四川省会理県裁判所法官のヤクザのような振る舞い
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 【明慧日本2018年1月26日】四川省会理県裁判所は昨年11月17日午前9時、3人の年配の法輪功学習者・花晩霞さん、崔徳利さん、張恵瓊さんに対して裁判を行った。学習者たちが依頼した弁護士3人が法廷に入る際、ノートパソコン、書類の入ったカバンを法廷内の警官に渡すよう裁判官に命令された。弁護士は弁護の書類をすべてパソコンに入れてあり、裁判官のこの命令は法律上、規定に符合しないという理由でパソコンを警官に渡すのを拒否した。邱曇裁判官は「ここでは全て私の一存で決める。命令に従わなければ裁判を取り消すわ!」と言って裁判を取りやめた。

 裁判が取り消されると、裁判官、公訴人は法廷を出始め、続いて弁護士3人も法廷を出た。階段を降りていた際、ある警官は黎弁護士が邱裁判官の違法行為を訴えるという話を耳にしたため、黎弁護士をぐいぐいと押した。警官の暴力行為を撮影しようとした盧弁護士は、他の警官らに事務室に引きずり込まれ、殴打された。黎弁護士はすぐさま110番し、紀委会にも通報した。

 殴打された盧弁護士は「私は納税者で、あなた方は私達の税金で暮らしているのに、私を殴って良いものでしょうか」と詰問したが、それに答えた警官は誰もいなかった。暫くして110番の警官、特警、裁判所のリーダーらが次々と現場に到着した。12時30分頃、盧弁護士は病院に運ばれ、重症集中治療室に送られた。

 盧弁護士の被害を目撃した黎弁護士、熊弁護士は楊裁判長や邱裁判官に抗議し、裁判所の警官の暴力行為を制止し、改善するようにと意見書を提出したが、邱裁判官は「待ってくれ! 一人一人を始末してやる!」と叫んだ。黎弁護士、熊弁護士はすぐさま事務室に連れて行かれ、ポケットの中をさぐられ、持っていたパソコン、携帯電話、USBメモリ、カバンの中の書類などをすべて差し押さえられた。

 午後4時、裁判所の警官・叶隊長は「差し押さえたパソコンや他の電子機器類は、すぐさまインターネット監視部門に送り、裁判所や警察署の人員が検査した結果によって結論を下す。お前ら弁護士へはもっとも厳しい措置を出すぞ!」と2人の弁護士を脅した。

 午後6時、盧弁護士は病院からホテルに戻ったが、同様に盧弁護士のパソコン、携帯電話も差し押さえられた。

 弁護士を指定して、突然開廷する

 盧弁護士が殴打されて、まだ健康になっておらず、弁護士たちのすべての書類を差し押さえられた状況下で、会理裁判所は突然開廷を決めた。3人の学習者たちが先の弁護士をまだ辞退していないのに、裁判所は新しい弁護士を指定した。

 昨年11月30日、会理裁判所のホール内で、裁判長は高齢の学習者3人に「今日はあなた達3人に法律の面で援助をする弁護士3人を新たに指定した」と言ったが、学習者3人に断られた。新たに指定された弁護士3人は立ち上がってホールを出た。弁護士がいないままで、邱雲裁判官は無理やり裁判を行った。

 裁判官の質問に対して、花さんと張さんは「答えられません」と答えた。花さんは「法輪功を煉ることは法律に符合しています」と述べた。張さんは「法輪功への迫害をやめましょう。迫害行為はあなた自身にも良くないことです」と邱裁判官に勧めた。邱は「お前はこの俺を脅かしているのか!」と怒った。

 花さんと張さんも最後に、自分の依頼した弁護士がいないため、今日の裁判を認めないという態度を示した。12時ごろ裁判は終了した。

 その後、崔さんに懲役3年、花さん、張さん2人に懲役3年3カ月の判決が宣告された。3人ともすぐに上訴した。

 邱裁判官はこの案件に関して、最初から最後まで法律に対して全く無知な者、まるでヤクザのような者の主役を演じてみせた。 

 事件の経緯

 2016年8月24日朝6時、会理県国保大隊(法輪功迫害の実行機関)、派出所、町の役人らは、上述した3人の法輪功学習者の家のドアを叩き開けさせ、3人の年配者を次々と警察署まで連行し、多くの個人財産を押収した上、3人を留置場に入れた。1週間後、崔さんは健康上の問題で、一旦、娘が引き受け人になり保釈された。しかし、ある日、国保大隊から電話を受けて国保大隊に行くと再度連行され、留置場に入れられた。国保大隊と検察院は昨年5月、3人に対し起訴する書類を裁判所に提出した。 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/1/14/359612.html)
 
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