真・善・忍に照らし、名利を求めず、身も心も軽やかに
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2016年3月8日】1997年に法輪大法の修煉を始めた私に、知人はよくこう言います。「あなたは変わりましたね。法輪功があなたを良い人に変えました」

 私は労働者の家庭に生まれ、8人兄弟の末子として家族の溺愛を受け、小さい頃から自己中心的で、自分の利益を最優先し、他人の気持ちなどを考えたことがありませんでした。父親から散髪の技術を学んでから、自分のヘアーサロンを開き、生計を立てることにしました。私はいつも意のままに顧客に散髪代金を要求し、決まった料金より多めにお金をもらうことがたびたびでした。

 法輪大法を学んでから、大法が人々を善へと導くこと、どの職種に勤めても良い人になることができ、道徳が高尚で他人のために考える人になれることが分かりました。以前のような、無断で顧客から高い料金を要求するような不道徳なことを二度としてはいけないと思いました。それからは、定められた料金通りの散髪代を頂き、困難がある人や一人ぼっちの老人であれば料金を安くし、または料金を頂かないようにしました。顧客が財布を忘れたり、支払いを忘れたりするときは、料金を請求しないようにすることが、私の義務行為だと思うようにしました。その後、私の収入が減ることはなく、だんだんと顧客も増えて、店が移転すれば古い顧客もついて来るようになりました。

 私の変化を目にした多くの人は、法輪大法の良さを知り、法輪功が世界中のどの国でも自由に学ぶことができ、唯一、中国では中国共産党によって迫害されている事実も分かってきました。また、中共は迫害に留まらず、法輪功学習者を対象に臓器狩りを行い、莫大な利益を貪っていることが皆に分るようになりました。このようなことがなければ、中国人は皆が善を重んじているはずで、腐敗堕落した官吏も、強盗や博打、麻薬などの悪行を行う人もいないはずです。

 修煉後のある日、三番目の姉と雑談する際、私は泣きながら、「姉さん、一つ伝えたいことがあります。大法を修煉していなければ、恐らく一生涯このことを自分だけの秘密にしていました。数年前、私達姉妹4人が省内の百貨店に行った際、帰りが遅くなって旅館に泊まりましたね。その時、姉さんがお手洗いに行った隙を見て、財布から100元を盗みました。一緒に散髪屋で働きながら、実際、姉さんは私から技術を学びました。それに、ある生徒さんが謝礼として私に頂いた学費と100個の卵を、 姉さんは私がいない間に自分のものにしてしまいました。私はずっと復讐を考え、普段、売上から出た利益も多めに貰おうとしました。ある時、チャンスが訪れ100元を取り戻し、清々しい気持ちになりました。しかし、今日私は、師父の教えである『真・善・忍』に照らし合わせて、自分の間違いに気づきました。大法に従い自分の言動を正したく、この100元を返します。ごめんなさい」とこれまでのことを謝りました。

 姉さんは真面目でひたむきな私の変化を目にし、涙ながらに言いました。「私も間違っていました。自分のものではない金銭や物(卵)を取ってはいけなかったわ」と姉も泣きながら詫てくれました。この時、2人は心身ともに軽くなったように感じました。以前は、名利をめぐって姉妹間でも喧嘩が絶えませんでした。法輪大法を学んでから名利に淡泊になり、利益を他人に譲り、たとえ自分の得る分が少なくても常に幸せを感じ、姉妹の関係も以前よりずっと良くなり、うちとけて仲良くなりました。

 修煉を始めて1年にもならない1998年の夏のある日、5歳の息子が放課後、店の外で遊んでいました。日が少し暮れかけ、ちょうどお客さんの散髪を終えたところで、突然店の外がザワザワしていることに気付きました。店を出て見ると、息子が路肩に止まっているマイクロバスの下から一生懸命に這い出ていました。傍観者たちから「早く見てあげて! 子供が怪我していませんか?」また、「びっくりしました! 子供を轢いてしまったかと思いました。病院で診てもらった方が良いでしょう」と聞こえてきました。私はドライバーさんに「子供は大丈夫そうです。もう行って下さい」と言いました。子供は少し熱を出しましたが、どこにも怪我はなく、翌日は熱も引いたので、いつも通り学校へ行きました。

 その後、人々は子供の状況を聞きに店に訪れました。現場を見たあるドライバーさんが親指を立てて、「兄嫁はすごいですね。法輪功を学んでいる人はやはり違います。他の人なら最低1000元を請求したでしょう」と言いました。私は「そんなことをしてはいけませんよ。そのドライバーさんもわざわざ事故を起こした訳ではないし、他人のお金をそんなにぼったくってはいけません。法輪功を学ぶ私はなおさらそんなことをすべきではないのです」と言いました。この件を通じで、街のほとんどの人が法輪大法の良さを大いに知ることになりました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/1/20/322456.html)
 
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