【明慧日本2018年1月13日】成都女子刑務所の迫害により、法輪功学習者・厳紅梅さんは昨年12月28日に、胡霞さんは12月19日に迫害により死亡した。厳さんは死亡後、すぐに刑務所側に遺体を火葬された。その後、刑務所側が遺骨を家族に引き渡した。
成都女子刑務所は法輪功学習者に対して、猛打し、スタンガンで電気ショックを与え、吊るし上げ、縛り上げ、灌食をし、薬物で迫害し、針で刺したり、壁にぶつけたり、独房に入れ、長時間にわたり立たせるなどの数多くの手段を用いて迫害を行っている。
明慧ネットの不完全な統計によると、同刑務所は2007年~2017年の11年間で、109人の法輪功学習者を拘禁している。その中には、気息奄々(きそくえんえん・ 息が絶え絶えで、今にも死にそうなさま)まで迫害されて、死ぬ間際に出所させられ、帰宅して間もなく亡くなった学習者も数人いる。
一、 女性教師・厳さんの迫害死
厳さんは昨年12月28日午前10時45分に死亡した。家族は厳さんの死の知らせを受け、急いで金堂葬儀社に駆けつけたが、厳さんの遺体は刑務所側により、もう直接、火葬場に送られて火葬されていた。
12月25日、厳さんの家族は金堂刑務所二〇一病院に行き、厳さんと面会した。厳さんはそのとき、全身が浮腫んでいた。家族は治療のための「一時出所」の手続きを要求した。しかし、刑務所側は「厳紅梅の戸籍の所在地には厳紅梅のことを殺人犯より重い政治犯だと書かれており、厳紅梅を受け入れない」という理由で、厳さんの釈放を許さなかった。
入院先の刑務所病院も家族に「厳紅梅が死んだら、刑務所所在地の火葬場で火葬するしかない。遺体を渡されない」と明言した。
厳さんは成都市天回第二実験小学校の美術の教師だった。厳さんは児童たちに法輪功の真相を話し、DVDを見せたため、中国共産党の法輪功への誹謗中傷を信じた保護者に通報された。2014年8月4日、天回鎮派出所の警官は厳さんを自宅から連行し、そして、家宅捜索をした。
警官はいわゆる証拠を集めるため、厳さんの勤務する小学校の児童までも尋問し、子供たちにサインをさせたが、子供たちにはその理由がわかっていなかった。
法律には未成年者は証人としての証言ができないと決めてあることからして、これらの警官の行為は、すべて違法行為であった。
2015年3月7日、金牛区裁判所は厳さんに対して不当に開廷をし、3月31日に厳さんに懲役4年の実刑判決を言い渡した。これを不服として、厳さんは上訴した。弁護士は数回も成都中級裁判所に行き、案件の閲覧を要求したが、「この案件がない」と言われた。弁護士の再三の要求で、「調べてみる」と返答された。しかし、弁護士がその返事を待っているうちに、すでに中級裁判所は判決の結果を出してしまったという。
厳さんは法輪功迫害が開始されてから、一度法輪功を止めたことがあった。そして、2011年に再び法輪功を学び始めた。2012年、厳さん夫婦は仲良かったが、当局の圧力の下で屈してしまい、心ならずも夫は厳さんと離婚した。しかし、夫は厳さんが拘禁されている間、何度も刑務所に行き面会していた。
刑務所で厳さんは法輪功の功法を煉ったため、縛り付けられたり、お風呂に入ることを禁止された。毎日、重労働を科されるなどの迫害を受けた。
刑務所の残忍な迫害で厳さんは癌になって、昨年9月2日、刑務所病院に入院した。
二、 善良な婦人の胡霞さんが迫害死
四川省崇州市羊馬鎮に在住の胡さん(50代)は、昨年19日朝5時に竜泉病院で死亡した。遺体は火葬されて、娘が遺骨を取りに行った。
胡さんは子供と夫のためによく世話していた善良な主婦だった。自営業で小さな商売を営んでいる胡さんは、1998年から法輪功を学び始め、健康を取り戻し、商売も繁盛した。
しかし、当局が法輪功迫害を開始してから、胡さんの家庭は崩壊させられ、胡さんは一人暮らしになった。それから、当局は胡さんを洗脳班に入れ、常に脅迫などの嫌がらせをした。
2015年7月18日、胡さんは自営業の店で羊馬鎮派出所の警官に不当に連行され、パソコン、プリンター、法輪功関連書籍、法輪功の真相資料などの私物を押収された。2016年3月21日、胡さんは崇州市裁判所に不当に開廷され、実刑判決を宣告された。
そして、2016年5月、胡さんは女子刑務所に収容された。刑務所で胡さんは髪の毛を引っ張られたり、頭を満水のバケツに突っ込まれた後、トイレに連れて行かれ猛打された。
それで、胡さんは全身に傷を負い、立つことが出来なくなった。そして、パンツを口の中に無理やり入れられ、歯の1本が抜け落ちた。さらに、頭から水を掛けられて、風の通るところに長い間座らされた。
昨年2月10日、胡さんは迫害に抗議したため、秘密裏に拷問をされた。6階にある「厳管区」に連れて行かれた胡さんは、どんな拷問を受けたか不明だが、戻されたときに、胡さんは横たわることしか出来ず、着ていたセーターは血まみれで、腕や手にも血痕が付いていたという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照