【明慧日本2019年3月18日】ハルビン女子刑務所に拘禁されている中国黒竜江省ハルビン市方允正県の法輪功学習者・侯麗鳳さん(67歳女性)は、2018年12月、懲役2年の実刑判決と罰金一万元を言い渡された。侯さんは歩行が困難で、身体が極度に衰弱しているが、迫害を受け続けている。
侯さんは刑務所の身体検査で異常が見つかり、病院で精密検査を受けた結果、末期の子宮がんと診断され、治療ができない状態にまで進行していた。その後、警官らは侯さんの家族から治療費として2万元をゆすり取ったという。関係者らは責任逃れのために、侯さんを執行猶予付きの刑に改め、仮釈放した。
2019年3月1日、侯さんは帰宅した。しかし居住区委員会の責任者らは毎週、彼女の家を訪ねては私生活を妨害し、侯さんの夫を脅迫していた。彼女は衰弱して座ることもできない状態に陥ってしまい、日増しに身体の状態が悪化しているという。
侯さんは法輪功を学んでから身体がとても健康になり、いつも「真・善・忍」の教えに基づいて善い人を目指していた。1999年7月、中国共産党は法輪功に対して全国規模の迫害を開始した。当地の公安局は彼女の家に行っては私生活を妨害した。彼女は恐れて煉功をしなくなり、身体は以前の悪い状態に戻った。しかし数年後、彼女は再び法輪功を学び始めた。
2018年6月12日、侯さんは法輪功の資料を配布していたところ、真相を理解していない市民に通報され、駆け付けた警官に強制連行された。当日、侯さんの夫の妹が侯さんの自宅を訪ねたとき、家に入ると彼女の兄・劉さんは手かせをかけられ、警官3人は不法な家宅捜索を行っていたという。
侯さんはハルビン第二留置場に拘禁されている間、方正県「国内安全保衛部門」(法輪功迫害の実行機関 )の趙春松隊長が侯さんを拷問して自白を強要したため、彼女の両腕は紫色に変色していた。趙は精神面からも彼女を脅迫し「家族のみんながあなたを責めている、子供たちは怒っている」と言って彼女を騙そうとした。留置場の環境も悪辣で、毎日の食事はわずかなおかゆしか与えてもらえず、毎日強制的に洗脳を受けさせられた。
趙隊長は2018年8月15日、侯さんの案件を依藍検察に送致し、検察控訴課の陳玉傑が担当となった。侯さんの弁護士は控訴書の内容を確認しようとして、2回検察を訪ねたが、2回とも拒否された。9月5日、検察院は侯さんを依藍地方裁判所に起訴した。
依藍地方裁判所は9月26日、侯さんに対して違憲公判を行い、法廷上検察と裁判官は彼女を重刑に処すると威嚇した。数日後、侯さんの夫が検察に電話をかけたが、検察の張安克の話によると「判決書はすでに出来上がっており、家族には知らせることが出来ない」と言った。その後、侯さんに懲役2年の実刑判決と罰金一万元の支払いを命じ、上告しないように圧力をかけた。
侯さんの身体には異常が現れ、時々下腹部に激痛がはしり大量の出血もあり、足は腫れあがり、時には痛さのあまり意識を失った。このような状況にもかかわらず、裁判所は彼女を実刑に処したのである。
2018年12月、侯さんは拘置所からハルビン市女子刑務所に移送されて拘禁され、迫害を受け続けている。この時の彼女は自力での行動は難しく、極度に衰弱していた。関係者らは責任逃れのため、彼女を執行猶予付きの実刑に改め、彼女を仮釈放したのである。
侯さんの娘と息子は日本に在住している。善良な人々に助けを呼びかけている。