罪を着せられた画家の弁護士 面会が難航する
■ 印刷版
 

 【明慧日本2017年11月17日】北京の画家で、法輪功学習者の秦尉さんは、今年7月11日、懲役2年6カ月の不当な判決を宣告された。現在、秦さんは前進刑務所に拘禁されており、弁護士に依頼して控訴するようにと家族に委託したが、11月2日、前進刑務所は面会に来た2人の弁護士を拒否した。

秦尉
秦尉さん

 秦さんは2015年5月18日、通行人に『中国共産党についての九つの論評』をプレゼントしたため、海淀区曙光派出所の私服警官に不当に連行された。今年7月11日、北京市第一中級裁判所は、海淀裁判所の秦さんに対する懲役2年6カ月の判決を維持した。

 9月28日、秦さんの家族は面会の件で刑務所に連絡した際に、電話の向こうで「あの頑固なやつか?」 、「そうだ、あの頑固なやつだ」と会話した後、家族に「通知を待ちなさい」と返事した。

 家族がいくら待っても通知が来なかったため、10月11日、直接に前進刑務所を訪ねた。姚という警官は家族に「面会の時、『思想改造』にマイナスの言葉を秦尉に話さないでくれ、さもなければ、次回から面会をストップする」と注意を与えた。家族は「控訴についての法律に関係する話は大丈夫ですか?」と聞くと、「それは話さないでくれ」と警官は2回繰り返した。

 面会の時に、秦さんはすぐ控訴のことを尋ね、控訴状はもう少しで書き終わるところだと話した。そして、家族が出した2通の手紙の事を聞くと、秦さんはすべて受け取っていないことが分かった。刑務所から外への手紙も一切できないという。

 11月2日、秦さんの家族と2人の弁護士は前進刑務所を訪ねた。当番の警官は「秦尉は『摘発文』を書かず、思想の『改造』ができていない部類に属する人間だ」と言うので、家族は「真・善・忍のどこが間違っていますか、頭の中で考える自由さえないのですか?」と質問した。当番の警官は「ここは思想を改造する場所だ、法輪功は違法だから」と言った。家族は「共産党の中にあれほどの汚職官員がおり、2人の軍事委員会の副主席と前任の政法委書記はすべて犯罪者です。違法だと言うのなら、この人達こそ違法ではありませんか」と反論すると、「ここで法輪功を宣伝するな! さもなければ、面会できない上、お前も行くべき所に行かせるぞ」と脅かされた。

 長時間待たされた上、馮という警官が来て、家族に「法輪功についてどう思っているのか?」と聞いた。「法輪功を学ぶと元気になります。周りにこのような実例がたくさんあり、すべて自分の目にしたことです。法輪功は人を善に導き、法輪功を学ぶ人はすべて良い人です」と家族は答えた。警官はまた弁護士に「法輪功についてどう思っているか?」と聞かれ、「私達は弁護士で、法律の手続きに従って行います」と答えた。

 その時、馮警官は「秦尉は控訴する意向がないため、今日は面会できない」と正式に宣告した。家族は「私達は遠くから来たので、どうすれば面会できますか」と聞くと、馮は「私には決定権がない」と返事した。

 弁護士はすぐに面会の手続きの件で、司法局へ向かった。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/11/5/356358.html)
 
関連文章