11月に52人の法輪功学習者が不当判決される
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 【明慧日本2017年12月31日】明慧ネットの統計によると、11月にまた52人の法輪功学習者が不当な判決を宣告された。それ以外に、30人の法輪功学習者が3月~10月の間に不当な判決を受けたが、11月に入ってから初めて報道されたため、合計で不当な判決を受けた人数は82人になる。

 明慧ネットの統計によると、2017年1月~11月まで、少なくとも836人の法輪功学習者が、中国共産党の裁判所に不当な判決を宣告された。不当な裁判は少なくとも797回も行われた。

图1:2017年1~11月大陆法轮功学员被非法庭审、判刑累计人数统计

図1、2017年1月~11月、不当裁判、不当判決を受けた中国国内の法輪功学習者の人数統計表

图2:82名法轮功学员被非法判刑按地区分布
図2、不当判決を受けた82人の法輪功学習者の地域別分布表

 一、信仰することは無罪で、迫害することこそ有罪である

 法輪功は人を善に導き、良い人になるところから始まり、「真・善・忍」の基準に従って、絶えず道徳レベルを向上させ、さらに誠実に、善良に、寛容に、穏やかになっていき、国に対しても国民に対しても「百利あって一害なし」である。

 実例1、馬素媛さんは家に八十数冊の法輪功書籍があるという理由だけで、裁判にかけられた

 遼寧省大石橋市裁判所は、今年11月24日午後、法輪功学習者・馬素媛さんに対して不当な裁判を行った。弁護士の孫典軍氏は「公安部門は、馬さんの家に八十数冊の法輪功書籍があるという理由だけで、馬さんを不当に連行し、起訴しようとしていますが、連行すること自体が罪を犯しています。私の依頼者に対して、わずか1日でも判決を宣告したら、それは犯罪になります。私の依頼者は何も悪いことをしておらず、罪を犯していません」と述べた。

 実例2、10年の冤罪を経た医者が、妻と共に再び不当な判決を宣告される

 山東省青島市の法輪功学習者・邵承洛さん、高文淑さん夫婦は、今年11月10日、城陽区裁判所にそれぞれ懲役9年と懲役4年の実行判決を宣告された。2人はそれを不服とし、すでに青島市中級裁判所に上訴した。


邵承洛さん

 邵さんは医に従事して二十数年の漢方医で、優しい医者として現地の人々に尊敬されている。法輪功を学んでいるため、何度も迫害に遭い、労働教養3年を強いられ、懲役7年の不当な判決を宣告されたことがある。山東王村労働教養所、山東省男子刑務所で、邵さんは百種類の拷問により苦しめられた。邵さんの指は無理やりに折られ、左足の親指は重い物で押しつぶされ切断された。

 今年5月2日午後、邵さんと妻の高さんは、夏荘鎮で法輪功の資料を配布した時、共産党の法輪功に対する誹謗中傷の宣伝を信じる人に通報されたため、夏荘派出所の警官に不当に連行された。当日の夕方、警官らは邵さんの家に行き、現金2万元と他の家財を押収した。

 今年9月13日、城陽区裁判所は城陽留置場で夫婦2人に対して不当な裁判を行った。11月10日、2人に対しての不当な判決を宣告した。

 二、公安局・検察庁・裁判所の人員が共同で冤罪を作り出す

 1、法律の秩序に違反する

 実例1、上海浦東の林宝珍さんが懲役1年の不当な判決を宣告される

 今年11月28日午前、上海浦東裁判所は家族と弁護士に通知せず、判決文をも読み上げずに、上海浦東の法輪功学習者・林宝珍さんに対して、懲役1年の不当な判決を宣告した。

 今年11月15日に行われた裁判の中で、林さんの弁護士は根拠に基づいた弁護をし、林さんに着せた罪に対して、一つ一つ反駁(論じ返すこと)した。その時、検察官たちは皆、無言だった。

 しかし、上海浦東裁判所は弁護士の弁護した意見を聞き入れず、林さんに対して懲役1年の不当な判決を下した。

 実例2、遼寧錦州太和区裁判所の法廷記録映像は、警官が違法したことの証拠となるものである

 今年11月22日午後、遼寧錦州の太和区裁判所は、法輪功学習者・陳再華さんに対して裁判を行った。

 裁判の中で、弁護士の石伏竜氏は、法廷の記録映像を放映するようにと要求した。その時、法廷側は誰も応じていなかったため、弁護士が再度強く要求すると、法廷の記録映像が当廷で公開された。

