本当に心から衆生を救い済度したいのか
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2016年3月4日】同修との交流を通して、私は自分の執着心に気づきました。相手に「大法は素晴らしい」と口で伝えていても、心では相手のことが気に入らないのです。これでは真相を伝える効果は良くありません。はじめのころは、相手が真相を理解しないから救えないと言い訳をして、自分の修めるべき執着心を隠していました。

 私の叔母は若い頃、労働体験のため農村へ行き、そのまま現地の人と結婚しました。しかし夫婦関係はあまり良くなく、親族は離れ、生活は不遇で、叔母の性格も偏屈でした。私は叔母の娘との関係はとても良かったのですが、叔母との関係は良くありませんでした。叔母はとても利己的で、物事をやるときは自分のことばかり考えていたからでした。さらに、叔母はめちゃくちゃな偽気功も修練していたので、私は心から彼女の事を見下していました。

 昨年、叔母が癌の末期と診断されてから、彼女に大法の真相を伝えはじめました。師父の説法の録音を聞かせましたが、聞きたくないと言われました。その後、叔母は残念ながらこの世を去ってしまいました。当時、自分は心を尽くしたと思っており、さほど気にしませんでした。

 その後、内に向かって探し考えてみると、自分の恨みと蔑みが衆生を害し、残念な結果になったと分かりました。叔母の長女はずっと救われていません。今年私の家に来た時、誠心誠意彼女に「叔母さんが生きている時、私は叔母さんに良くない考えを持っていたために、救うことができませんでした」と謝りました。ずっと三退に同意しなかった彼女は涙ながらに三退をしました。我々の良くない考えを放下した時、衆生は感じとれるのだと思います。

 甲さん(仮名)は高齢の大法弟子です。彼女の娘婿は癌になり、まもなく亡くなってしまいました。甲さんは娘婿が中国共産党の思想に強く毒され、大法にも反対し、救えないから亡くなってしまったと言いました。しかし、彼女は自分の娘婿に言及する度に、恨みと憎しみを思い出しました。他の同修にも「娘婿がどれほど良くないのか、彼の家に行った時、まるで私が目に入らないかのように無視をするし、娘にもどれほど良くないのか、彼の頭の中にあるのは悪い中国共産党の嘘ばかり」などと言い、強い常人の感情を持っています。

 乙さん(仮名)も高齢の女性大法弟子です。まだ若い時、2人の子供連れの男性と結婚しました。しかし今になっても、旦那さんと2人の子供と仲が悪く、穏やかな修煉環境がありません。同修と交流する時も「自分の子供ではないので、仲良くできていません。夫の連れ子がどのように私をいじめても、夫は子供を守ります。あなた達には理解できないでしょう」と言うばかりでした。

 以上は私と周りの同修にあったことです。我々は外で知らない衆生に対してはとても慈悲心を持ち、大きな善の念を持って衆生を救い済度しています。しかし、自分自身の問題になると、自分の足りないところをはっきり見ることができません。それどころか、思想の中で相手の未来も定めてしまいます。表面では真相を伝え、彼らを救っているように見えますが、心の中は恨みを持っています。これでは口で救うと言うだけで、心の中では諦めているのではないでしょうか? 衆生をどのように救うことができますか?

 大法の修煉者は未来の衆生を選択しています。修煉者の一念だけで、未来を定めます。しかし、このような他人を排斥する心を持っていて、どのようにして慈悲を持てるのでしょうか? どのように衆生を救い済度する目的に達せるでしょうか? 同修の皆さん、我々は本当に自分の良くない思想と観念を変えなければいけません。なぜなら、このような思想から出た恨みや憎しみの対象となるのは、ほとんどが大法弟子の身の回りの人や、一番縁がある人で、最も救われるべき人なのです。

 衆生を救うことを妨害する観念と悪い思想を放棄しましょう。世の人々は救われるべきです。

 足りないところがありましたら、どうぞ慈悲に指摘をお願いします。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/2/25/324583.html)
 
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