吉林省の学習者10人 弁護士を頼む権利さえなく裁判を
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 【明慧日本2017年4月9日】吉林省徳恵市在住の10人の法輪功学習者は、今年3月24日、中国共産党によって迫害され、精神修養を修める法輪功を放棄するように強要されたが、それを拒否した罪で裁判にかけられた。学習者たちは憲法の上で、信仰の自由が認められている権利を守る為に弁護士を頼もうとしたが認められなかった。

 それぞれの被告には、2人の家族だけが傍聴席に入ることが許された。裁判所が指名した弁護士は、彼らに対して有罪の申し立てをするようにと指示されていた弁護士だった。王顕富裁判官が裁判を担当したが判決に至らないで終わった。

 学習者のうち2人が男性で、徳恵留置場に拘禁され、8人が女性で長春第4留置場に拘禁された。いずれも昨年9月の終わりに連行されてから、拘禁されたままである。

 集団逮捕する前の警察の監視体制

 地元の警察は昨年9月21日と22日にかけて、12時間以内に10人の学習者を一斉連行するために、数カ月の間10人の学習者たちを監視し続けていた。

 張風秋さん、楊金玉さん、馬宝妨さん達女性は、9月21日の晩、法輪功の資料を配っている時に不当に連行された。そのすぐ後、数人の警官が同居の両親を脅かして楊さんの家に押し入った。年老いた夫婦は、姉である楊金玉さんの家に向かう途中だった妹の楊金風さんを呼んだ。

 次の日の朝6時、李瑞風さん(女性)はパジャマ姿のままベッドから引きずり出され連行された。李紹珍さん(女性)も同じ頃、家に居て連行された。

 胡波さん(女性)は、地元の病院に入院中の父を見舞いに行くはずの朝に、アパートの外につかみ出され連行された。

 郝傑さん(女性)もドアの外に出ようとした瞬間、警官に突然連行された。

 崔涛さん(男性)は、学校に行く孫を車から降ろした直後に連行された。

 同日朝、取り調べ中だという別の男性学習者も拘禁された。

 崔さんの妻は夫の拘禁状況を尋ねるため警察に行った時、警官に顔を平手で殴られた。それから、数人の別の警官らは夫の件に関して「もう二度と警官の手を煩わさない」という供述書に無理矢理に指紋を押させた。

 楊さん姉妹の両親も2人の娘の解放を警察に求めた時に、殴打された。年老いた70歳の母親は今年2月22日に連行されて、10日の間勾留された。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/3/31/344967.html)
 
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