【明慧日本2019年4月9日】湖南省寧郷県の中学校教師で法輪功学習者の朱普照さん(43)は、警官により連行されてから、すでに1年6カ月以上が経過した。
朱さんはかつて優秀な青年教師として、また、教育の名手として、栄誉を与えられたことがあった。しかし、法輪功を学んでいるということだけで、1999年7.20から現在に至るまで迫害を受け続けて仕事を失い、教壇や生徒達から離れざるを得なくなった。
境遇が変化したとは言え、逆境の中で朱さんは依然として穏やかで広い心を保っており、地味な生活の中にいながらも、友人達に頼まれた時には、いつも損得にこだわらずベストを尽くして熱心に助けた。
2005年11月、朱さんは寧郷県大成橋付近の道端で「法輪大法は素晴らしい」の標語を書いただけで、不当に連行されて、労働教養1年3カ月を科された。湖南省新開舗労動教養所の警官らは、転向率を上げてノルマを達成するために、朱さんにを滅多打ちにし、独房に閉じ込めたり、長時間にわたり立たせたり、睡眠を剥奪したり、乱暴に灌食したりするなどの拷問で朱さんを酷く苦しめた。中国の労働教養所での灌食は極めて残忍で、迫害される人間の心身に与える苦痛は言葉では言い表せないほど残酷なものである。そのため、多くの法輪功学習者たちは労働教養所で乱暴に灌食されて、多くの者が窒息死した。
朱さんは出所したにもかかわらず、寧郷県の610弁公室の指示の下で、ずっと監視された。2007年12月、法輪功迫害の真相ビラを1枚配ったため人に通報され、連行されそうになった。そこで、朱さんは仕方なく放浪生活をせざるを得なかった。
2014年4月、寧郷県610弁公室や県教育委員会などの部署の関係者らは、朱さん本人に知らせないまま朱さんの公職を解雇し、給料をストップさせ、給料を受け取るカードを取消した。
公職を奪われた朱さんは家庭教師を始めて生計を立てたが、なかなか収入が安定せず、経済的にも難しい状況であった。2017年、朱さんは長沙市雨花区で部屋を借りて改めて仕事を考えようとしたが、2017年10月12日に再度連行された。
朱さんは転々とした生活を送った。入手した情報によると、朱さんはすでに懲役3年の実刑判決を言い渡され、刑務所に移送されたことがわかった。しかし朱さんの妻は、これらの恐怖心と自らを守る心理から、他人と一切接触しなくなったために、朱さんの詳しい情報が分からないままでいる。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)