留置場内で真相を伝え、人を救う
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文╱中国の大法弟子が口述 同修が整理

 【明慧日本2018年5月23日】2015年、私は中国高等裁判所と高等検察庁に対して、職権濫用の罪で江沢民を告訴しました。そのため、不当に留置場に拘禁されました。

 それ以来、私は留置場で多くの受刑者に大法の真相を伝えました。

 2人の受刑者は大法の真相を聞いた後、かつて加入していた中国共産党の関連組織から脱退し、そして、「法輪大法は素晴らしい」、「真・善・忍は素晴らしい」と大声で叫びました。その結果、翌日、2人は出所し家に帰ることになりました。皆は「真相を聞いて、福報を得たのですね」と口々に言いました。

 留置所の中では1日3回の食事は毎度同じもので、トウモロコシの粉で作った蒸しパン1個と大根スープ1椀だけでした。その大根スープを飲み終わると、茶碗のそこに土が残っているような極めて粗末なものでした。ここでは家族からの差し入れがなければ、他の食べ物は一切口にできません。

 2人の20代の覚醒剤の容疑者がある日、家族が私に送ってくれた梨を奪って食べてしまいました。誰かが彼女達を止めようとしましたが、私は「大丈夫です、食べさせてあげて下さい。ここには、他の食べ物がないのでかわいそうだから」。彼女たちは普段どんな汚い言葉でも使い、寝ていても人を罵るような人たちで、誰からも相手にされていませんでした。以前、私は彼女たちにも真相を伝えましたが、全く聞こうとしませんでした。

 しかし、その日から、彼女たちはとても真剣に真相を聞くようになり、今まで加入していた少年先鋒隊から脱退すると表明し、さらに、私と一緒に『洪吟』を暗唱し、座禅もするようになりました。そして、「もう二度と汚い言葉は使わない。これ以上、人を罵るとおばさん(私のこと)に申し訳ない」と言いました。

 しばらくしてから、彼女たちも釈放されました。

 もっと驚いたのは、彼女たちが出所して先ずした事は、私に燻製の丸鶏を買って来てくれました。本当に感動しました。「善」は彼女たちの心を変えました! 2人はこれからきっと違う人生の道を歩むことでしょう。なぜなら、彼女たちは「真・善・忍」を理解することが出来たからです。

  その後、留置場には1人の農村のおばさんが入所して来ました。彼女は私より少し若いため、私は彼女のことを「妹」と呼んでいました。彼女は家の土地を政府に奪われ、賠償金ももらえず、娘さんと一緒に政府に陳情に行くと、殴られ拘束されたそうです。家族からのお金が届かなかったため、彼女は日用品を買うお金もなく、ご飯も買えませんでした。私は自分の食べ物を彼女に分け与えて一緒に食べました。もう1人の若い覚醒剤の容疑者が私のやり方を見て、彼女も人に優しくするようになり、自分のお金を出して、妹にご飯を買ってあげました。こうして、私達は食べ物を分かち合うようになりました。

 その後、私はしばらく断食して迫害に反対しました。市の政治法律委員会の人員が私と話をするためやって来ました。私が監房を出る際、妹が私に「どうすればあなたの力になれますか」と聞かれ、私は「誠心誠意『法輪大法は素晴らしい』、『真・善・忍は素晴らしい』と念じて」と言いました。

 すると妹は両足を組み、「法輪大法は素晴らしい」、「真・善・忍は素晴らしい」と、私が帰って来るまで念じていました。その時間はおよそ30分位だったと思います。座禅をしたことのない人にとって、両足を組んで30分も座るのは容易なことではありません。足がどれだけ痛かったでしょう。しかし、彼女はやり遂げました。

 私はよく発正念をして黒巣の邪悪を一掃し、警官の分かる一面を呼び覚ますようにしました。断食して血圧が下がったため、警官は留置場の医者を呼び出し、私に注射をさせようとしました。私は医者に法輪大法の素晴らしさを話し、「大法と大法弟子に優しくすれば、福報が得られますよ」と伝えました。真相が分かった医者は、私に注射をするのをやめました。警官は納得がいかず、無理やりに注射をさせようとしましたが、医者は大声で「彼女は拒否しているのに、なぜあなたは彼女を抑えつけるのですか?」と怒って言いました。注射が出来なかったため、留置所の副所長はカンカンになり、無理矢理に私に水を飲ませようとしましたが、私は心の底から、「彼に業を作らせてはいけない」との一念を発しました。私がそう思ったとたん、副所長はペットボトルを置いて諦めて行ってしまいました。数分後に、彼は戻って来て私に詫びました。私は副所長に「あなたは優しい人だと分かっていました。きっと福報を得られますよ」と言うと、副所長は笑っていました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/4/29/362297.html)
 
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