ある夢の中の試練と啓示
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2018年2月24日】数日前に見たある夢を通して、大法の修煉及び衆生を救うことに対して自分が悟ったことを皆さんと交流したいと思います。

 私には長年の親しい友人がおり、彼に何度も大法の真相を伝え、三退を勧めました。しかし友人はいつも現実社会の利益に目が眩み、「自分とは関係がない」と承諾しませんでした。

 夢の中で、私と彼は最初白い部屋の中で雑談をしていました。すると、2人の医者が歩いて来て、そのうちの1人が私に、「この方は重い病を患っており、もう救うことはできない」と話しました。また医者は、私に健康証明書を差し出すように言いました。その時、私の意識は完全に夢の世界に浸っており、思わず上着のポケットから健康証明書を取り出して医者に見せたのです。心の中では、私は健康であり、きっと合格するると分かっていました。

 医者は黙って私の健康証明書を見ると、「この健康証明書は無効であり、あなたの健康診断は不合格でだす」と言ったのです。そして、新しい資料を取り出して私にサインするよう言いました。私は直ちに彼らを警戒し始め、彼らは一体何者で、何をしたいのか疑問が芽生えました。すると突然、目の前にいた2人の医者は警察官の格好をした姿に変わり、部屋全体が暗く重苦しい雰囲気になったのです。部屋の扉も鉄パイプのフェンスの門に変わり、鍵が掛けられていました。

 私はすぐに、共産勢力が私を迫害しようとしていると感じ、直ちに彼らの手から健康証明書を奪うと、鉄の門に向かって一目散に逃げました。しかし、門の鍵を開けることができず、2人の警官が私に飛びかかってきました。私はただちに心の中で一つ考えが浮かびました、「健康証明書? 合格、不合格? どうして彼らの言いなりにならなければならないのか? すべては存在しない、私はここから離れなければならない」。すると次の瞬間、空が明るくなって光が差し込み、周囲のすべてが消えてなくなりました。

 私は夢の中から目が覚めると、周囲は穏やかでした。

 この夢について私なりに悟った点がいくつかあります。

 一、旧勢力に対する否定

 大法弟子として私達は積極的に現段階でやるべき事をしっかり行わなければなりません。真剣に学法し、師父が法を正される事を手伝って衆生を救い済度し、自分の誓約を果たす必要があります。しかし、常人社会の中で学法をしっかりせず、執着心を捨てることができなければ、旧勢力の按排した試練の中に落ちるかもしれません。この夢の中のように、私は無意識のうちに邪悪の要求に応じて健康証明書を差し出し、彼らに検査をさせました。また、自分が彼らの要求したレベルに合格していると考えました。そして、いざ邪悪の本当の姿が現れると、私は彼らが発行した健康証明書を重要なものであると考え、即座に奪い返しました。実際、健康証明書を含む夢の中の全ては旧勢力がいわゆる試練の為に作り出した幻です。何があって何がないのか、何が合格で何が合格でないのか、それらを決めるのは旧勢力ではなく、私達は彼らの作り出した環境や基準に従ってはなりません。旧勢力は今日健康証明書を求めると、明日には合格証明書を求め、明後日には申請書を求めるなど、きりがないでしょう。これらの要求を毎日受け入れていたら、大法弟子は学法する時間も精力もなくなり、衆生を救うこともできなくなります。これでは、彼らが目的とする大法弟子への迫害、さらには衆生を滅ぼす目的を達成させることになるでしょう。彼らの按排した修煉方法は宇宙大法の要求に合致しているでしょうか? 私達は旧勢力の全てを否定すると共に、彼らの存在する全ての場を否定し、彼らの足場を徹底的に駆除する必要があります。

 二、邪悪に直面した時の一念

 夢の中で邪悪が警官の姿を現し、雰囲気が陰気で重苦しくなった時、私はとっさに「邪悪の迫害だ、早くここを離れなければならない」という考えが脳裏をよぎりました。しかし、この一念は正しくありません。大法弟子が真相を伝え、世の人を救うことは最も正しいことです。それに、仲の良い友人と一緒におしゃべりをしただけで、なぜ迫害されなければならないのか。警官でさえも救い済度されるべきではないのでしょうか? もし、初めから理知的に彼らに対応し、真相を伝えることができれば、夢の続きはまた別の状況になっていたかもしれません。今回の夢を通して、自分が邪悪な環境に直面した時、とっさに考えたのは、大法弟子としてどのように理性的に邪悪に直面するかではなく、逃げることでした。これは真相を伝えても良い効果に達しない原因かもしれません。真相を伝えることに限らず、いかなる時も大法弟子は心の中に法を置き、正しく行動することで、世の人々は内心から大法弟子の力と正義の勇気を感じることができ、心から感心して、「大法は素晴らしい」と信服するでしょう。

 三、大法に同化して衆生を救うことは、大法弟子のなすべき務めです。その目的は、衆生に大法の良さを伝えて大法を迫害する共産党の本性を暴き、衆生が自ら未来に対する選択をする機会を与えることです。しかし、その結果は生命自身の選択であり、強制することはできません。もし、大法弟子が結果にばかり執着すると、失敗した時に落胆しやすく、大法弟子のあるべき姿ではなくなるでしょう。

 師父が説法の中で似たようなことをおっしゃったことがあります、「学生として一心に自分の教科を勉強すれば、成績は自然と良くなる」。それでは、常人社会に深く染まった私の友人は、一見頑なに真相を受け付けないように見えますが、実際に何度も法輪功の真相を聞く中で、彼の心はすでに少しずつ変わり始めているのではないでしょうか?  彼の本性が蘇り始めたことで邪悪勢力は慌てて現れ、「彼はもう救うことはできない」という幻像で、私に旧勢力に従って彼を救うことを放棄させようとしたのではないでしょうか? 邪悪がいくら妨害しようと、大法の真相を聞いた衆生がどのような反応を示そうと、大法弟子として機会があれば、結果を求めず誠心誠意に真相を伝えるべきだと思います。

 以上は個人の修煉上の悟りであり、不適切な所があれば、同修の皆さんの慈悲なるご叱正をお願いします。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/2/10/360607.html)
 
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