内に向けて探す力
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文/中国の大法弟子 梅影

 【明慧日本2016年7月22日】最近の関を乗り越えた経験を持って同修の皆さんと交流し、病業の関に悩まされている同修のご参考になれば幸いです。

 今年、社内での健康診断が福利厚生として設けられたので、同じ会社に勤める夫はどうしても私にも受けてほしいと言いました。私は彼の意に沿って診断を受けました。しかし、予想もしなかったのですが、最高血圧が200あまり、最低血圧が130あまり、心拍数が120という予想もしない結果が出ました。翌日、会社でこの結果を見た夫は、帰宅してから早速私の血圧を測ってみましたが、同じ数値でした。

 これは旧勢力による迫害だとすぐに気づきました。旧勢力は私の夫を利用し、強制的に私を病院に行かせ、注射や薬で血圧を下げるという形で、私の身体を壊そうとしていると思いました。

 夫は実証科学に従事している専門家で、学者です。無神論や唯物論の毒害を深く受けている彼は、漢方医学さえも迷信とし、修煉の概念を理解できず、私の煉功をただの健康保持だと認識しています。修煉の過程で業を滅する症状がでて来れば、私はできるだけ彼に知られないようにしています。なぜなら、彼に気づかれたら強制的に病院に行かされるからです。今回も、確かに風邪のような業を滅する症状が出ています。業を滅するという概念は彼にはまだ理解できません。私は彼が理解しやすいように、このように説明しました。「以前、あなたが測ってくれた血圧は、ずっと正常でした。最近、温度の変化が激しくて、私には若干風邪の症状が出ていて、心臓の拍動が早まれば、当然血圧も少し上がるでしょう。数日経てば落ち着きます」

 こう言いながらも、私は内心こう思いました。「師父よ。きっと私には大きな漏れがあります。内に向けてきちんと探しますので、どうか、ご加持をお願いします」

 どこに問題があるのでしょうか? 真っ先に、私は邪悪が夫を利用して、私に迫害を加えるのではないかと恐れを感じていました。そう考えた時、私には迫害を恐れる心があることに気づきました。思えば、数年来、私はずっと数千里離れている息子が住む都市で一緒に暮らし、そこの修煉環境に溶け込んでいました。しかし、地元に戻って、街の監視員として再び政府に採用された退職者たちが、群がる所に行って聞いたり、見たりしているうちに、やっと重点被監視者から逃れた自分は、またも迫害の対象になるのではないかと不安が募り始めました。旧勢力は私の恐れる心を見抜き、「中国共産党に迫害されることを恐れていて、戻ってから楽な衆生を救うプロジェクトだけに参加したい? それなら、あなたの身近な人を利用して迫害を加えよう。簡単にあなたの命を奪ってしまう」と言っている様子が見えた気がしました。

 本来、7日後の結果通知になると言われて、5日後にはすでに息子の家に戻っているから、何かがあっても怖くないと思い、安心していました。しかし、思いもよらず、夫は2日目に検査結果を見に行きました。本当に何かを恐れれば、その何かがやってきます。

 夫は私の高血圧の件を実家まで知らせました。私には、2000年に大法を修煉し始めた妹がいます。彼女を通じて実家を安心させようと電話をしたところ、電話の向こうから「あなたはいつも主人を恐れていて、この件はまさにあなたの恐れる心を試す試練です! 私はまったく手伝う気がありません。それに、この件は誰とでも無関係です……」という返事が返ってきました。

 受話器を下ろしてから私は「ここ数年、私は一生懸命に主人に対する恐れる心を取り除こうと努力してきたことを、妹も知っているはずなのに? 内に向けて探すとき、妹は『姉さん、実際、あなたは夫を恐れていないと思います。2000年、中国共産党が法輪功に対して迫害を始めた時、あなたは真っ先に天安門に行きました。あなたが不法に連行された情報を聞き、家族は皆びっくりしました。小さい頃から臆病で、結婚してからも夫のうことに言いなりのあなたは、彼の意志に逆らって1人で北京に行ったのではありませんか。帰ってきてから、あなたは彼や各方面の圧力に対抗し、修煉に対する堅い信念を皆に見せたのではありませんか。その後、あなたは彼の地位や名利(当時、夫は会社の上司であり、国内外において、業界内の著名な専門家、学者であり、国家の重要な研究プロジェクトを担当していた)などを気にせず、真相資料を配って不当に連行されたのではありませんか? 彼を恐れていたならそんなことができますか?』と言ったはずですが? 妹の話を聞いてから、真の自分は夫を恐れておらず、後天的観念によって自分が夫を恐れていたことに気づいた。また、常人はみな彼の実証科学や無神論の理論に賛同して、自分に賛同しないと思い、理論では勝てない自分が正々堂々とできなかった。問題の根源を見つけてから私は自分の考えを正し、大法の位置付けをすべての上に置き、着実に修める過程で夫にも大きな変化が見られ、大法に対してある程度の理解と支持を見せ始めた」などと、妹を怨み始めました。

