四川遂寧市の呉明書さん 迫害で脳出血し昏睡状態
■ 印刷版
 

 【明慧日本2018年10月29日】四川省遂寧(すいねい)市の法輪功学習者・呉明書さんは2018年8月28日、妻と家で落花生の収穫作業をしているとき、私服警官ら3人が突然、呉さんの家に押し入って来た。警官は「派出所に顔を出さなかった」という理由で、呉さんを東禅派出所に連行した。派出所で暴力を受けて尋問された呉さんは脳出血の状態が現れた。その責任を逃れるため警官らは呉さんの家族に、脳出血の呉さんを家に連れ帰るようにと電話したが、家族に断られた。

 そこで呉さんは公安局内の病院に入院させられた。家族が病院に駆けつけたとき、意識がないまま足枷をつけられている呉さんの姿を見た。家族は意識のない呉さんの姿を写真に撮ろうとしたが、警官に阻止された。

 家族の話によると、呉さんは現在、昏睡状態になったり、また意識が戻ったりして、生命の危機状態にあるという。家族は呉さんの転院を求めたが許されず、「転院したら、医療費は全部自腹だ」と言われた。家族は「呉明書は派出所でこんな状態にされた」と反論した。呉さんの命が危険な状態にあるため、息子と娘夫婦とも、ほかの地方から家に戻って来た。

 呉さんは安居区石洞郷に住む農民で、畑仕事で生計を立てている。呉さんは善良誠実な性格で家族や近隣とも仲良く暮らしていた。しかし、呉さんが法輪功を学んでいるという理由で、当局に連行され、拘禁され、家宅捜索をされて罰金を強要された。そして、洗脳班労働教養所に拘禁されるなど酷い迫害を加えられた。

 2006年5月30日、呉さんは他の法輪功学習者に法輪功の真相資料を渡したことで、法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じた人に通報された。地元派出所の警官らは呉さんを連行しようとして、呉さんの家に行ったが呉さんが不在のため、呉さんを連行できなかった。そこで家宅捜索を強行し、法輪功関連書籍や法輪功創始者の写真、法輪功の資料やDVDなどの私物を押収した。

 同年6月19日、呉さんは他の地方から帰宅の途中で、石洞派出所の警官によって東禅派出所に連行された。派出所の所長に暴力を受け、呉さんは顔が腫れ上がり、両足はアザだらけになった。その日の夜、呉さんは永興留置場に移送された。

 留置場で1カ月拘禁された後、呉さんは北門麻薬更生施設の洗脳班に移され、2カ月ほど拘禁された。それから、警官は呉さんを直接綿陽市の新華労働教養所に送り込み、1年6カ月の間拘禁した。教養所で呉さんは長い間立たされたまま、罵声を浴びせられ、睡眠を剥奪されるなどの迫害を受けた。

 警官は呉さんを連行した直後に、呉さんの妻(法輪功を学んでいない)も一緒に連行し、24時間拘束した。家には生活費の3000元しか無かったが、生活費の3000元までも全て警官らに押収されたという。

 2014年2月のある日、呉さんは郷政府に『九評』(共産党についての九つの論評)1冊を配ったため、尾行され、午前11時ごろ、石洞郷派出所の警官らに永興留置場に連行された。警官は呉さんの家からアイパット2台、CDレコーダー、法輪功関連書籍四十数冊を押収した。それから呉さんは洗脳班に送られ、13日間拘束されて帰宅したが、その際に、1000元の罰金を科された。

 2015年12月14日、警官に電話を盗聴され尾行された呉さんは、法輪功学習者・方正蓉さんと一緒に法輪功の資料を大英県に送る途中で、タクシー運転手を装った警官に連行された。夜9時頃、呉さんと方さんは三十数人の警官らによって、遂寧市に送還された。

 送還の途中で、呉さんは警官にズボンのベルトを外され、そのベルトで手を縛られた。そして、パトカーの中で呉さんは警官に蹴られたり、殴られたりして、顔が血まみれになった。警官は呉さんの家を家宅捜索し、法輪功創始者の写真3枚、DVD50枚、プレーヤー7台、法輪功関連書籍四十数冊などの私物を押収して、写真を撮った。

 夜11時、警官は呉さんが借りている陶家湾小区の家に行き、家宅捜索をした。そこで、法輪功関連書籍を押収して、呉さんを永興派出所に37日間拘禁した。

 2018年8月28日、3人の私服警官らによって呉さんは自宅から派出所に連行された。派出所で警官らに引っ張り回され、壁に頭を強くぶつけられたため脳出血を起こし、脳が傷つけられて昏睡状態に陥り、病院に救急搬送されたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/10/11/375628.html)
 
関連文章