 最初の画面は、騒々しい場面の中で2人の警官が扉をこじ開ける道具の箱を引っさげていた。続いて、「ドアを開ける」と騒ぎながら、道具で扉をこじ開けたり、足で蹴ったりしていた。

 それから、大勢の人が部屋に侵入し、陳さんの息子と警官が論争したため、大隊長の李蕾は大声で「やつに手錠をかけろう」と命令すると、陳さんの息子は4、5人の警官にベッドに押さえつけられ、手錠をかけられた。

 その時点で、裁判官はこれ以上放映することを禁止した。弁護士は「警官は制服を着用せず、捜査令状も提示しておらず、ドアを壊して押し入った。なぜ陳さんの息子に手錠をかけましたか?」と質問したところ、法廷の中はシーンと静まり返った。

 2、証拠を捏造する

 実例、無錫市江陰裁判所は証拠を捏造して、顧栄峰さんに不当な判決を宣告する

 無錫江陰裁判所は、今年11月15日の午前、法輪功学習者・顧栄峰さんに対して裁判を行った。法廷で弁護士は提示された証拠について、捏造の疑いがあると指摘すると、法廷は結果を出さずに休廷した。11月28日、顧さんは無錫市江陰裁判所からの懲役9カ月の実刑判決通知書を受け取った。中国共産党の裁判所が証拠を捏造し、学習者を罪に陥れることは、今回だけではなく普通にみられる現象である。

 3、弁護士を殴打し、罵り、弁護士の弁護を阻止する

 実例1、四川省会理県裁判所で弁護士が殴打される

 今年11月17日午前9時、四川省会理県裁判所で、年配者の法輪功学習者・花晩霞さん、崔徳莉さん、張恵瓊さん3人に対する裁判が始まった。3人の弁護士・盧廷閣氏、熊冬梅氏、黎雄兵氏は法廷に入った。裁判官・邱雲は3人の弁護士のノートパソコンとカバンを司法警察官の所に預けるようにと要求した。3人の弁護士は、弁護の職責を履行するのに必要な物だと拒否したため、邱雲は「ここでは、私の一存で決められる、拒否するなら裁判を取り消す」と言った。

 関係者は次々と法廷を離れ、3人の弁護士も法廷を離れようとした。弁護士の邱雲の違法行為を訴える話を耳にした司法警察は、黎弁護士を押した。押した場面を撮影しようとする盧弁護士は、司法警察に事務室へ引きずられ、殴打された。

 実例2、河北高陽県の検察官は法廷で弁護士を罵る

 河北省高陽県裁判所は、今年11月15日午前、法輪功学習者・張小倹さん、呉新華さんに対して不当な裁判を行った。検察官・蔡立功と姚素玲は、法廷を蔑視し、弁護士を罵ったため、裁判は中止された。

 4、拷問により自白を強いる

 実例1、甘粛省通渭県の農婦の姉妹2人は拷問により、自白を強いられた

 甘粛省通渭県太平村の農婦の牛変変さんと牛変子さんは、今年3月8日、それぞれの自宅で警官に不当に連行された。姉妹2人は通渭県公安局で、拷問により自白を強いられ、殴られて30時間以上にも及んだという。拷問により、牛変変さんの耳から出血したという。

 実例2、方麗芬さんは拷問で自白を強いられ、歩けなくなった

 広東省清遠市の法輪功学習者・方麗芬さんと方世荷さん姉妹2人は、昨年9月29日に警官に不当に連行された。今年11月17日、広東省清遠市清城区裁判所は、姉の麗芬さんに懲役2年10カ月の不当な裁判を、妹の世荷さんに懲役2年の不当な裁判を宣告した。2人は上訴の意を示した。