 今回の妹の叱責に私は耐えられなかったのですが、冷静になって考えてみると、修煉者が遭遇するすべてにおいて偶然はなく、きっと私には取り除くべき心があると思いました。「夫に強制的に病院に行かされることを恐れたのは、まさに彼を恐れているのではないか? 妹の話は正しかった! 結婚してから、私の時間と思想まで、夫の手中に握られるようになった。当時、毎日、彼から予想外の質問をされていた。『今日はなぜ普段より買い物の時間が10分多くかかったのか? どこに行ったのか?』 『食卓の上になぜペンが置いてあるのか? 何を書いたのか?』 『手の甲にかすり傷があるが、誰がしたのか?』 『何を考えてるのか? 上の空じゃないか?』等々があった。誰が見ても普通なことでも、彼の質問攻めの下で大変なことに進展していた。結婚当初、彼はいつもこのような『質問』で情緒を制御できず、近隣にまで迷惑を掛け、彼自身もひどく悩んで胃痛や体の痙攣まで起こし、苦しくてなりませんでした。徐々に、安寧を求めるために、私は自分の如何なる社会的付き合いや個人的空間を放棄し、日々、彼の質問などを予想して、如何に答えればトラブルに遭わないかばかり考えていた……こうして、私は心理学で言う強迫症に陥ってしまった。結婚してからの数十年を振り返り、例え修煉の中で一生懸命に夫に対する恐れる心を取り除こうとしても、知らず知らずのうちに自分はいまだこれらの習慣的思惟に沿って物事を考え、行動しているのではないか!」

 そう思って、私は早速妹に「有難う!」とショートメッセージを送りました。しばらくしてから、妹から電話がありました。彼女は口調を一変し、「姉さん、あなたはきっとよくできると信じています!」と言ってくれました。

 この一言で、私は大きな力を得ました! その瞬間、私は魔難を突破する自信に満ちていました。なぜなら、私は内に向けて探す中で次々と自分の問題を見つけ出していました。旧勢力は私を陥れようとしていますが、正法修煉の道を正しく歩めば、誰かが私に被害を加えようとしても、師父は許さないと思います。

 私は心を静めて自分の念を正すと同時に、強い正念を発しました。「私は李洪志師父の弟子で、法を正す師に手伝う大法弟子で、師父の按排して下さった道しか歩まない。如何なる生命による如何なる理由での妨害を認めず、常人の夫にも妨害されない。常人には能力がなく、医者を含め、私はこの件に関連するすべての人を制御できる。私自身の修煉の漏れによって、衆生が大法に罪を犯し、大法弟子を迫害するようなことはさせない。修煉の中で私は自分を正していくので、師父よ、どうかご加持を下さい!」。私は時間をかけて自分の空間場をきれいに整理していました。

 数日後、夫は本当に私の正念に抑制されました。真面目な彼は毎日定時に私の血圧を測ってメモまで取りますが、仰天するほどの高い数値を見ても追及せず、「風邪が治れば正常に戻る」という私の思路に従い考えていました。

 他空間の邪悪は依然として虎視眈々と私を狙っていました。息子の家に戻る前日、夫は突然病院で再診を受けることを提案し、私を女医のもとに連れて行きました。血圧を測ってから女医はびっくりして、「血圧がこんなにお高いのですか?」と言って、厳しい表情で病院での精密検査を助言しました。翌日、飛行機に乗って出発する私の予定を聞き、彼女は「こんなに高い血圧では飛行機に乗るのは危険です。絶対にダメです。チケットをキャンセルして下さい」と言いました。診察室から出てきた後、夫は「明日はやはり行かない方が良い。専門医の話に従って治療すべきだ」と言いました。私は「息子のいるは、有名でもっと大きな病院があるのでは? 向こうの治療水準はもっと高いでしょう。明日は必ず行かなければならないの」と彼を慰めました。

