陝西礼泉県の学習者夫婦に 実刑判決が宣告される
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 【明慧日本2019年1月29日】陝西省咸陽(せんせいしょう かんよう)市礼泉県の法輪功学習者・袁玉龍さんと妻の李美化さんは、ともに法輪功を学んでいるという理由で、当局の裁判所に実刑判決を宣告された。

 2017年10月11日、陝西省柞水県(さくすいけん)公安局の国内安全部門(法輪功迫害の実行機関)の警官ら数十人が、数百キロも離れた袁さんの家に行き、家宅捜索して、3~4万元相当の私財を押収した。警官らは袁さん夫婦を連行しようとしたが、袁さんが家から離れて逃げたため連行を免れ、妻の李さんだけが柞水県留置場に連行された。

 その後、警官は袁さんの行方を追い続け、同じ村に住む他の法輪功学習者に対して、嫌がらせや脅迫をしたりした。

 放浪生活を強いられた袁さんは家に残っている8歳の子供のことと、借金して契約したリンゴ農園の管理のことを心配して帰宅した。しかしその数日後、柞水県公安局は袁さんを連行した。

 袁さんは小さいとき両親が共に亡くなり、孤児になった。そしてその後、袁さんは放浪をして、アルバイトもしたが、ご飯を食べられるぐらいの生活しか維持できなかった。元の家は洞窟のようなものだったが、壊れてしまって本当に何にもなくなった。

 妻の李さんは幼い頃に母親を亡くし、ポリオを患って足に障害が残り、杖がないと歩けない状態になった。大人になってからは心臓病を患い、苦しい日々で過ごしていた。

 1990年代、袁さんは30歳を過ぎ、李さんとは人からの紹介で知り合った。それから袁さんは自分の畑に土で二部屋を作って、結婚した。結婚式もなく、嫁入り道具もなく、2人は農業をやって生活を維持した。自立生活ができない李さんのために、袁さんは出稼ぎにも行けなかったが、李さんの健康状態は、悪くなる一方だった。

 幸いにも1998年、李さんは法輪功に出会い、学び始めた。その後、李さんは心身ともに恩恵を受け、笑顔が多くなり、十数キロの水を汲み取ることができ、家事全般が出来るようになった。

 しかし、2003年当時、法輪功を学んでいなかった袁さんは難病の血管炎になり、手足の指先が耐えられないほど激しく痛んだ。お金がないため、大きい病院へは行けず、村の小さい病院で治療したが効果はなかった。村の医者に大きい病院へ行くように勧められ、仕方なく大きい病院へ行ったが、医者に「40万元を用意して入院してください。手術をしないと、手足の切断が必要になるかもしれない」と言われた。それを聞いて驚いた袁さんにとっては、まさに晴天の霹靂ともいう言うべき出来事だった。

 40万元を借りられる当てがないため、袁さんは家に籠るしかなかった。その上、袁さんは前立腺炎を患い、いつも二重の痛みに襲われ、手足も腐り始めた。そんな絶望の中、妻の李さんの説得で『轉法輪』を読み始めた。

 1回読み終えると、袁さんは痛みが軽減したと感じ、続けて本を読み、煉功もし始めた。1カ月後、袁さんは完全に回復できた。法輪功の素晴らしさを体験した袁さんは、とても嬉しかった。そして、袁さんは法輪功を学び続け、当局に恐れず、自らの体験を人々に話した。

 また李さんは家庭生活を維持するため、小さい商売を始めた。李さんは三輪バイクを買い、日常雑貨を売りながら、法輪功が迫害されていることを人々に伝えた。

 その後、袁さん夫婦は新しい家を建て、穏やかな生活を送ることができた。

 しかし、2017年10月11日、柞水県公安局の警官らは数台のパトカーに乗って、突然、袁さんの家にやって来た。警官らは何の捜査令状も提示しないまま、家宅捜索を始めた。警官らはさらに、武装警察数十人を呼んで来て、袁さんの家の隅々まで捜索した。

 法輪功を学んで、穏やかな家庭を築いたが、連行された袁さん夫婦は3年と3年6カ月の実刑判決を言い渡された。

 たった一人家に取り残された9歳になった子供は食欲をなくし、痩せてしまい、友達と遊ぶこともしなくなったという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/1/13/380310.html)
 
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