迫害で自立生活できない陳立軍さんに 2年の実刑判決
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 【明慧日本2018年3月22日】遼寧省錦州市の法輪功学習者・陳立軍さん(62歳女性)は、同市の女子留置場で酷い迫害を受け、自立生活が送れなくなった。にもかかわらず、古塔区裁判所に懲役2年の実刑判決を宣告された。

 2017年8月9日、陳さんと法輪功学習者・張鳳雲さん、裴瑞芬さんの3人は錦州気象台付近で法輪功の資料を配った。そのため、3人は中国共産党のデマである法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じた人に通報され、古塔公安分局と鍾屯派出所の警官に連行された。3人は鍾屯派出所で尋問を受けた後、留置場に送られた。

 その後、古塔区公安分局の警官らは陳さんの自宅へ行き、家宅捜索し、私財を押収した。家宅捜索の翌日、陳さんの夫は派出所に行って、陳さんのことを聞いた。警官は陳さんの携帯電話、身分証明証、現金500元を夫に返したが、その500元は陳さんが所持していたものか、家から押収されたものかを説明してくれなかった。というのは、家宅捜索の前、陳さんの家には3000元が置いてあったのに、その後はすべて無くなっていた。

 張さんの夫は2017年9月、控訴状が書かれた服を着て、派出所に行った。張さんの夫は警官に「私は警官歴が四十数年だったが、80代の老人が数冊の小冊子を配っただけで、留置場に送るなんて聞いたこともなかった」と話し、張さんの解放を強く求めた。それで、警官は圧力を感じ、37日間拘禁した張さんを帰宅させた。

 陳さんは連行されてから、陳さんの夫は毎晩、眠れなくなった。寝ても夜中に突然、恐怖を感じて目が覚め、声が出なくなる状態に陥り、それを繰り返していた。医者にも行ったが原因がみつからなかった。陳さん夫婦は安定した収入がないため、子供たちと親友の援助で生活を維持していた。陳さんの連行で、夫があまりの心配で頭部に卵大のできものができ、お金がなくて病院に行けず、自分でできものの中身を出したため、その部分の髪の毛が抜け傷痕が残った。

 陳さんの夫も張さんの夫のように、強く陳さんの解放要求したいのだが焦り出すと、意識を失う症状が出てくるようになり、解放要求ができなくなった。

 2017年12月1日、古塔区検察庁は陳さんと裴さんを裁判所に起訴した。そして、15日の午前、裁判所は留置場で2人に対して不当な開廷をした。26日に、陳さんは懲役2年の実刑判決が、そして裴さんには懲役3年執行猶予4年の判決が言い渡された。

 陳さんは法輪功を学んで間もなく持病が完治し、家族たちは陳さんが法輪功を学ぶことを支持した。しかし、1999年7.20、江沢民が法輪功に対して弾圧を始めた。その後、法輪功を学び続けている陳さんは、繰り返し迫害を受けるようになった。

 2011年7月9日、陳さんは自宅で警官に連行された。その日の夜、陳さんの夫は陳さんが脳出血で病院に運ばれたという通知を受けた。夫は病院に駆けつけ、看護室で警官と看護師が小さな声で話しているのを見かけた。2人が突然現れた陳さんの夫の姿を見て、驚いた様子だった。

 2017年8月9日、夫は派出所に陳さんのことを聞いたところ、ある警官は、「その時(2011年のこと)お前が突然、病院の看護室に現れなければ、お前の妻はとっくにいなくなっていた」と話した。夫はその日のことを思い出し、看護師が持っていた注射薬はもしかして毒薬かと疑った。

 陳さんは三度も脳出血の症状が現れた。家庭が貧困な陳さんはかつて、稼いで家庭を支えようとし、煉功をさぼった日々があった。しかし、2015年6月3日、再度脳出血になった陳さんは入院したが、手術費用が6万元だと言われたため、16日目で退院せざるを得なかった。帰宅した陳さんは法輪功をいっそう精進して学び、徐々に健康を取り戻した。

 しかし、今回、陳さんは連行され、迫害により腎炎が再発し、1日に十数回もトイレに行かなければならなかった。しかも歩くのも困難になり、自立生活ができなくなったが、こんな状態でも、判決を下され刑務所に送られることに直面しているという。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/2/28/362326.html)
 
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