村の幹部・于さん 「村の法輪功の修煉者を殴るな!」
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 文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2018年8月15日】

 大法弟子に優しくする村の幹部・于さんの物語

 于さんは1998年に、村の党書紀に選任されました。当時、村には法輪功煉功する人が少なくなく、学習者は于さんに「村の事務所の中庭で煉功をさせてもらえませんか」と頼み込ました。于さんは快く賛成してくれて、「雨や風の日には、事務所の室内で煉功しても構わないよ」と言ってくれました。こうして、村の事務所の中庭は私達の集団煉功場となり、皆も于さんに大変感謝しました。

 1999年7.20、中国共産党の江沢民集団は手中の権力を利用して、法輪功に対して天地を覆い隠すような弾圧を始めました。村の法輪功学習者は全国の大法弟子と同じように政府に法輪功の潔白を訴え、北京に行く人や、市や郷に行く人もいました。郷政府の幹部は村の書紀の于さんに、「お前の村の法輪功陳情者の数が一番多いのだ。彼らが村の事務所の中庭で煉功をしていると聞いているが、それは本当か?」と尋ねました。于さんは焦らずに、また怒らず、「他のところのことは知りませんが、うちの村の法輪功学習者は皆よい人ばかりです。以前に電気代を滞納した人も、今では電気代をいち早く支払ってくれていますし、今まで親の扶養費用を払わない人も、法輪功を習ってからは自ら進んで舅と姑に届けるようになりました。彼らは村の事務所の中庭で煉功をしてから、中庭を年がら年中、きれいに掃除してくれているから、事務所の人はもう掃除しなくても済むようになりました」と言いました。それを聞いた郷の幹部はとても苛立って、「これは上からの命令だ。これからは煉功はもう禁止だ。村の事務所の中庭を使用するのはもうダメだ」と怒ってプンプンになって、帰って行きました。

 集団学法と集団煉功の環境を失い、私達はとても心を痛めました。師父の潔白を取り戻すため、正義を取り戻すため、私達は一回、また一回と陳情に行きました。しかし、一回また一回の途中で追い返されました。一回目、私達は地元の北京駐在員事務所の人に送り返された後、于さんは私達の前に現れ、どうしょうもない表情をして、彼は私達に怒鳴らず、彼に迷惑をかけたことについても責めず、ただ淡々と「皆ご飯を食べたか?」と聞きました。1人の学習者が「まだ、食べていない」と頭を横に振ると、彼は黙って出て行って、皆に熱々の肉まんを買って来てくれました。

 郷政府と派出所が私達を長期間に拘禁し、理性を失って酷く迫害し始めました。于さんはいろいろ苦慮して、助けの手を差し伸べてくれました。あの頃のことを振り返って考えると、本当に于さんに迷惑をかけたと思いました。郷の幹部は何度も于さんに「お前の村から陳情者がまた出て来たら、お前の給料とボーナスをストップするぞ」と怒鳴りつけました。于さんはいつも冷静に「中国共産党は政治運動をあれこれとやってきて、人民は大変苦しかった。何があっても、あなた達はうちの村民に食事を与えなさい」と言って、派出所の所長に「言っておきますが、うちの村の学習者を殴ってはいけません!」とかばってくれました。

 于さんから見れば、私達法輪功学習者が村の最も善良な人で、私達が早く家に帰れることを彼は心から望んでいました。

 ある日、于さんはまたやって来て、「さあ、行こう、私について来てくれ」と言いました。私達はもう家に帰れるのかと思って、皆はとても嬉しくなりました。しかし、于さんは「私にはそのような権限がないよ。あなた達は何日もお風呂に入っていないだろう。それでお風呂を使わせたら、ここに戻すと上司と約束してきたから」と言いました。私達はとても感激しました。

 現在、于さんは村の書紀をやめてすでに何年も経ちました。今でも彼は「法輪功は素晴らしいです。李洪志師父は偉大です」と皆に言っています。なぜなら、彼は大法弟子がいつでもどこでも真・善・忍に基づいて、自らを律していることを知っているし、そして、李洪志師父が弟子達にこのように教え、導いていることを知っているからです。

 今、于さんの家にも衛星放送の受信機が取り付けられました。家族は毎日新唐人テレビを見ていて、家庭の雰囲気も和気あいあいとしています。事の是非をはっきり区別した彼は、福報が得られました。村の法輪功学習者は皆、心から彼のために嬉しく思っています。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/8/6/372109.html)
 
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