【明慧日本2017年6月8日】貴州省銅仁市の万山区裁判所は3月10日、同区検察院の起訴の取り消しを許可した刑事裁定書を出した。それで、1年あまり拘禁された湖南省懐化市新晃県の法輪功学習者・姚瑞林(40代男性)さんと、楊冬蓮さん(50代女性)は3月13日、無罪で解放され、帰宅した。
姚さんと楊さんは昨年1月、別々に万山区公安分局と新晃県公安局の警官に連行され、万山区留置場に拘禁された。
タクシー運転手の姚さんは昨年1月14日午後、警官は客を装って姚さんのタクシーに乗り込んで、姚さんを連行し、その上、車までも押収した。
裁縫をして生計を立てている楊さんは、昨年1月30日午後、人民病院の宿舎の友人宅を訪ねたとき、十数人の警官らに連行された。
姚さんと楊さんは連行されて5日後、警官らに家宅捜索をされた。警官は楊さんの家にあった法輪功のDVDを押収し、姚さんの家にあったノートパソコンや法輪功関連書籍などの私物を押収した。
同年3月8日、姚さんと楊さんに逮捕許可が出された。3月中旬、警官は2人を新晃県に連れて行き、再度、家宅捜索をした。楊さんが生計を立てているミシンまでも押収した。
情報筋によると、姚さんは公安分局で拷問を加えられて、自白を強要されたという。
昨年5月6日、2人は「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」との罪で起訴された。検察院は6月6日と8月5日、2人の案件を公安分局に差し戻した。そのため、公安分局は7月7日と9月6日、二度も2人に対する新たな証拠を補充し提出した。
9月30日、検察院は同区の裁判所に2人を起訴し、さらに、12月22日には追加して起訴した。
そして、今年1月11日、万山区裁判所は姚さんと楊さんに対して不当に開廷した。法廷で弁護士は法律に基づき、2人が無罪であることを弁護し、2人自身も自ら弁護を行った。裁判は朝9時半から午後5時まで続いた。
3月1日、検察は2人に不起訴決定書を出し、2人に対する起訴を取り消した。それから、3月10日、裁判所は刑事裁定書に基づき検察側の起訴の取り消しに同意したという。
3月13日に、姚さんと楊さんは解放された。