【明慧日本2018年1月20日】2017年12月7日、スロバキアの国会議員39人が連署して中国の習近平主席に一通の公開状を郵送した。これに先立ち、スロバキア国営テレビ(RTVS)では、中共の法輪功に対する迫害、および「追査国際」が行なっている、中共による法輪功学習者の生体からの臓器強奪が放映され、人々の注目となった。
39人の議員が連名で法輪功の迫害停止を呼びかける
連署した公開状の中で、39人の議員は、「われわれは中国人およびその数千年の文化を十分に尊敬している」という。39人の議員は、「しかし、国際社会から中国を新たな眼差しで見てもらいたいと考えるならば、中国は人命を尊重しなければならない」と求め、「スロバキア共和国と中国との関係は、生命に対する軽視の上には成り立たない」と忠告した。
公開状は、欧州議会が2013/2981(RSP)号決議案の中で、中華人民共和国で発生している、良心の囚人の自らの意志ではない臓器摘出が国家により系統的に行われていることを深く憂慮し、その中に大量の法輪功学習者が含まれている。彼ら(法輪功学習者)は、元中国国家主席・江沢民が法輪功に対する迫害、ならびに強制的な臓器摘出を発令していることを知っており、この犯罪が今日まで続いていることに触れている。そのため、39人の議員は習氏に「法輪功に対する迫害の停止」を呼びかけ、江沢民ならびに迫害に参与した犯罪者らを法の下で裁くよう求めている。
習氏宛の公開状の中で触れた問題として、我々は疑いなく中国で20年来極めて悲惨で、世界が注目する人権迫害、特に法輪功学習者をターゲットにした、未だに続いている強制的な臓器摘出は、法輪功迫害追跡調査国際組織の十数年来の調査報告で顕かであるが、前代未聞の人権蹂躙の犯罪は、無実の多くの法輪功学習者の死亡を招いただけでなく、無数の一般国民をこの迫害に巻き込み、道徳の急激な滑落を招き、社会に乱れた現象を頻繁にもたらしているとしている。
同日、スロバキア議会では、ドキュメンタリー映画『臓器狩りー10年の調査』を上映し、11人の国会議員と5人の国会議員の代理者がこの映画を見た。また10月26日、スロバキア法輪大法学会は法輪功迫害追跡調査国際組織の代表・王海燕氏とともに、オンドレイ・ドスタル(Ondrej Dostal)議員とピーター・オススキー(Peter Osusky)議員に面会して真相を伝えた。
左からドスタル議員、スロバキア大法学会代表・マレクタターコ氏、王海燕氏、オススキー議員
議員たちはドキュメンタリー映画に心を強く打たれ、この生体臓器狩りをもっと多くの人々に知ってもらうべく、真相伝えの手伝いを望み、彼らは別の方法で迫害に反対し、習氏に送る公開状に署名することを選択し、その場で9人の議員が署名した。彼らは記念撮影をして、この写真を自分のコミュニティ媒体に掲載してみんなと分かち合いたいという。
メールよる取材を受けたことのあるピーター・オススキー(Peter Osusky)議員は、「私は共産主義政権下で数十年間をすごし、未だに地獄(共産政権)の中で生活をしている人々に、同情と声援を贈ります。法輪功を修煉している数千万の中国人が迫害を受ける中で、私たちはこの迫害に向かい合うべきで、両目を閉じてはなりません」と述べた。
ドスタル議員は、「私が思うには極権統治政治国家で迫害を受けている人々を守ることが、民主国家で生活している正統派人士の一種の道徳的な義務であり、特に政治家らはそうです」と語った。
習氏宛に送った公開状に署名した39人の議員には、4党派と無所属の議員が含まれ、スロバキア国会議員150人のうち4分の1以上占めている。署名した議員は以下の通りである。ピーターオススキー(Peter Osusky)議員、ルチアゥリシュニコルスノヴァ(Lucia ĎurišNicholsonová)議員、マーティンポリアチク(Martin Poliačik)議員、ミラノ・クラジニアック(Milan Krajniak)議員、リチャード・ヴァセチカ(Richard Vašečka)議員、アラン・スチャネク8Alan Suchánek)議員、ズザナジメノワ(ZuzanaZimenova)議員、ヤナ・シガニコバ(Jana