてください。改めます」と言うと、夫はびっくりした表情で私を見ました。「修煉者になった私は以前と違い、あなたと仲良く暮らしていきたいのです」と続けると、夫の表情に、感動が見て取れました。その後夫も変り、わが家庭は徐々に穏やかになっていきました。再び夫との間にトラブルが生じた時、内に向けて自分の間違いを探し「真、善、忍」の法理を持って、自分の言動を改めるようにしました。

 師父は『轉法輪法解』の「済南での講法 質疑応答」の中で仰いました。「一人が法を得れば、全家族が受益します」

 私が大法を修煉して、夫も慈悲なる師父から洪大な恩恵を受けました。ある日、夫は足を怪我して、片方の足の裏に出来物が出来ましたが、それを無視しました。一年の間にその出来物が足の裏一杯に出来てしまい、数えてみると32個ありました。それは普通の出来物ではなく、地面に足を下ろすと、無数の針に刺されるような激痛を伴います。治療費を惜しんだ夫は、繰り返し私にその痛みを訴えました。私は彼に「師父に助けてもらいましょう」と言い、心の中で「師父、どうか彼を助けて下さい。彼の最近の言動はだいぶ良くなりました」と師父にお願いしました。数日経ったある日、足を洗っていた夫は、自分の足を見て驚きました。足の裏にあった数十個の出来物が全部消えていただけでなく、出来物の跡形もありませんでした。夫は履いていた靴の中を覗いたり、靴下を見たりして「不思議です。本当に不思議です。大法の師父は本当にすごいです」と呟きました。私は分かっていました。師父が彼の病業を取り除いて下さったのです。

 大法の不思議さを体験した夫は、私の学法煉功を支持し、毎日自ら家事を引き受け、やってくれるようになりました。また、夜に私が住宅街に真相資料を配りに行くとき、彼もついて来て私を待ったりしました。ある日、夫は「大法の資料を私に下さい。替わりに配ってきます」と言い出しました。私は彼の言葉に感動しました。同僚や隣人と雑談をしている時、夫は「法輪功はとても良いですよ。私の嫁は修煉してから性格が良くなり、喧嘩を売っても相手にしてくれません」と言ったそうです。同僚が「彼女はまるで別人のように変わりましたね。あなたの一家が穏やかになっただけではなく、彼女を知っている人は皆称賛していますよ。この法輪功は本当に素晴らしいですね!」と言いました。ある隣人は自分の嫁に「あなたも法輪功を学んだらどうですか。『真、善、忍』を学べば、私との喧嘩もなくなるでしょう」と勧めたそうです。

 「山河は容易に変えられても、人の天性は改め難いものです」と世間でよく言われますが、大法に出会えず、大法を修煉する機縁がなければ、今の私はどうなっていたでしょう。恐らく家庭は崩壊し、私も死ぬまで、この強情な性格を抱えていくことになったでしょう。今まで、大法を修煉して、私は相生相克の理が分かり、人間には善の一面と悪の一面があることを知りました。そして自分の魔性を抑制し、内に向けて不足を探し出し、善の念を持って物事に対処し、他人を優先的に思うことを学びました。大法を修煉することによって、私は徹底的に自分の性格を変えました。それにより、周囲の人たちも変わってきました。

 師尊の御恩に感謝致します!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/8/25/314652.html)
 
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