学習者・王桂玲さん 異郷の遼寧営口市で迫害死
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 【明慧日本2018年2月15日】法輪功学習者・王桂玲さん(46)は昨年11月10日、遼寧省営口市鲅魚圏区裁判所で不正な裁判にかけられた後、その当日に死亡した。詳しい状況は未だに分からないままである。

 鲅魚圏区裁判所は非常に緊張した雰囲気に包まれ、情報が漏洩(ろうえい)しないように厳重に封鎖し、すべての職員に口止めをした。そして、そのため保証書を書かせた上、職員内部でも王さんのことについて互いに話さないようにと命じた。さらに、漏洩があった場合は、各自責任を取らなければならないと要求した。王さんの牡丹江市林口県の実家では、誰かが家に来ると、後ろから警官がすぐ家に入って来て、「さっき来た者は誰だ?」と問い詰めたという。

'王桂玲'
王桂玲さん

 王さんは黒龍江省林口県林業病院の看護婦で、心が広く、優しい人となりである。王さんは法輪功を学び、「真・善・忍」に従って良い人になるように努力していた。そのため、中国共産党の法輪功に対する18年間続く迫害の中で、王さんは何度も不当に連行され、労働教養2年を強いられ、懲役4年の実刑判決を宣告された。2016年6月に出所した王さんは路頭に迷ったあげく、転々として遼寧省営口市にやって来た。

 昨年5月19日晩、王さんは鲅魚圏区の火山大通りと紅旗大通りの交差点で、紅旗派出所の警官により不当に連行された。その時、一緒にいた法輪功学習者・王平広さんも不当に連行された。11月10日の午前10時、鲅魚圏区裁判所は王桂玲さん、王平広さん2人に対して非公開で裁判を行った。裁判所は開廷することを一切ほかに知らせておらず、情報を得た親戚と友人が駆け付けたが、法廷に入ることができず、外で裁判が終わるまで待っていた。午前11時頃に裁判が終了し、2人の学習者が法廷から出て来た姿が見えた。その時の王さんは笑顔でみんなに会釈して、元気そうな様子だった。

 しかし翌日にはもう、王さんが死亡したという噂が広まって姿が見えなかった。そして、南山葬儀場の記録によると、当日の11月10日の午後1時10分頃、葬儀場は霊柩車を出して裁判所に向かったと記載されているという。警察側は厳重に情報を封鎖しており、誰も王さんのことを教えてくれる者はいないという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/1/18/359745.html)
 
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