河北省タク鹿県の崔録さん 迫害で両手麻痺
■ 印刷版
 

 【明慧日本2017年11月15日】河北省張家口市タク鹿(たくろく)県の法輪功学習者・崔録さん(40代男性)は2009年8月、中国共産党当局の裁判所に懲役9年の実刑判決を宣告され、同省冀東刑務所に拘禁された。先日、刑務所側が崔さんの妻に電話をし、「10月12日の面会日に、2千元の生活費を持って来るように」と通知した。

 崔さんは刑務所の迫害により昨年から両手が麻痺し、両足にも力が入らない症状が現れた。

 10月12日、崔さんの家族は夜中に家を出て、刑務所に駆けつけた。面会の列に並んで入ったが、監獄区の区長に「崔は法輪大法は素晴らしい。真・善・忍は素晴らしい」と叫んだから、面会ができないと言われた。そして、家族は関係者たちに会い、「うちの人はただ、真・善・忍に従って良い人になろうとしているだけで、罪など犯していません。解放してください」と強く要求した。午後2時半、家族は再び列に並んで面会を求めたが、受付の女性警官に「通知書を受け取っていなければ、受付できない」と言われた。仕方がなく、家族は区長に会って、生活費だけを置こうとしたが、区長は、「これから会議だ。他の警官に頼みなさい」と言って立ち去った。

 結局、家族は崔さんに会えず、生活費も渡すことができず、帰宅するしかなかった。

 崔さんが連行されてから、母親(87)はショックのあまり放心状態で、「息子の帰りはいつなの? いつ会えるの?」などとばかり毎日口走っている。今年7月、母親が転んで脳出血をおこし、最愛の息子と8年間も会えないまま、8月15日に死亡した。

 崔さんはタク鹿県政府に勤務していた。1997年に法輪功を学び始めてから、病気もせず、健康で、親孝行をしていた崔さんは、穏やかな家庭を持つことができ、仕事にも真面目に取り組んでやり遂げ、上司や同僚からも良い評判の好人物であった。

 2009年3月19日午前10時ごろ、勤務中だった崔さんは同県公安局、610弁公室、派出所の警官十数人により連行され、家宅捜索を受けた。その後、崔さんは廊坊市、張家口市、タク鹿県などの留置場を転々と移動され続け、法輪功を放棄するように強いられた。

酷刑示意图:摧残性<span class='voca' kid='74'>灌食</span>
拷問のイメージ図:苦しくてつらい灌食

 崔さんは断食をして迫害に抗議したが、灌食された。灌食用のチューブを肺にまで挿入された崔さんは、7日間意識不明になった。その後、留置場からタク鹿県病院に移された崔さんは手錠、足かせをつけられてベッドに繋がれ、24時間警官に監視された。家族は崔さんの解放を求めたが、拒否された。

中共酷刑示意图:长期铐在床上
拷問のイメージ図:ベッドに固定される

 2009年8月、崔さんは張家口中級裁判所に何の証拠もないまま、懲役9年の実刑判決を宣告され、唐山市冀東刑務所に送り込まれた。裁判所は裁判のことを家族に通知しなかった。

 崔さんは、刑務所で1カ月間断食をして迫害に抗議したが、灌食された。独房に拘禁されたり、小さな掌大の椅子に長時間座らされたりなど拷問され、迫害を受けた。2010年6月、崔さんは再び断食をして迫害に抗議したが、野蛮な灌食によって口腔、食道に傷を負った。

 昨年5、6月、刑務所は法輪功学習者を転向させるために一層残忍な拷問をし、迫害を強化した。崔さんはスタンガンで電気ショックを与えられ、針で足を刺され、目に刺激物を入れられ、睡眠を剥奪され、手かせ・足かせをつけられるなど様々な拷問をされ、迫害を受け続けた。

 現在、崔さんは冀東刑務所第三監獄区に拘禁されており、家族は崔さんの健康状態を非常に心配している。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/10/30/356067.html)
 
関連文章