【明慧日本2018年5月4日】(江蘇省=明慧記者)2018年4月19日午前9時55分、南京ラジオ学院副教授の李奕哲(男性)さんに対し、南京市江寧区裁判所で不当な裁判が行われた。裁判官の洪超蘭、陪席裁判官(合議制裁判所を構成する裁判官で、裁判長以外の者)2人、検察官2人、弁護士1人、書記1人が順番に着席した。傍聴席には制約を受け、認められた当事者の家族3人だけが座り、それ以外の傍聴者はすべて警官と610弁公室の人員だった。
李奕哲さんは裁判官に、いつ逮捕されたのかと質問された時「私は逮捕されたのではなく、拉致されました」と答えた。検察官の起訴に対して「国のいかなる法律にも、法輪功が邪教だと規定されていないし、憲法の第36条には公民の信仰の自由が明確に記載されています。従って私に罪名がつけられるのは間違いです。私はどんな法律にも一切違反していませんので、罪を犯していません」と主張した。
検察官と裁判官が法輪功を邪教であると捏造した際、李奕哲さんは「法輪功は邪教ではなく、法輪功は人に真・善・忍に基づいて行動するように教えている、最も良い修煉法です」と2回も強調した。
弁護士は検察官の起訴に対して、法に基づいて五つの方面から弁護した。特に信仰の問題を刑事犯罪にしてはいけないと強調した上で、「検察官の起訴した内容は、全て法律に反するものです」と明確に主張した。
李奕哲さんと弁護士の説得力のある主張に対して、検察官と裁判官は何も反論できず、法廷での審理は約2時間かかったが、結局、判決を出さないまま終了した。
李奕哲さんは東北出身の人で、中国メディア大学・南京ラジオ学院副教授である。2016年12月7日、法輪功学習者への迫害の真相を伝える手紙を郵送したという理由で、江寧区高新園派出所の警官に連行され、2017年9月、江寧区検察庁は李さんに罪を着せるための法的書類を裁判所に提出した。検察官は朱桂花である。李さんの母親が繰り返し検察官の朱に釈放願いの電話をした。その都度、法輪功学習者への迫害の真相を伝え、李さんの解放を何度も要求したが、検察官の朱は言い訳をして真相を聞かなかったり、質問に回答することを避けた。
李奕哲さんは、不当に南京市江寧区拘置所で1年以上拘禁された。この間に李さんの母親は関係部門に手紙を郵送したり、法輪功学習者への迫害の真相を伝える電話を掛けて、李さんの解放を要求した。母親は江寧区610弁公室主任の卞からの電話を受けた時に、卞から脅かされた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)