 1年あまり拘禁された間、麗芬さんは拷問にかけられ、自白を強いられたため、歩けなくなった。

 今年6月28日、姉妹2人に対する裁判が行われた際に、麗芬さんの弁護士は無罪の弁護をしたため、裁判官に法廷から追い出された。

 実例3、4年の冤罪を着せられた鄭喜林さんは、拷問により自白を強いられ、顔面を殴打され出血

 チチハル市龍江県の法輪功学習者・鄭喜林さんは、今年1月25日に警官に不当に連行された。鄭さんは、拷問により自白を強いられた時、顔をひどく殴打され出血した。今年10月、懲役4年の不当な判決を宣告された。現在、鄭さんはすでに1カ月以上断食しており、生命の危険に晒されている。


鄭喜林さん

 5、案件の公文書を弁護士に見させない

 山西省忻州市忻府区裁判所は、今年11月16日、法輪功学習者・張春蕾さんに対して不当な裁判を行った。検察庁は張さんの弁護士に案件の公文書を見させず、弁護士の手続きを受理せず、弁護士の意見をも無視した。法廷で裁判官と検察官は案件の公文書を自由に見ることができたが、弁護士には一切見させなかった。

 6、弁護士の弁護を拒否する

 実例1、長春市高新区裁判所は陳義紅さんの弁護士を入廷させず

 今年11月14日午後、法輪功学習者・陳義紅さんの弁護士と家族は高新区裁判所を訪ね、15日の裁判に出廷することを求めたが、裁判官に拒否された。弁護士は「弁護士の出廷を拒否することは違法になります。これは誰の意図ですか?」と聞くと、「内部の決まりだ」と答えた。

 実例2、長春市の法輪功学習者・裴淑梅さん、劉志寛さんが不当判決される

 今年11月8日、吉林省長春市二道区裁判所は家族と弁護士に通知せず、秘密裏に裴淑梅さんに懲役2年、76歳の劉志寛さんに懲役1年6カ月の不当な判決を宣告し、それぞれに5000元の罰金を科した。

 期間中、二道区裁判所は弁護士の手続きを受理せず、案件の公文書を弁護士に一切見せなかった。

 7、身内の弁護人を阻止する

 実例、上海浦東の丁兪国さんの弁護人が阻止され弁護できず

 今年11月24日、法輪功学習者・丁兪国さんの父親は、法律に基づき、「自分は丁兪国の身内の弁護人として弁護の依頼を受けた」と浦東検察庁に告知した。浦東検察庁の関係者はそれを拒否し、丁さんの父親を検察庁に入ることを阻止した。父親は書類を直接に手渡すことができなくなり、関係者の陳鋼に郵送した。27日、父親は陳鋼に電話で連絡したところ、陳鋼は書類が不備であることを口実にして、申し出を拒否した。28日、丁さんの父親は検察庁の案管課に尋ねたところ、やはり拒否された。

 三、法律に基づいて江沢民を告訴したため、不当な判決を受ける

 遼寧省葫芦島興城市の農婦で、法輪功学習者・張桂環さんは、江沢民を告訴したため、今年11月6日、興城市裁判所に懲役2年の不当な判決を宣告された。

 張さんは、今年7月に葫芦島留置場に拘禁された。それを知った地元の住民達は、次から次へと署名して、関係部門に無罪で張さんを解放することを求めた。

 数人の村民は9月8日、張さんの証人になるために法廷まで駆け付けたが、入廷できなかった。当日、1361人の村民が署名した請願書を法廷に手渡した。

 四、経済的な迫害を加える

 明慧ネット11月の統計によると、11月、裁判所は14万3000元の罰金を科した。警官は6000元の現金をゆすり取った。合計金額は14万9000元であった。

2017年11月、中国の裁判所が科した罰金の統計表

名前

裁判所罰金

警官ゆすり取った金額

徐世梅

山東

青島

2000

 

王清云

山東

淄博

5000

 

李庆英

山東

淄博

4000

 

李玉君

山東

煙台

10000

 

国秀华

黒竜江

鶏西

10000

 

杨淑贤

黒竜江

鶏西

10000

 

尚衍花

黒竜江

鶏西

10000

 

郑喜林

黒竜江

チチハル

 

1000

蒋素娟

浙江

寧波

12000

 

蒋素娟老伴

浙江

寧波

6000

 

张淑香

北京

 

6000

 

寇娟

四川

徳陽

10000

 

陈尚萍

四川

徳陽

10000

 

裴淑梅

吉林

長春

5000

 

刘志宽

吉林

長春

5000

 

蔡莉莉

天津

 

15000

 

