撫順市の学習者12人 留置場で拘禁されたまま
■ 印刷版
 

 【明慧日本2017年11月25日】遼寧省撫順市東洲区の法輪功学習者12人は、昨年7月22日に連行され、逮捕令状を出された12人の学習者は、すでに15カ月も撫順市南溝留置場に拘禁されたままでいる。東洲区裁判所は今年4月25日と6月8日に、2回にわたり「裁判前会議」をした。その会議で法輪功学習者の弁護士たちは、法律に基づいて裁判を行うように要求した。

 今現在、撫順市南溝留置場に拘禁されたままでいる学習者は、呂慶さん、胡風秋さん、徐桂栄さん、張桂蘋さん、劉風娟さん、李明宇さん、秦増雲さん、潘福徳さん、東維栄さん、姜順愛さん、李剛さん、李艶栄さんの12人である。

 今年4月25日午前9時、東洲区裁判所の裁判官・田浩の要請で、裁判所の3階にある第六法廷で学習者に対する1回目の「裁判前会議」を開き、12時に終えた。裁判官、公訴人、学習者9人の弁護士と他の弁護士2人が会議に出席した。

 その会議で弁護士たちは六つの問題点を提出した。

 1 管理権限の問題。法輪功は宗教・信仰の範囲で、司法部門に属さないこと。

 2 『憲法』、『刑法』の中で、法輪功は邪法だと書かれていないこと。今年2月1日に中国最高検察庁、最高裁判所が出した司法解釈の修正文書にも、法輪功が邪法だと定義していないこと。その司法解釈は『憲法』と『刑法』の規定を違反しており、法律に対する解釈は無効であること。

 3 共産党は無神論だが、法輪功は有神論であること。無神論の人が有神論の人を裁判するのは不適切で、信仰の対立を避けるため、共産党の党員は回避すべきであること。

 4 起訴書に述べられた事実がはっきりしていないし、証拠が不十分で不足していること。当事者たちは互いに交流しているだけで、法輪功のことを伝えているという証拠が成り立たないこと。

 5 通報人、捜する人、調査人が証人として、出廷させてほしいこと。いわゆる犯罪の事実や自白の強要の有無もはっきりしてほしいこと。

 6 公開審理をしてほしいこと。傍聴者の人数を制限せず、それに留置場で開廷する理由を聞かせてほしいこと。そして、その法律的根拠も提出してほしいこと。

 この会議を開始したとき、学習者の家族4人が傍聴しようとしたが、裁判官・田浩に追い出された。

 しかし、10時頃になって、外から来た5人が法廷に入廷した。裁判官・田浩はその5人が国保大隊、政治法律委員会、裁判所所長だと説明した。弁護士たちはそれに対して、家族すら傍聴できないのだから、他の人の傍聴は認められないのではないかと、裁判長に秩序の維持の問題を指摘した。

 すると、気まずくなった裁判官・田浩は、すぐに休廷を宣告したという。

注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/11/9/356487.html)
 
関連文章