肺癌患者の新生
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文/青島市の大法弟子

 【明慧日本2017年12月16日】2013年の秋のある日、夕食後の散歩に出た私は、いつも露店を出している女性の甲さんに会いました。60歳を超えた彼女はしょげて急に老いた感じでした。私は不思議に思い、「姉さん、聞きづらい話かもしれませんが、どうしてそんなに老けていて痩せたのでしょうか?」と聞きました。

 彼女はため息をつき、悲しそうに言いました。「連れ合いが肺がんになって、既に末期です。もうあまり長くないのです」

 甲さんは多くの大法弟子から真相を聞いたことがあり、大法を信じています。私は「兄さんに『法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!』と念じるように教えてあげてください」と言いました。彼女は「彼は頑固なので、大法に抵抗があります。あなたが勧めてくれませんか?」 と言いました。私は「あなたの話も聞かないのに、私が言っても意味があるでしょうか?」と言いました。私がそう言っている間にも電話をかけ、絶望に陥っている夫に事情を伝えました。

 意外なことに、今回、彼は妻の提案を受け入れました。甲さんが露店から離れられないので、私は彼女が教えてくれた道に沿って、彼女の家を訪ねました。玄関に出てきた元気のないご主人はすごく痩せていて、顔色が暗く、まっすぐに立っていられず、「全身に痛みを感じて、4時間ごとに大麻を飲まないといけない」と言いました。

 私は「お兄さん、先ほど外でお姉さんに会って、あなたの病状を聞きました。私たちは見知らぬ同士ですが、あなたのために訪ねてきました。法輪大法は佛法です。たとえあなたが修煉しなくても、誠心誠意に『法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!』と念じれば、きっと良くなります。少なくともあなたの苦痛は減ります。そのような奇跡は私たちの身近にたくさんありました」

 私は法輪大法の第一式の功法を彼に教え、時間があれば煉って下さいと言いました。その日の夜、眠れない彼は『法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!』と念じる以外、ずっと立って煉功し、体を伸ばす際に手術の傷跡が痛くなっても全く気にしませんでした。

 翌日、大法を修煉して肝硬変が完治した海外の大法弟子・毛鳳英さんの修煉物語のDVD を持って、再び彼の家を訪ねました。「少し良くなりましたか?」と聞くと、「ちょっと楽になりました」と言いました。彼の家にDVD プレイヤーがないので、私は自分のものを持ってくると言いました。

 彼は手を震わせながらマットレスの下から200元を取り出して、「私はもう何も持っていません。家の所有権も妻の名義に変えました。この200元は私の唯一の財産です。これでDVD プレイヤーを買ってくれませんか?」と言いました。私は「お兄さん、あなたにプレゼントしますから、この200元は持っていてください!」と言いました。彼は「使うこともないので、持っていても何か役に立ちますか?」と言いました。私は自転車で市場からDVD プレイヤーを買って行きました。

 毛さんの物語を見てから、彼は自信がついて、法輪大法を修煉することを決心しました。私は師父の説法録音や煉功、発正念の音楽を複製してあげました。彼は毎日師父の説法を聞き、煉功し、いくら辛くても堅持していました。「病院はもう治せないと言ったが、腹が張るというのは師父が身体を浄化して下さっている」と信じている彼は頑張って煉功し、毎日私が来るのを待っていました。

 私たちはお互いを知らず、連絡先も交換しなかったので、彼は体が少し良くなってから毎日妻が私と出会った場所で私を待っていました。そして2週間後、彼はやっと私に会いました。私は心性を重んじて修煉すること、他人のために考えること、トラブルの中で自分の不足を探すこと、そして真・善・忍に従って良い人になるよう努めるようにと彼に伝えました。 彼は快諾しました。

 その日の夜、彼はお腹の張りが少し緩和され、ご飯をたくさん食べることができて、体に力がついてきたように感じました。3階に住む彼は25キロの小麦粉を軽々と家に運んで行きました。

 字が読めない彼は妻に『轉法輪』を読み聞かせてもらい、自分の心性を厳しく律し、「除隊してからドライバー運転手になって、多くの悪いことをして、大きな業を造った」と反省しました。

 修煉者として自分を厳しく律し、業を返そうと決心した彼は自ら家事を担い、露店から帰ってきた妻に自分が作った食事が美味しくないと言われて、「わかった、わかった。私がこれを食べるから、新しいものを作ってあげよう!」と言いました。 以前の彼は気性が激しくて、ご飯を食べる時にちょっと気に食わないことがあればテーブルをひっくり返したり、妻を殴ったり罵ったりするのが日常茶飯事だったそうです。

 甲さんは法輪大法が夫を健康で穏やかな人に変わらせたことを、心から師父に感謝しています。彼女の夫と一緒に入院していたほかの患者たちは皆、世を去っていました。

 夫婦は心から師父による救い済度のご恩に感謝しています。友人達は彼が法輪功を煉ってから病気が治ったと聞き、顔を曇らせました。裁判所に勤めている彼の弟は「ほかの何を学んでも構わないが、よりによって法輪功を学ぶなんて! 見てみろ、いずれ刑務所に入れられてしまうよ」と威喝しました。彼は迫害を恐れて少し怖くなりましたが、甲さんは「考えてみてください。正直な話、法輪功を学んでから体が良くなったではないですか?」と言いました。彼は「確かに法輪功を学んでから健康になった。わかった。やはり続ける。彼らには勝手に言わせたらいい。これは試練ではないか? 本当に修煉したいかどうかが見られている」と言いました。彼自身もこれが試練だと悟りました。

 今、夫婦は共に法輪大法の修煉の道を歩んでいます。多くの人が中国共産党の嘘偽りを見破り、迷いから抜け出し、大法の真相を知り、良い未来を選択できるように身を持って大法の素晴らしさを実証しています。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/12/7/357537.html)
 
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