四川省涼山州中級裁判所 3人の学習者の原判決を取り消す
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  【明慧日本2018522日】四川省涼山州中級裁判所は419日、会理県裁判所がi以前出した、法輪功学習者・花晩霞さん、張恵瓊さん、崔徳利さんの年配の女性3人に対する判決を取り消し、案件を送り返して、再度、審判するように命じた。

 2016824日朝6時過ぎ、会理県国保大隊(法輪功迫害の実行機関)、派出所の警官らは花さん、張さん、崔さんの家に行き、3人を公安局に連行して、それぞれの家を家宅捜索した。その後、3人とも留置場に送られたが、1週間後、崔さん(76)は健康状態が悪化したため、保釈され帰宅した。

 20175月の初め、検察庁が3人の案件を会理県裁判所に移し、3人を起訴した。

 崔さんは19987月から法輪功を学び始め、患っていた病気が完治し、短気な性格も直した。崔さんは家族と仲良く暮らし、近隣とも良い関係を築いた。しかし、中国共産党が法輪功迫害を開始してから、法輪功への信仰を堅持した崔さんは数回も家宅捜索をされ、13カ月間労働教養所に拘禁された。

 20171117日午前9時、会理県裁判所は花さん、張さん、崔さんに対して、不当な開廷をした。花さんたちの弁護士3人が入廷したとき、裁判長にパソコンや事務用品などの持ち物を警官に提出するようにと要求された。弁護士たちはそれに従わないでいると、裁判長は「ここでは、私のいうことを聞かないといけない。そうでなければ裁判を取り消す!」と脅した。

 裁判を取り止めたため、裁判官、公訴人は法廷から退出し、その後、弁護士たちも法廷から出た。階段を下りているとき、弁護士たちが裁判長の違法行為を訴えようという話を聞いた警官は、弁護士1人の身体を推し、それから数人の警官も駆けつけて来て、その弁護士を部屋に押し入れて暴行を加えた。警官は弁護士3人のパソコン、事務用品など所持しているものを押収した。

弁護士は暴力を受けてまだ回復しておらず、押収されたものも返却してもらえていない状況下で、裁判所から花さんたちに対しての開廷の通知があった。花さんたちは元の弁護士を辞退していないのに、裁判所側に新たな弁護士3人を指定された。

20171130日、花さんたちは開廷された。法廷で裁判長は花さんたちに「今日、お前らに法律で指定されている裁判を援助するための弁護士を認定した」と言った。「私たちには弁護士がいます。指定された弁護士はいりません」と花さんたちが言い返した。それを聞いて、援助弁護士3人が法廷から退出した。しかし、裁判長は裁判を止めず、花さんたちに対する裁判を引き続き行った。

法廷で裁判官に尋問されたとき、花さんと張さんは回答を拒否した。花さんは「私たちが法輪功を学ぶことは合法です」。張さんは「法輪功への迫害をやめてください。あなた達自身にもよくないことです」と言ったが、裁判長は「俺たちを脅迫しているのか」と言った。張さんは「私が言ったことは本当にあなた達とあなた達の家族のためです」と改めて言った。裁判の終わり頃、花さんと張さんは「私たちの弁護士は法廷に来ていませんので、今日の審判を認めません」と言った。

2018112日、花さんたちの弁護士2人が裁判長に対する告訴状を検察庁、監察委員会、裁判所、涼山州中級裁判所、涼山州監察委員会、紀律検査委員会、最高検察庁、国家監察委員会などの各部門に対し提出し、この案件で裁判所に対し賠償することや、担当した裁判長を解任すること、その後、この案件に対し立案することなどを要求したという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/4/30/364756.html)
 
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