 今日の診を受ける前に、私はわざわざこの件のために一時間以上の発正念を行いました。最後に時間が少し足りなかったので、空間場を完全にきれいにすることはできなかったのですが、だいぶきれいになりました。邪悪はきっと弱まったと確信しました。

 夕食の時、夫は「あなたが病院を後にしてから、私はもう一度男性の医者の所を訪ねて、あなたの診断報告書を見た」と言いました。直感で、男性の医者はきっと女医の話を覆し、風邪を引けば血圧は自然に高くなると言ってくれると思いました。予想通り、夫は「確かに、私も風邪を引いたとき、血圧は普段より高くなっていた」と言いました。夫は高血圧患者で、毎日血圧を測っています。

 私は計画通り息子の住む都市に行きました。夜、夫は電話で私の血圧数値を聞いてきました。私は事実通り彼に教えました。「ここはすごく晴れていて、気持ちがいいの。血圧も最高血圧が149、最低血圧が96、心拍数が89です」。電話の向こうで彼はほっと一息をつきました。

 翌日、公共バスに乗った私は車内のエアコンの冷気を受けて、「寒いね。これでは血圧が又も上昇するのでは?」と考えました。しかし、すぐにこの念が正しくないと気付きました。深く考えてみると、私には寒さを恐れる心があることに気付いたのです。

 20歳の時、生理痛を治療するために私は誤って大量の漢方薬を飲んでしまい、出血が止まらず、体が完全に壊れてしまいました。その後、寒さや冷たさを恐れて夏は冷たい水を飲まず、少しの風を受ければ風邪を引いてしまい、3~5カ月経っても咳が治らないことを経験し、年がら年中漢方薬を飲んでいました。大法を修煉後、上記の状況は改善されたものの、他人よりいつも厚着をしている私は寒さに弱く、常人の思う風邪の症状は頻繁に出てきます。私はそれが業を滅する過程だと思い、気にしないうちに自然に治りました。年々、そのような症状も減りつつあります。

 しかし、私はやはりこの大きな人心を放任させていました。幸いなことに、今回、私は家族に言われた通り休んだりせず、毎日学法や煉功、衆生を救うことを行い、内に向けて探す過程で師父のご加護も頂きました。

 これ以上、寒さを恐れる一念を放任してはいけません! 私は下車するまで正念を強めていました。夜、再び血圧を測ってみると、最高血圧が127、最低血圧が83で、心拍数が78で、完全に正常に戻りました。

 電話の向こうから、夫は「あなたの実家はあなたの言っていることが嘘だと言いましたが、私はあなたを信じている」と言いました。私は夫に感慨深くこう言いました。「今回、本当にあなたに感謝しています。あなたは医者の話に従わず、私を強制的に病院に連れて行って治療させなかったわ。本来、高血圧患者でもない私が、もし治療を受ければどんな目に遭うでしょうね。もう一つ感謝したいのは、あなたはいつも私に寒さを恐れる心理問題があると言って来たが、私は認めなかった。しかし、真剣に考えてみると、私には確かにそのような問題があります。今回、まさに自分のそのような心理問題によって酷い目に遭ったわ。帰ってから自分を直さなければならないわ。本当にありがとう! また、あなたは長年私の健康に細心の気を配り、面倒を見てくれたりして、本当に感謝しているわ」。夫は突如に言われた感謝に感動し、しばらく沈黙してから「数十年来、あなたからこのような話しを聞いたことがない。こんなに真心がこもった話しは初めてだ」と言いました。

 確かに、今まで私は彼が掛けた関心をコントロールだと思い、反感を覚えていて、何を言われても圧力をかけられていると思っていました。今回、私はいつもの習慣的思惟方式を変えて、彼の角度に立って理解し、彼からの関心を実感した上で感謝の意を述べたのです。私の善意の表現が彼の内心を直撃したようです。私は師父の仰る「この善の力はとても大きいものです」[1]を理解しました。なぜなら、大いなる善の心があれば、もっともっと多くの衆生を救うことができることを理解しました。

 病業の関を乗り越えることができない同修の皆さんも、もしかして私と同じく、長い間自分に形成された様々な習慣的思惟方式に気付かず、原因の所在を見つけることができなかったかもしれません。そういうとき、自分自身をイライラにさせたり、落ち着かなくなる念頭や考えなどをしっかりと掴むべきです。それがまさに問題の所在です。それに沿って内に向けて探し、深く掘り下げていけば、かならず根底にある原因を突き止めることができます。

 個人の次元による所見ですので、不足する部分があれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。ありがとうございます!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『シンガーポール法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/6/4/329499.html )
 
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