米議員 中国共産党の迫害制止をトランプ大統領に呼びかける

 

　【明慧日本2017年4月25日】（明慧記者・刘文武＝総合報道）最近、数人のアメリカ合衆国議員がトランプ大統領に書簡を送り、米中首脳会談で中国の人権状況にもっと関心を持つように呼びかけた。今年4月6日、トランプ氏が習近平氏と会談する前夜、米国下院少数党の代表ナンシー・ペロシ氏と共和党の重鎮議員の下院議員のクリス・スミス氏の両氏が、習氏に中国の人権問題を提出し、宗教や政治的信念によって迫害されている人々を支持するようにとトランプ大統領に促した。

民主党議員のナンシー・ペロシ氏

　米国下院少数党の代表でカリフォルニア州の民主党議員のナンシー・ぺロシ議員は、トランプ大統領に書簡を送った。その送った書簡の中で、国家と経済の安全問題は重要であるが、人権問題は中国のような国と公平な貿易関係を築くために切り離すことのできない部分だと述べた。中国政府は自国の労働力を搾取して、労働者に対して不公平に扱われ、言論の自由が党と一致しおらず、意見を抑圧していると指摘した。また、中国の人権侵害の問題に関しては国会で両党の強い支持を得ており、天安門事件以来、中国での悪辣な人権侵害の記録はずっと注目されていることに言及した。

　「大統領、もしも私達が中国の人権問題について声を出さず、利益のみに言及するならば、世界のいかなる場所においても、人権のために正義を執行する道徳的権威を失うことになります」

CECC代表マルコ・ルビオ上院議員

　トランプ大統領が習国家主席とフロリダのパームビーチで会談する際に、米国議会傘下の議会・中国委員会（CECC）の議長マルコ・ルビオ上院議員と共同議長のクリス・スミス下院議員の両氏が、「中国の英雄達を自由に解放しよう」という計画を始めた。これは行方不明になったり、あるいは拘禁されている中国の人権弁護士などの人権活動家にもっと関心を持つようにというもので、トランプ大統領と習国家主席に呼びかけた。

　共同議長のスミス下院議員は「習近平主席は、今一つの歴史的な好機に直面しています。つまり、過去の失策を変換する良い機会なのです。貿易の成長と繁栄は中国に政治の自由化をもたらしませんでした。彼は一貫して硬く中国の人権と法制のさらなる発展を堅持すべきで、これらの領域での失策は経済関連の面や各地域の安全面に大変大きく影響を及ぼしているからです」と語った。

デニス・A・ロス下院議員

　デニス・A・ロス議員はフロリダ州第15区の国会議員である。ロス議員はかつて習近平国家主席に書簡を送ったことがあり、鄧さんとその他の法輪功学習者に対する迫害の停止や、すべての拘禁されている良心な囚人の釈放を助けるように望んだ。また、米中首脳会談の際、ロス議員はトランプ大統領にも書簡を送って、習近平主席との会談の中で中国の人権問題を主題に置くようにと呼びかけた。

　書簡の中で彼は特に下記のことに言及した。「中国は人権に対する踏みにじりが中国の人々に影響しているだけではなく、我が国の人々にも影響しています。昨年8月、自らの選挙区テンプル・テラスの魯苑青さんが、私の事務室に来て、彼女の母を助けるようにと要請してきました。彼女の母親の鄧翠苹さんは現在、雲南省のある留置場に拘禁されています」

　「私達の得た情報によりますと、鄧さんは中国共産党の法輪功迫害に関する資料を配ったため、中国政府に連行されました。法輪功を修煉しているため、鄧さんは2001年に1カ月間拘禁されたことがあり、2006～2009年の間、刑務所に拘禁されていました。刑務所の中で、鄧さんは精神的にも、肉体的にも非常に辛い迫害を受けました。彼女が拘禁されたのは今回で3回目で、さらにひどい迫害に遭うことを家族は大変心配しています。これはただ中国で発生した人権侵害の実例の中のほんの一つであります」

拘禁中の鄧翠苹さんの釈放を呼びかける学習者達