【明慧日本2018年1月25日】遼寧省新民市胡台鎮の法輪功学習者・高さん(73)は1月11日の午後、外で法輪功についての真相資料を配布していた際、誰かに通報され、胡台鎮派出所の警官らにより不当に連行された。高さんの解放を求めに行った家族数人も一時拘束され、殴打された。下記は高さんの娘の記述である。
1月11日午後5時頃、母は買いものに出かけたまま帰っていなかった。父、兄と私は派出所へ行って聞こうと決めた。兄は電動自転車で、私は父を支えながら歩いて派出所に向かった。
派出所に着いたら、私は警官に「70歳くらいのお婆ちゃんがいませんか? 名前は高という者ですが」と尋ねた。
警官は「その年配の者は、何かを信じていないか?」と質問した。父は「法輪功を信じています。私も煉っています」と答えた。すると、その警官は他の多くの警官を呼んで来て、父を派出所の中に連れて行った。
続いて、手錠を掛けられた兄が姿を現した。警官らは兄を連れて家に戻らせて、家宅捜索を行った。私は派出所で待たされていた。
1時間後、警官らは派出所に戻って来た。警官らは兄をある部屋に入れ、暴力を振るい始めた。叫び声、殴打の音が外に響きわたった。父も他の部屋に入れられた。
私はすぐにセキュリティーの大門を叩き、「どうして? どうして?」と大声で聞いた。5、6人の警官が中から出て来て、私を大門の中に引きずり込み、私を倒して地面に押さえつけ、両手を背中に回して手錠を掛けられ、平手で顔を殴られてメガネが飛んだ。兄が私に投げ渡した鍵も警官に奪われた。
警官はまた私の髪の毛を掴んで頭を地面に強く押しつけ、後ろ手にし、手錠を付けたままの手を上に上げたりした。私は激痛を感じて、「警官が暴力を振るっている!」と大声で叫んだ。
警官はまた私の背中を力強く押さえ、頭を上に引っ張った。すると心臓に激痛が走り、全身が震えて、呼吸困難になった。警官は私に「速効救心丸」という薬を飲ませてから兄と同じ部屋に入れた。
私は椅子に座り、泣きながら警官の暴力を責めたが、警官は「暴力っていうが、お前には証拠があるのか。殴ってもただ殴っただけだ! 逆にお前は警官を罵ったり、抵抗したりしたぞ」と返って私を誹謗中傷した。
「1人の女性が、あなた達多くの警官を襲ったって? そんなこと、ありえることですか」と詰問したら、警官は答えられなかった。
手錠を掛けられたままで私は指の感覚が無くなり、心臓と背中も痛くなり、全身の震えが止まらなかった。私は警官に「私のポケットにお金がありますので、心臓病の薬、ニトログリセリンを買って来てくれませんか」と頼んだが、警官は「お前、薬を飲まなければ死ぬのか? 死んでもいい! 死んだら俺たちがお前を埋めてやるから」と私の頼みを拒否した。その上、綿入れの上着で私の顔を押さえつけた。私は危うく窒息死するところであった。続いて、警官は私の後頭部を強く叩いた。私はあまりの痛さに泣いてしまった。我慢の限界だった。
暴力行為が終わった後、警官は私を椅子に座らせ、速効救心丸2錠と水を飲ませた。
続いて、私に対して尋問を始めた。いろいろ尋問した後、「なぜ法輪功を煉っていないのか」と聞いた。私は「仏教を信じているから」と返事した後、警官は私を痛めつけることをやっと止めた。
私は暴力を受けていた時に、兄も同様に暴力を受けた。警官は兄を蹴飛ばしたり、無理やりしゃがませたりして、冷たいコンクリートの地面に座らせ、身体を曲げて地面に横向きにして、ムチで叩き、顔を平手で殴った。
ある警官は「胡台鎮にはもう住めないようにしてやるぞ。現住所の不動産も没収してやる!」と脅した。不動産は私達が買ったものである。
私は父母に会いたいと求めたが、断られた。
私はトイレに行きたかったが、禁止された。だいぶ経ってからやっと許可されたが、その時には私はもう立てず、手足が動かなかった。
深夜0時頃になって、父、兄と私はやっと解放された。
翌日、父と私は街でまた警官に遭遇した。警官は私達を車に乗せ、家まで連れて行き、2人の携帯電話を奪い去った。午後6時頃に私は派出所へ携帯電話を取りに行った。警官は「領収書を書いてくれ」と命令した。「自分の携帯電話なのに、領収書を書くって」と私は思って書きたくなかったが、やむを得ず書いた。領収書にたくさんの拇印を強要されてからやっと携帯電話を返してもらった。
13日、母は脳血栓の症状が現れ、命の危険に晒されていた。警官は「2000元を支払ってから連れて帰ってくれ」と通知した。私達は2000元を支払ったが、領収書はもらえなかった。
母は解放されたが、拘束されていた期間中、目と手を殴られたという。
母が連行されて、解放されるまで、誰も母が連行された理由を教えてくれなかった。拘束許可証、家宅捜索証、警察証など一切提示しておらず、違法に2000元を支払わされ、暴力を振るわれた。この過程で法律的な手続きは一切なかった。