【明慧日本2016年11月14日】北京市の法輪功学習者・蘇ウェイさん(60歳女性)は7月21日、北京市公安局豊台分局の警官に不当に連行され、8月26日に同市検察庁第一分院に逮捕状を出された。現在、蘇さんの案件が豊台検察庁に移され、蘇さんは豊台留置場に拘禁されている。先日、弁護士は留置場に行き、蘇さんと面会した。
蘇さんは北京市光華木材会社に勤め、会計の仕事をしていた。今回、蘇さんが連行された後、病弱の兄を含め、家族たちはみんな蘇さんのことをとても心配しているという。
1995年、蘇さんは法輪功を学び始めた。しかし、1999年7.20、中国共産党が法輪功への弾圧を開始してから、蘇さんは前後、三度も労働教養処分を下された。
1回目の労働教養処分2年
2003年9月11日、蘇さんは朝市に行く途中、派出所の警官に連行された。その後、蘇さんは労働教養処分2年を下され、北京市女子労働教養所に収容された。教養所で蘇さんは「直立不動で立たされる」 「寒い日に屋外に立たされる」 「睡眠の剥奪」などの迫害を受けた。
2回目の労働教養処分2年6カ月
蘇さんは北京市労働教養所から解放されて5カ月半後の2006年2月24日、朝陽区六里屯派出所の警官6、7人に自宅を不当に家宅捜索されて連行された。そして、警官らは蘇さんの家に法輪功の書籍があったとの理由で、蘇さんに2年6カ月の労働教養処分を言い渡した。
北京市女子労働教養所に収容された蘇さんは、法輪功への信仰を放棄しなかったため、さらに6カ月間刑期を延長された。
2008年の北京五輪の前、労働教養所側は拘禁されている100人以上の法輪功学習者を、秘密裏に瀋陽市馬三家労働教養所に移送した。蘇さんは五輪前の7月14日朝3時過ぎ、警官に起こされ、警官の監視の下で荷物をまとめるようにと要求された。
蘇さんが質問しようとしたが、警官にタオルで口を塞がれ、手錠をかけられて、強制的にパトカーに乗せられた。パトカーにはすでに数人の学習者がいた。学習者たちは頭にカバーを被せられて押さえられ、重十数時間かけて、馬三家労働教養所に送られた。
馬三家教養所で蘇さんは残酷な拷問を受けた。特に、「上大掛」という刑で苦しめられた。
「上大掛」とは、引き裂き刑と呼ばれている。蘇さんは両手に手錠をかけられて両側にある鉄のベッドの足に繋がられた。それから、警官2人はそれぞれのベッドを力いっぱい引っ張った。
もう一つの「上大掛」は、両足を上下ベッドの片側に縛り、両腕を上のベッドに手錠で繋げ、それから、体をベッドの下に強く押すという刑である。
蘇さんは「上大掛」の刑を受け、両腕と両手が極端に引っ張られ、耐えられないほど痛んだ。それで、両手が黒紫になって腫れ上がり、手錠が筋肉に食い込み、皮膚が破れ、血が流れた。
それても屈しなかった蘇さんは、警官に両足をまっすぐ引っ張られて木の板に乗せられ、紐で強く縛られた。時間が経つと、両足だけでなく、全身の関節に想像できないほどの痛みが出た。
蘇さんは、スタンガンで電気ショックを加えられたり、長時間、奴隷のような労働を強いられたこともあり、労働用の道具も自分のお金で買わされた。
3回目の労働教養処分2年6カ月
2009年2月、蘇さんは自宅が監視されていることに気づいた。そして、同年9月11日、蘇さんは再び連行され、朝陽区留置場に拘禁された。その後、蘇さんは再び2年6カ月の労働教養処分を下されたという。