VOA 良心の囚人が中国臓器移植の主なドナーの疑い(写真)
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 【明慧日本2016年6月27日】10年間にわたって調査してきたデータによると、中国共産党による法輪功学習者への生体臓器狩りの実態は2006年に初めて暴露されて以来、規模は更に拡大されている。しかも法輪功学習者をはじめとする良心の囚人が依然として政府の主な臓器狩りの対象だという。このレポートは再び世論に大きな反響を呼び起こし た。

图1: 法轮功学员二零零六年六月十五日在欧洲委员会前抗议他们所说的中共摘取法轮功学员器官的犯罪行为
中国共産党による法輪功学習者への生体臓器狩りの模擬実演

 中国の臓器狩りは再び世論を喚起する

 VOA、6月23日の報道によると、カナダ人権弁護士デイビット・マタス氏とカナダ政府元高官で人権活動家のデービッド・キルガー氏は2006年から中国共産党による法輪功学習者への生体臓器狩りの調査を開始し、その後レポートを発表して国際の注目を集めた。10年経った今、両氏はさらに詳しいレポートを発表した。レポートによると、中国で毎年臓器移植の件数は中国政府が公表した約1万件より遥かに超えているという。

图2: 加拿大人权律师大卫•麦塔斯 (David Matas)
デイビット・マタス氏

デイビット・マタス氏は「インターネット、出版物、新聞を通して病院のベッド数及び患者の人数などを示す数に基いて臓器移植の病院を一軒ずつ調べ、900軒以上の病院が臓器移植に従事していることがわかりました。具体的なデータはありませんが、断定できるのは、臓器移植件数は1万件より遥かに超え、少なくとも6万件、更にこの数を上回る可能性もあります」と述べた。

 中国元衛生部部長・黄潔夫は「2014年までの中国の臓器移植の主なドナーは死刑囚である」と言ったが、中国で毎年処刑された死刑囚は数千人ほどであるのに、数万件の膨大な臓器移植のドナーはどこから来たのかという疑問が提出された。マタス氏とキルガー氏はこのように結論を出している。「中国政府の一連の行動、例えば血液検査、臓器検査及び任意拘禁などから見ると、法輪功学習者を始め、良心の囚人が臓器移植の主なドナーであるとわかった。しかも人数は遥かに想像を超える」

图3:加拿大前亚太司司长大卫•乔高 (David Kilgour)
デービッド・キルガー氏

 10年にわたる調査の結果を証明するドキュメンタリー

 2015年に第74回アメリカラジオ・テレビ文化実績賞を受賞したドキュメンタリー『生体臓器狩り』(Human Harvest)には、マタス氏とキルガー氏による、中国で移植を受けた患者やその家族に対する調査過程が録画されている。

图4:加拿大华裔导演李云翔
ドキュメンタリー『生体臓器狩り』の監督・李雲翔氏

 ドキュメンタリー『生体臓器狩り』の監督・李雲翔氏は「カナダやアメリカでは、腎臓や肝臓を移植するのに2、3年間待たなければいけません。しかし、私達が取材したそれらの患者は2週間、長くても1カ月を待たず臓器の移植ができました。臓器移植は適合性が重要で、しかも過程が複雑です。それほど多くの患者、そしてごく短い期間に適合して、すぐに移植できるには、大量の臓器がなければできることではありません。更に、中国では、2010年までは臓器寄付システムがなかったのです。それほど大量の臓器はどこから入手したのでしょうか」と語り、疑問を提出した。

 さらに李さんはこのように言っている。「中国の100軒ほどの病院に電話をして、患者になりすまし臓器移植について尋ねました。調査の結果、15%の医者は臓器が法輪功学習者から入手したものだと認めた。それは個別の病院の行為ではない、政府による指示ではないか、少なくとも政府が許可した行為ではないかと推測できます」

 「全国十数省の医者も電話で臓器狩りを認めました・・・最新の調査は2014年で、中国の医者らは私達の調査に警戒を強めましたが、5、6件の電話録音を保存できました。法輪功学習者が臓器移植のドナーであると証明できる録音です」

 アメリカに亡命した法輪功学習者の証言

 陳華さんは2回労働教養を強いられ、広州市のある女子労働教養所に拘禁されていた期間、何度も採血されたという。

图5:法轮功学员陈华在劳教所佩戴的胸卡
労働教養所での陳華さんの名札

图6:流亡美国的法轮功学员马春梅二零一六年五月二十六日在美国国会听证会作证
アメリカ国会の聴衆会で発言した馬さん

 法輪功学習者・馬さんは2004年アメリカに来る前に2回吉林省のある女子労働教養所に拘禁されていた。2002年のある日、馬さんは突然吉林病院へ運ばれて血液と骨髄を採られた。

 法輪功学習者・夢蘭さんは拘禁されていた期間、拷問され、毒薬の注射をされ、毎週採血されていたという。ある公安局長は「今日お前を生体臓器狩りの対象にしてチベットに送ってやる!」と夢さんを脅したという。

图7:法轮功志愿发言人张而平
法輪功学習者の張さん

 法輪功学習者の張さんは「病院側は患者に『法輪功学習者は煉功しているので、身体が健康で、臓器が良いのだ』とよく薦めています」と病院側が薦める理由を説明した。 

图8:流亡英国的前新疆维吾尔族外科医生安华托帝•博格达 (Enver Tohti)
イギリスに亡命した元新疆の医者アニワル・トフティ氏 

 イギリスに亡命した元新疆の医者・アニワル・トフティ氏は1995年に死刑囚から肝臓と腎臓を摘出したことがあるという。中国共産党の洗脳によって、犯人は国家の敵で、犯人に対して臓器狩りすることは悪くないと思ったという。中国共産党による法輪功学習からの生体臓器狩りのことは「事実である可能性が高い」とトフティ氏は言った。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/6/23/330420.html)
 
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