11年の冤罪を経た河北蠡県の王向輝さんに再び不当判決
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 【明慧日本2019年1月25日】河北省蠡県( れいけん)裁判所は2018年12月25日、法輪功学習者・王向輝さんに懲役1年9カ月の実刑判決を言い渡し、1万元の罰金を科した。現在、王さんの家族は控訴の準備をしているという。

 王さんは蠡県電力局の元従業員である。法輪功を放棄しないため、2001年に公職を剥奪(はくだつ)された。その後、法輪功の迫害の真相を人々に伝えたという理由だけで、懲役11年の実刑判決を言い渡された。その結果、妻は王さんと離婚し、家庭が崩壊した。

 王さんは九死に一生を得て刑務所から帰宅した時、目にしたのは半身不随で病床で寝たきりになった母親と通学するのにも金銭に困っている息子の姿であった。王さんは勤務先に行って仕事の復帰を求めたが、新たに罪名を着せられた。

 2017年、王さんは国務院が公表した『情報公開条例』と『陳情条例』に基づき、上層部の中央指導者と省長の許勤に手紙を郵送し、法輪功を迫害する610弁公室の関連情報の公開を求めた。しかし、王さんの要求したことが無視されただけではなく、母親の葬式の当日に王さんは地元の警官により連行され、蠡県留置場に1年6カ月あまり拘禁された。

 2018年11月21日午後、蠡県裁判所は王さんに対して裁判を行った。当日、裁判所の外では数台のパトカーや多数の警官ら、救急車が配置され、通行人を近くに来らせないように追い払う警官らもいた。

中共酷刑示意图:殴打头部
拷問の実演:ヘルメットをかぶらされ、強打される

 王さんの父親は家族の弁護人として次のように述べた。王さんが11年の冤罪に処せられたこと、刑務所で暴力を振るわれ、トラの椅子に縛り付けられて凍えさせられ、野蛮な灌食を受けたこと、さらに、ヘルメットをかぶらされて頭部を強打されたこと、電気ショックを何度も受け、両足は凍傷になり、左手に障害を負わされたこと、真冬に全身に冷水をかけられ、爪を踏みつぶされたことなどの様々な残忍な迫害を受けたこと、また苦しめられた王さんはその度に何度も気絶したことを訴えた。父親は語っているうちに声が詰まって言葉が出なくなり、その場で聞いている在席者達も思わず涙を流した。

中共酷刑示意图:电刑
拷問のイメージ図:電気ショックを加える

 法廷は夜8時まで続いたが、裁判長は判決を出さずに、休廷を宣言した。

 2018年12月25日、裁判所の関係者は王さんに懲役1年9カ月の実刑判決を下し、その上、1万元の罰金を科した。そして、王さんのパソコン2台を押収した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/1/4/380007.html)
 
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