江蘇省連雲港市の学習者の女性教師 再審に直面
■ 印刷版
 

 【明慧日本2017年7月3日】江蘇省連雲港市の法輪功学習者・仲偉玲さん(64)は、贛楡区の警官に連行された後、罪に陥れられ、懲役3年の不当な判決を下された。仲さんは直ちに上訴したため、連雲港市中級裁判所は一審の判決を撤回し、贛楡区裁判所に再審を命じた。そのため現在、仲さんは再び裁判に直面している。

 仲さんは、2015年11月15日午前9時頃、罠にはまり、連雲港市留置場に連行された。証拠不足のため、裁判が再々度、延期されて、昨年12月2日に仲さんは懲役3年の冤罪を着せられた。それで、当日すぐに、仲さんは連雲港市中級裁判所に上訴した。

 今年4月10日、連雲港市中級裁判は審理を通じて、懲役3年の不当な判決を撤回し再審を命じた。贛楡区監察院は「違法判決を是正する意見書」を贛楡区裁判所に送付した。

 仲さんは小学校の教師で、中国共産党が法輪功への迫害をしている中で、かつて2年の労働教養を強いられたことがある。仲さんの連れ合いも法輪功を学んでいるとの理由だけで、何度も連行され、労働教養と不当な判決を受け九死に一生を得た。さらに退職時に副營級幹部などの待遇を外され、給料を差し引かれたため、現在、毎月の食事代でさえも足りない苦しい状況にある。

 2015年、仲さん夫妻は迫害の首謀者・江沢民を告訴した。同年の9月15日、連雲港市は江沢民を告訴した法輪功学習者に対して、大規模に連行し家財を押収した。仲さんの自宅は二度も公安警察官に包囲され、夜中でも嫌がらせをされ、2人の息子の家も静かな生活ができず、夫婦2人は家に帰えられない状況に追い込まれていた。

 2015年11月中旬、仲さんの家を修繕する現場作業員がいるため、仲さんは自宅に戻った。そんなある日、仲さんは工事をする扉の材料の件で電話を受け、15日に贛楡区暦庄鎮で待ち合わせることにした。約束の当日、仲さんは暦庄鎮に着いた途端、待ち伏せていた警官により、すぐに連雲港留置場に連行された。暦庄派出所の梁文生は「金を出せば直ちに釈放するが、さもなければ判決を下す」と2回も仲さんを脅した。家族が解放を求めた際に、市の副書記は、「この事は1年前にすでに決めており、贛楡区の第一重大事件として重要視され、誰も釈放することができない」と返答した。

 現在、拘禁されている仲さんは、苦しめられ、腰が曲がり歩けなくなり、歯が全部抜け落ちて、ひどい糖尿病の症状も現れた。仲さんは救援呼をびかけるための手紙の中でこのように書いた。「私は留置場で死ぬような目に遭うほど苦しめられています」。 仲さんは立ったままの姿勢を長時間強制され、睡眠を剥奪され、殴られたり蹴られるなどの迫害を受けたため、多くの病気を患った。警官の指示の下で、受刑者は毎日仲さんを地面に押さえ付けて強行し、薬を無理やり飲ませた。それによって仲さんの意識は、いつも朦朧(もうろう)としている。

 この1年余り、贛楡区の公安局・検察院・裁判所の関係者は、仲さんが弁護士に依頼したことを知りながら、何にも弁護士と家族に知らせないで事実を覆い隠し、仲さん本人を騙した。昨年3月29日、秘密裏に裁判が行われた時、仲さんは法輪功の真相を伝え、無罪で解放を求めた。話を聞いた在席の司法官・岳仁竜は 「今の状況からみれば、今回の連行は間違いだった。しかし、私達には釈放する権力がない」と認めると同時に、仲さんに対して懲役3年の不当な判決を下す計画をした。家族が岳仁竜に問い詰めたところ、岳仁竜は残念な表情で 「私にはどうすることもできない」と答えた。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な関係者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/6/5/349183.html)
 
関連文章