周红梅

江西

撫州

20000

 

蔡如芬

湖北

武漢

3000

 

陈夫兰

山東

棗庄

 

5000

合計

14万9000元

 五、法輪功学習者を無罪で解放することは、公安局・検察庁・裁判所の人員の最も賢明な選択である

 明慧ネットの統計によると、今年1月~11月までに、公安局、裁判所、検察庁は少なくとも74人の法輪功学習者を無罪で解放した。国民が「真・善・忍」の理念を遵守し、法輪功を学ぶことは合法である。法輪功を迫害する人はすべて犯罪者であり、最終的には、法律の責任を追及され、法的な懲罰を受けるに違いない。無罪で法輪功学習者を解放することは、公安局・検察庁・裁判所の人員の最も賢明な選択である。

 1、山西省懲役5年の実行判決を受けた郭素玲さんが、留置場に断られた

 山西省の侯馬裁判所は11月10日、法輪功学習者・郭素玲さんに対して懲役5年の不当な判決を宣告した。しかし、臨汾留置場に入所を断られたため、郭さんはすでに帰宅した。

 2、検察庁は案件を差し戻し、長春市の法輪功学習者・谷立娜さんが解放される

 吉林省長春市の法輪功学習者・谷立娜さんは、今年10月7日、現地の派出所の警官に不当に連行され、長春市第四留置場に拘禁された。今年11月13日、検察庁は谷さんの案件を差し戻したため、谷さんは無罪で解放された。

附表1、2017年11月に、不当判決を受けた82人の法輪功学習者の地域別分布表

  区 域  

 判決人数 

遼寧

10

広東

8

山東

8

黒竜江 

5

浙江

5

雲南

5

北京

4

江蘇

4

四川

4

陝西

4

吉林

3

天津

3

上海

3

江西

3

内モンゴル

3

重慶

2

河北

2

河南

2

湖北

1

安徽

1

山西

1

青海

1

 

表2、2017年11月、40都市で不当に判決を受けた法輪功学習者の人数統計表

 都 市 

判決人数

 都 市 

判決人数

 都 市 

判決人数

 都 市 

判決人数

昆明

5

本溪

2

済南

1

広安

1

西安

4

珠海

2

煙台

1

撫州

1

汕頭

4

清遠

2

日照

1

保定

1

長春

3

淄博

2

ハルビン

1

石家庄

1

赤峰

3

宜春

2

チチハル

1

駐馬店

1

青島

3

南京

2

杭州

1

平頂

1

鶏西

3

徳陽

2

台州

1

武漢

1

寧波

3

大連

1

蘇州

1

阜陽

1

鞍山

3

撫順

1

常州

1

侯馬

1

葫芦島

2

錦州

1

成都

1

西寧

1

 

表3、2017年11月に行われた102回の不当な裁判の行われた地域別人数分布表

 区 域 

裁判人数

順位

 区 域

裁判人数

順位

遼寧

16

1

江蘇

4

6

河南

11

2

上海

3

7

山東

9

3

浙江

3

7

河北

6

4

江西

3

7

黒竜江

6

4

内モンゴル

3

7

湖北

6

4

青海

2

8

雲南

6

4

甘粛

2

8

広東

5

5

天津

1

9

四川

5

5

吉林

1

9

陝西

5

5

山西

1

9

北京

4

6

 

 

 

 

表4、46都市で不当な裁判を受けた法輪功学習者の人数統計表

 都 市 

裁判人数

 都 市 

裁判人数

 都 市 

裁判人数

 都 市 

裁判人数

錦州

6

西寧

2

保定

2

チチハル

1

武漢

6

定西

2

大連

1

広州

1

昆明

6

徳陽

2

鞍山

1

佛山

1

営口

4

漢中

2

本溪

1

楽昌

1

信陽

4

南京

2

安陽

1

常州

1

鄭州

3

台州

2

潍坊

1

無鍚

1

漯河

3

南昌

2

青島

1

臨安

1

朝陽

3

鶏西

2

日照

1

撫州

1

佳木斯

3

珠海

2

滄州

1

長春

1

凉山州

3

淄博

2

邢台

1

忻州

1

西安

3

棗庄

2

廊坊

1

 

 

赤峰

3

聊城

2

衡水

1

 

 

 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/12/13/357786.html)
 
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