Cigániková)議員、ヨゼフ・ラジャール(JozefRajtár)議員、レナータ・キャスココヴァ(RenátaKaščáková)議員、ビエラ・デューバコヴァ(VieraDubačová)議員、マレク・クラジチ(MarekKrajčí)議員、アンナ・ヴェレショバ(Anna Verešová)議員、ブラニスラフ・グーリンリン(BranislavGröhling)議員、マーティン・フェコ(Martin Fecko)議員、ミロスラフ・ソプコ(MiroslavSopko)議員、オンドレイ・ドスタル(OndrejDostál)議員、ジャンボダジ(JánBudaj)議員、アンナ・ゼマーノバ(Anna Zemanová)議員、アロイズ・バラニク(Alojz Baránik)議員、エイゲン・ユルジカ(Eugen Jurzyca)議員、エリカユリノバ(Erika Jurinová)議員(人権少数民族委員会主席)、ベロニカレミショヴァ(Veronika Remišová)議員、ミラン・ローレンチク(Milan Laurenčík)議員、ウラジミール・スロボダ(VladimírSloboda)議員、ゾルト・サイモン(Zsolt Simon)議員、フランチェクシベ(FrantišekŠebej)議員(外交事務委員会主席)、カロール・ガレク(Karol Galek)議員、ガヴァー・グランデル(Gábor Grendel) 議員、ヤーンマロス(JánMarosz)議員、ヤナキソヴォヴァ(Jana Kiššová)議員(経済事務委員会主席)、ルボミールガルコ(ĽubomírGalko)議員、アドリアーナ・プトリンスカ(Adriana Pčolinská)議員、ソナカボールカヴァ(SoňaGaborčáková)議員、オットー・ジャーネイ(OtoŽarnay)議員、カタリナ・マチャカヴァ(KatarínaMacháčková)議員、ナタリア・ブラホバ(NatáliaBlahová)議員、ミロスラフ・ビブラビ(Miroslav Beblavý)議員、シモーナ・ペトリク(Simona Petrík)議員。
上段第1列左から、P Peter Osusky議員、Lucia ĎurišNicholsonová議員、Martin Poliačik議員、Milan Krajniak議員
第2列左から、Richard Vašečka議員、Alan Suchánek議員、ZuzanaZimenova議員、Jana Cigániková議員
第3列左から、JozefRajtár議員、RenátaKaščáková議員、VieraDubačová議員、MarekKrajčí議員
第4列左から、Anna Verešová議員、BranislavGröhling議員、Martin Fecko議員、MiroslavSopko議員
上段第1列左から、OndrejDostál議員、JánBudaj議員、Anna Zemanová議員、AlojzBaránik議員
第2列左から、EugenJurzyca議員、Erika Jurinová議員、VeronikaRemišová議員、Milan Laurenčík議員
第3列左から、VladimírSloboda議員、Zsolt Simon議員、FrantišekŠebej議員、Karol Galek議員
第4列左から、Gábor Grendel 議員、JánMarosz議員、Jana Kiššová議員、ĽubomírGalko議員
上段第1列左から、Adriana Pčolinská議員、SoňaGaborčáková議員、OtoŽarnay議員、KatarínaMacháčková議員
第2列左から、NatáliaBlahová議員、MiroslavBeblavý議員、SimonaPetrík議員
スロバキア最大の国営テレビ、中共の法輪功迫害に注目
東ヨーロッパに位置するスロバキア最大の国営テレビ局(RTVS)は、1日の視聴者30万人を有する。全国で有名な人気番組「リポーター」(Reporteri)は、毎週放送され、1放送の観衆は約6万人で、著名なリポーターのパボルフェイエール(PavolFejér)氏が担当している。
11月20日、この「リポーター」番組は放送の中で、人体臓器展の主催者を取材し、中共が法輪功をターゲットにした迫害、および法輪功迫害追跡調査国際組織が中共の強制的な生体臓器狩りについて、15分以上にわたり放送し、スロバキア国民の間で大きな注目を引き起こしている。