駐NY中国領事館前で王治文さんの渡米禁止に抗議(写真)
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 【明慧日本2016年8月17日】法輪功学習者は今月11日、駐ニューヨーク中国領事館の前で集会を行い、米国在住の娘と団らんのため、渡米しょうとする法輪功学習者・王治文さんを、中国当局が広東の税関でパスポートを破棄し阻止したことに抗議し、江沢民と曽慶紅の犯罪集団を法の下で裁くよう訴えた。

王晓丹(右)夫妇二零一六年八月十一日在纽约中领馆前呼吁营救父亲王治文
 王暁丹さん(右)夫婦は、11日、駐ニューヨーク中国領事館の前で、父親・王治文の出国禁止を止めるよう求めた

法轮功学员二零一六年八月十一日在纽约中领馆前呼吁营救王治文
駐ニューヨーク中国領事館の前で、学習者たちは法輪功への迫害を非難

 王治文さんは元中国鉄道部のエンジニアであり、迫害前、中国法輪大法研究会のメンバーの1人であった。1999年7月20日、中国共産党の元党魁・江沢民が法輪功を迫害する命令を下した後、王さんは当日の夜明け前、家で逮捕され、同年の12月に北京市裁判所で秘密裡に16年の実刑判決を言い渡された。残酷な迫害に遭わされても、王さんは法輪功への信仰を堅持し続けている。2014年10月、王さんは釈放されたが、家に軟禁され、毎日24時間監視されている。今年1月、王さんは米国在住の娘に会うため、パスポートを申請した。

 申請が下りたことを受け、王さんの娘・王暁丹さん夫婦は困難を乗り越え、北京で父親と会うことができた。そして、スパイの尾行を追い払い、父親のビザの手続きを無事に終えた。しかし、8月6日に一緒に広東の税関を通る際、王さんはパスポートを税関の職員に破られ、破棄されて出国ができなかった。税関職員の説明によると、公安部が王さんのパスポートを取り消し、その理由は不詳だという。

 現在、王さんは消息不明で、家族がその身の安全を非常に心配している。

 娘の王暁丹さんは、集会で悲痛な胸のうちを明かした。「私たちは中国で父と別れ、アメリカに着くと、休まずに助けるために奔走しています。政府と人権機構に救援を求め、米大統領にも手紙を送りました。毎日ネットで父親の情報を収集し、頻繁に父の携帯電話に電話を掛けています。しかし、父の消息がいまだに途絶えています。曽慶紅の残党は、中国の南方地域にまだ残留しています。父の身の安全をとても心配しています」

 中国で迫害を受けた法輪功学習者も数多く集会に駆け付けた。集会で、彼らが自身の迫害の経験を通して、当時の責任者だった王さんが、どれほどの精神的及び肉体的迫害を受けたことか想像もつかないという。また王さんの出国を禁止するのは、人権に違反しており、直ちに釈放し、娘と団らんさせるべきだと訴えた。

 コロンビア大学の政治学の博士・李天笑さんは、集会で次のように発言した。「王さんのパスポートを真二つにしたのは一体だれですか? 17年もの間迫害し続け、学習者の生体から臓器を狩りしている江沢民犯罪集団ではありませんか? 現在、薄熙来、周永康、李東生を始め、多くの加害者が次々と囚われました。これは善悪に応報があるという理の表れです。王さんの出国禁止事件は、現在の中国政権に警鐘を鳴らしています。すなわち、法輪功迫害の元凶・江沢民、曽慶紅を逮捕しなければ、『法に従って国を治める』、『中華を復興する』という願いは、ただの中身の伴わないスローガンになります…ここで、私たちは直ちに江沢民を逮捕し、江沢民、曽慶紅を法の下で裁き、そして『六・一弁公室』を解散し、王さんを出国させるよう、強く要求します」

 王さんの出国禁止のニュースを見た多くの華人も、憤りを感じた。同時に強権に屈しなかった王さんを称賛する声も上がった。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/8/12/332855.html )
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2016/8/13/158242.html)
 
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