【明慧日本2018年5月2日】遼寧省鞍山市の法輪功学習者・王殿国さん、妻の于宝芳さん、息子の王宇さんの一家は、2017年7月4日夜、自宅に侵入して来た警官らに身柄を拘束され、家財を押収された。そのわずか13日後、于宝芳さんは迫害され死亡した。王殿国さんはいまだに拘禁されており、2018年4月24日、王殿国さんに対し不当に開廷された。
于宝芳さんが亡くなった後、検察庁、裁判所は于宝芳さんが迫害されて死亡した件および、警官らが法律を犯し、王さん宅の貴重品などを押収した行為に対して、調査も追究も何もなかった。さらに、王さん家族の悲しみを無視し、さらに王殿国さんを罪に陥れることを企てた。
2018年4月24日午前9時50分ごろ、市鉄西区裁判所は王殿国さんに対し開廷した。裁判後、家族は怒りのあまり、裁判長に亡くなった于宝芳さんの件はどう対応するのかと問い詰めた。しかし、裁判長は何も答えず、すぐに休廷を宣告した。
王さん一家3人は2017年7月4日の夜8時過ぎ、警官らに侵入され、何の証明書も提示されないまま、家財を押収された。またその際、王殿国さんは床に押しつけられ、強制的に手枷を掛けられたという。
当日夜9時過ぎ、家族3人と王殿国さんの妹は家のそばに停められたパトカーに押し込められ、永楽派出所に連行された。王殿国さんは手枷を掛けられたまま、イスに固定された状態で留置場に閉じ込められた。息子の王宇さんはほかの部屋に拘束され、同じく手枷を掛けられ、同じようにイスに固定されていた。一方、于宝芳さんと王殿国さんの妹は派出所の鉄のカゴに入れられた。翌日の午後まで4人は食事を与えられなかったという。
7月5日の夜6時ごろ、4人はパトカーに乗せられ、市第二留置場に送られて健康診断を受けさせられた。その後、王殿国さんは第二留置場、于宝芳さんは市女子刑務所、王宇さんと王殿国さんの妹は市拘置所に送られ、王宇さんは15日間拘束された。
于宝芳さんは同7月17日に迫害されて他界した。1時間後、王宇さんはやっと母親に面会したが、しかしわずか数分だけで、遺体の確認さえもできなかったという。
同8月8日、家族は王殿国さんに逮捕状を公布されたことを知った。
担当者は于宝芳さんを長大病院に送り、応急手当をしたという理由で「正常な死亡」であるとみなし、留置場側には何も責任がないと主張した。そして賠償の必要はなく、補償金の1〜2万元(17万円から34万円)だけを支給すると言った。しかし、王さんの家族はこの説明には異議があった。于宝芳さんは留置場で拘禁されていた間に亡くなったため、留置場側に責任があると主張した。その疑問点というのは、一、于宝芳さんが重病を患っていたと分かっていながら、なぜ拘束したのか、二、病状が現れた時、どうしてすぐに家族に知らせなかったのか、三、どうして早めに病院に送らなかったのか、四、病院で応急手当をした時、どうしてすぐに家族に知らせなかったのかなど、色々と多くの疑問点があったからである。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)