内モンゴルの敖瑞英さん 28歳の若さで迫害死
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 【明慧日本2019年2月16日】内モンゴル・オロチョン自治旗大楊樹鎮の法輪功学習者・敖瑞英さんは エヴェンキ族(内モンゴル自治区の黒竜江省に住む少数民族)である。敖さんは2018年6月、北京の友人を訪ねたとき警官に連行された。その後、仮釈放された敖さんは2019年1月10日に死亡した。享年28歳だった。

 2018年6月26日午後、警官ら十数人が北京の大興区富強西里小区の魏学軍さん、張秋莎さん夫婦の家に押し入り、ドアを叩き入ろうとした。しかし、魏さん夫婦はドアを開けなかったため、警官らはドアをこじ開けて押し入った。そして、警官らは魏さん夫婦を連行し、さらに魏さん夫婦を訪ねて来ていた敖さんや友人の2人をも一緒に連行した。その後、警官らは魏さん夫婦の自宅を家宅捜索し、家の隅々まで荒らし回った。

 その後、警官らは5人を興豊派出所に送った。当日に張さんは逮捕令状を出され、夫の魏さんは拘留された。敖さんは「治安を妨害した」という罪に問われて、拘留された。その後、敖さんと魏さん夫婦は大興区留置場に送り込まれた。

 そして、弁護士の介入で敖さんは仮釈放され、内モンゴル・オロチョン自治旗大楊樹鎮に帰された。

 留置場から出た後、敖さんは咳がずっと続き、痩せ細っていった。仮釈放の間、敖さんは無罪釈放に変えることを求めたが、亡くなるまで回答はなかった。

 敖さんの母親の敖青栄さんも法輪功学習者である。青栄さんは1999年「4.25」に北京に行き、法輪功の陳情をした。その日から、青栄さんは安全な生活を送れなくなり、中国共産党当局に連行され、拘禁されて、労働教養処分の判決を受け、そこで迫害を加えられた。

 敖さん親子と同じ村に住む法輪功学習者たちも、長期にわたって当局の迫害を受けてきた。

 2007年5月11日、12日に大楊樹鎮の610弁公室のリーダーと公安局の局長は警官らを率いて、何の手続きも取らず、敖さんの住む村に行き、青栄さんを含む法輪功学習者9人を連行し、それぞれの家を不当に家宅捜索をした。

 2007年5月31日夜8時頃、大楊樹鎮街西派出所の所長は警官ら数人を連れて、敖さんの住む村の新婚1カ月の法輪功学習者・楊宇新さんと甄海燕さん夫婦を連行した。同年8月27日、楊さんは残忍な迫害によって死亡した。そして甄さんは労働教養処分2年を下された。

 2009年10月末から12月13日まで、鎮の公安分局は、再度にわたり大楊樹鎮及び周辺の村に住む法輪功学習者を連行し、家宅捜索をした。その際に青栄さんも再度連行された。

 2015年9月、青栄さんは法輪功迫害を引き起こした江沢民を告訴した。そのために当日家に1人でいた青栄さんは、中央街派出所の警官に自宅に侵入されて連行された。同年11月17日から23日まで、大楊樹鎮の6人の法輪功学習者達が江沢民を告訴した件で連行された。

 2016年8月26日、青栄さんは不当な開廷をされた。法廷で青栄さんの弁護士は法律に基づき、無罪を主張し、即時に解放するように要求した。しかし、控訴人は青栄さんが労働教養処分を受けたことがあるという理由で「今回は、二度目の犯罪だ」と言った。これに対して弁護士は「中国の労働教養制度は国際法に違反しているため、違憲です。労働教養制度は違法なものです」、また、「当事者は中華人民共和国の公民であり、江沢民も公民なので、公民が公民を告訴するのは合法です。法輪功を学ぶことは決して罪になりません。当事者は無罪です」と強く主張した。

 しかし、青栄さんは解放されず、実刑判決を言い渡され、刑務所に収容された。

 青栄さんは刑務所を釈放されて2年も経たないうちに死亡したため、娘の敖さんはこれは迫害死にあたると言った。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/1/29/380988.html)
 
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