米国下院議員 中共による「生体臓器狩り」の制止を呼びかける文章を発表(写真)
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 【明慧日本2016年7月8日】今年6月13日、アメリカの下院議会の全員が一致して、中国共産党による法輪功学習者からの「生体臓器狩り」の停止を呼びかける343号決議案を可決した。多くのマディアがこのニュースを報道した。下院議員のジョー・ピッツ氏はこのほど、メリーランド州モンゴメリー郡のザ・マーキュリー・コラムス新聞で文章を発表し、中国共産党のこの罪悪を制止しようと呼びかけた。

来自宾州的美国联邦众议员乔•皮茨(Joe Pitts)
アメリカ・ペンシルベニア州の下院議員のジョー・ピッツ氏

 6月17日、1997年からペンシルベニア州第16区の下院議員をしているジョー・ピッツ氏はザ・マーキュリー・コラムスのウェブサイトで『中国共産党による生体臓器狩り』というテーマの文章を発表した。文章の一部を日本語に翻訳して下記に引用する。

 「2014年に中共は拘禁されている人達からの臓器狩りを停止すると承諾したが、2016年現在になって、我々はその承諾は全くの虚言だと気づいた。中国の元の衛生部長の黄潔夫は『中国は来年1月からすべての犯人からの臓器狩りを停止する』と2014年に宣告した。しかし、その後『京華時報』に『犯人が自分から臓器狩りに同意すれば、普通の人と同じく摘取しても良い』という発言をした。問題なのは、それらの寄付は本当にドナーの同意を得たのかということだ。中国の病院のウェブサイトでの広告は『患者が来られれば、数週間以内に移植ができる』と宣伝している。病院側が入手した臓器は、囚人からの可能性が高い。高価を支払う患者がいれば、囚人は処決され、臓器を摘出される」

 「ペンシルベニア大学の教授のアーサー・カプラン氏は『もしあなたが中国へ行って、3週間以内に臓器移植を受けるなら、結果として、3週間以内に1人の囚人が殺されることになる』と述べ、カプラン氏はそれを『需要に応じた殺人』と名付けた。中国で自分の臓器を寄付する人はほとんどいない。事実上、国家としても臓器寄付システムを設けていない。ところが、過去の10年間、中国で肝臓の移植だけで2万件を超え、そのうち1475件だけがドナー自らの願望だ」 

 「『需要に応じた殺人』は、殺されたのは死刑囚だけではなく、軽い過ちで拘禁されたり、あるいは全く過ちが無く、ただの信仰の信者や良心の囚人、民主活動家などもいた。国家の繁栄は言論の自由と信仰の自由に基づくものだ。良心を守るために拘禁され『生体臓器狩り』をされて殺されるのを心配するべきではない。中国では、多くの人々が権利を奪われ、信仰関連で拘禁され、処刑され、更に臓器狩りをされている」

 「中国政府は世界で最大の基本的人権の違反者の一員だ。この状況は必ず変えなければならない。今週中に、下院議会は中国の臓器狩りを譴責する決議案を可決した。この議案は中国の臓器移植の既存問題を暴露し、そしてこの議案を通して倫理に符号する移植システムを設けるよう中国に促せるだろう」

 「下院議会は『人体臓器不法売買制止法案』も可決した。不法臓器売買に従事する人のパスポートの発行を禁止する。中国は拘禁されている人々、特に政治犯や信仰の信者からの臓器狩りを必ず停止しなければならない。アメリカの中国の人権状況に対しての態度は、鮮明で強固である。我々は力を尽くして、中国及び全世界の信仰の信者への迫害を制止する」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/7/2/330809.html )
 
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