北京市刑務所管理局は弁護士の上告を妨害
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 【明慧日本2017年7月6日】北京市の法輪功学習者・王樹祥さんと陳軍傑さんは、それぞれ2015年と昨年に房山(ぼうざん)区裁判所、昌平(しょうへい)区裁判所に懲役4年と懲役3年6カ月の不当な判決を下された。今年2月、王さんと陳さんの家族は、上告するために2人の弁護士・文東海氏、余文生氏に依頼した。期間中、家族と2人の弁護士は北京前進刑務所、北京女子刑務所と北京刑務所管理局の間を奔走して努力したが、いろいろと妨害され上告の見通しがつかないでいる。

    王树祥      
王樹祥さん

          
陳軍傑さん

 今年2月8日、2人の弁護士は北京前進刑務所へ行き、王さんとの面会を求めたところ、刑務所側に「面会の証明書を持って来なさい」と言われた。弁護士は、「これは法に違反する要求である」と指摘し、交渉しても進展がない状況下で、北京市刑務所管理局に証明書を書いてもらった。

 3月13日、弁護士は再び前進刑務所に行ったが、相変わらず拒否された。その後、弁護士は北京女子刑務所へ陳さんとの面会を求めたところ、「北京市刑務所管理局の審査許可が必要だ。陳軍傑本人の署名も欠かせないのだ」と言われた。

 3月29日、2人の弁護士は、北京市刑務所管理局と北京市女子刑務所宛に情報公開申請書を郵送し、書面の返答を求めた。4月16日、北京市刑務所管理局は未開封のまま書類を戻した。北京市女子刑務所はまったく相手にせず、返答がなかった。

 5月8日、2人の弁護士は再度北京刑務所管理局へ行き、直接、獄政課の課長を訪ねて、上告の合法性を説明し依頼者との面会を求めた。最初、獄政課の課長は弁護士に対して恐喝したりしたが、最後には弁護士の電話を聞きいれて、「帰って連絡を待ってくれ」と言った。2人の弁護士は刑務所管理局に対して控訴の意を表明した。

 5月11日、2人の弁護士は控訴状をEMS(国際スピード郵便)で監察部、司法部、国務院、北京市司法局、全国人民代表大会常務委員会、北京市検察院、最高検察院、北京市役所、北京市人民代表大会常務委員会、北京市監察局、北京市刑務所管理局、司法部刑務所管理局、大興区裁判所などの13部門に郵送し、北京市刑務所管理局、北京市前進刑務所と北京市女子刑務所の公然と返答がないこと、職権を濫用したこと、弁護士の正当な上告の手続きを妨害したことなどの違法行為を徹底的に調査するようにと求めた。

 北京市前進刑務所と北京市女子刑務所は、拘禁中の法輪功学習者に対して情報を厳しく封鎖しているため、外部は刑務所の中の情報を知ることができず、拘禁されている学習者の間でも互いに相手の情報を知ることができない。そのため、北京の刑務所は弁護士と学習者との面会を最も恐れており、八方手を尽くして弁護士の上告の代行を妨害した。そこで、家族と弁護士はそれに対して、「この妨害のすべてに影響を受けないように、退却せず、最後まで上告して争うことを堅持する」と表明した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/6/5/349181.html)
 
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