文╱中国の大法弟子
【明慧日本2018年5月30日】2年前の初夏のある日、偶然の機会にある同修に会いました。簡単な会話を通して、以前、彼はアルバイトして生計を立てていましたが、今小さな会社を経営していることを知りました。社長になった彼はとても忙しく、彼の言葉からもその多忙さが感じられました。例えば、「あなたは本当にいいタイミングで来てくれた。あと2分遅ければ、私はもう出かけていた」などと言いました。彼が忙しそうなので、私は用事を話して、「時間を大切にしてしっかり修煉しましょう!」と促し、失礼しようとしました。その時、彼は自分に起きた二つのことを話してくれました。以下は同修の口述を整理したものです。
最近、忙しくて法を学ぶことも、煉功することも疎かにしていました。ある朝、目が覚めてトイレに行こうとしましたが、体が動かず、起きられず、話すことも出来なくなりました。その時、娘が部屋で歩いているのを見て、声をかけようとしましたが、声が全く出ないため、私は焦って、汗びっしょりになりました。しかし、言葉はやはり出ませんでした。
その後、自分は最近法を学ぶ時間がほとんどなく、煉功もなおさら出来ていないことを思い出し、「もしかしたら、私は病気になる運命ではないか、しかし、まだ40歳なのに……」と思い、ひどく落ち込みました。
突然、師父のことを思い出しました。「そうだ。これから私はしっかり修める。師父にお願いしよう」と心の中で黙々と師父に助けてくださいとお願いしました。しばらくすると、私は話せるようになりました。娘に支えてもらって、トイレに入りました。トイレをすませると、体が次第に回復しました! あの日、「必ず同修の家に行って学法に参加する」と誓いましたが、しかし、忙しさのあまり、現在までまだ一度も行っていません。
その後、とてもはっきりした夢を見ました。正直に言って、それは夢ではなく、私の元神が自ら経験したことでした。
ある夜、眠りに入ると、私はすぐに大きな教室にやって来ました。ここでは、すべての大法弟子は卒業試験を受けており、皆はとても真剣そうな表情で質問を解いていました。
皆が解答用紙を提出した後、師父はその場で点数をつけてくださいました。合格ラインは60点です。私は50点で、不合格でした。私は解答用紙を持って師父の所に行くと、師父は「あなたに50点をつけましたが、どうですか? 納得しないですか?」とおっしゃいました。「そうですね。納得しません。私も真に修めており、少しも疑ったことがなく、法と師を固く信じていました。他の人は皆80点、90点なのに、私はなぜ50点しかないのでしょうか?」とお聞きしました。
「納得しないのですね! では、こちらを見てください」と師父がおっしゃった途端、私の目の前に人間の体のような形が現れ、その体の3分1が赤色で、3分の1が黄色でした。師父は赤い部分と黄色い部分を指して、「あなたの色欲心はこれほどひどく、利益の心はこれほど重いのですよ。残りの3分の1だけがきれいに修めた部分です。50点はまだ少ないと思いますか」とおっしゃいました。
話が終わると、師父は円満成就の基準に到達した大法弟子を連れて行かれました! これらの大法弟子は皆自分の解答用紙を持っていて、すべて80点、90点以上でした。彼らが飛んで行こうとする姿を見て、私は後ろについて泣きながら、「師父、少しお待ち下さい。私を残さないでください。自分がしっかり修めていないことが分かりました。私は納得しました。今からしっかり修めます、もう一度機会をください……」と叫びました。
師父は私を眺めて黙って何もおっしゃいませんでした。私はずっと南天門まで追いかけました。本当の南天門がはっきりと見えました。そこには2人の大きな神がそれぞれ兵器を持って威風堂々と立って見守っていました。師父は円満成就した弟子を連れて南天門に入って行かれました。私も入ろうとしましたが、天門を守る神に兵器を突きつけられ、天門の外に止められました。
師父はしっかり修めた弟子達を連れて離れようとされました。「師父、私を残さないでください。私は間違えました。きっとしっかり修めますから! 師父、待ってください……」と号泣しました。この時、師父は振り返って私を見られました。そのまなざしを、私は一生忘れられません。そのまなざしには、捨てがたい気持ち、残念な気持ち……更に慈しみに満ちていました! まるで刑務所に子供に面会に来た父親が、自分の子が目の前で苦しんでいるのに、助けてあげられないようなまなざしでした……。
師父は弟子たちを連れて円満に飛び上がられました。私は南天門の外に止められました。
その時、私は悲痛窮まりなく大声で泣き叫び、自分がしっかり修めていないことを悔やみました。しかし、すべて遅すぎました……。
とても悲しくて泣いていた時、家族に起こされ、現実に戻りました。枕は涙でびしょびしょに濡れました。しかし、私はやはり泣き止みませんでした! 夢の世界はリアル過ぎました! 幸いなことに、それは夢に過ぎませんでした。今、私は時間を大切にして精進しなければならない、この機会はもう逃してはいけない。今晩から、集団学法に行こうと決意しました!
私も彼の夢の世界に驚いて、冷や汗をいっぱいかきました。修煉とは本当に厳粛なものです! 基準に到達しなければ師父も仕方ありません。師父が人を救い済度されることも宇宙の法を正すことです。もし不純なものを新しい宇宙に持ち込んだら、新しい宇宙は汚染され、不純になるのです!
私達は直ちに、「これから必ず精進します。まだ時間がありますから、互いに厳しく自らを律して、怠らずに頑張ります! この最後の機縁を掴んで、円満成就の時に悔やまないよう、師父に少しでも喜んでいただき、少しでも安心させてさしあげたいのです」と約束しました。