夫は迫害死 教師の妻は刑務所内で拷問を受ける
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 【明慧日本2017年10月20日】湖南省郴州市(チンシュウシ)嘉禾県(カカケン)教師・李菊梅さんの夫で、嘉禾県政府法律関係部署の幹部だった郭会生さんは、2009年不当に拘禁された法輪功学習者を助け出そうとしたため、連行され、殴打などの暴行により死亡した。

 李さんは2015年6月、法輪功の迫害を指示した江沢民・元国家主席を告訴したため、同年10月連行され、その後、懲役7年の不当な実刑判決を受け、現在湖南省女子刑務所に拘禁され、拷問を受けているという。

 李さんの娘・李路彬さんは今年2月、母親と面会するために、北京から湖南省女子刑務所に行ったが、刑務所側は面会を許可しなかった。親戚の劉国志さんも同じく拒否された。家族は李さんが刑務所内で拷問を受けていると推測した。

 その理由は数日前、刑務所から李さんが拷問を受けている情報が流出したという。湖南省女子刑務所は学習者を「転向」させるノルマを達成するため、信仰を諦めない学習者に対し、残酷な拷問を加えている。ある学習者は拷問を受けたとき、あまりの痛みに耐えきれず、数日間叫び続け、受刑者はその場面を見ることができないほど悲惨だったという。李さんも同じくひどい迫害を受け、昼も夜も絶え間なく「転向」を強要されていたが、李さんは屈することなく、拷問を加えた警官に法輪功の迫害の真相を伝えていたという。

 また最近、李さんは刑務所内で洗脳の迫害を受けていたという情報もあった。

 李さんは嘉禾県珠完小学校の教師であり、法輪功を修煉する前は病院で「骨癌」と診断され、多くの病院を尋ね回っていたが、治らず苦しんでいた時期に法輪功に出会った。修煉してから1カ月足らずで奇跡的に全ての辛い症状が消えた。ウイルスや薬の副作用で壊死した爪と髪の毛が生えてきた。3カ月後、李さんは病院で再検査した結果、すべての数値が正常範囲内にあった。それ以来、李さんは人に会う度に、「法輪功が私の命を救ってくれました」と伝え、仕事に一生懸命に取り込み、生徒と生徒の家族に好かれ、頼れる存在となった。

 1999年7.20、中国共産党および江沢民一派は法輪功に対し、残酷な迫害を始めた。法輪功学習者とその家族たちに大きな被害を与えた。李さんは自分の信仰を放棄しないため、数回も連行され、拘禁され、2回も不当な労働教養や、数万元の罰金を科され、9年間にわたり給料の支給を停止され、定年退職の手続きすらもしてもらえなかった。

 2009年7月6日、法輪功学習者・肖四蘭さんは、湖南省永州市藍山県太平墟で地元の警官に不当に連行され、藍山県留置所へ拘禁されたため、郭さんと妻の李さん夫婦は肖さんを救出するため、善意を持って藍山県公安局局長・席小刚(コウ)に電話を掛けたり、手紙を書いたが、湖南省の「610弁公室」へ報告され、湖南省郴州市、および嘉禾県の「610弁公室」から残酷な迫害を受けた。

 2009年8月6日、国保大隊(法輪功の迫害実行機関)の胡永輝、殴志斌を含め4人の警官らに、郭さんは自宅で両手を背中でしばりつけられ、床に押し付けられ、強く殴打されたために、頭や顔が血まみれになった。その後、4、5人の警官らが郭さんを派出所へ送り、そのときの郭さんの状態は、頭が半分覆われ、全身血まみれになっていた。同年10月6日、郭さんは留置所で意識不明の重体に陥り、県の病院へ搬送され、脳の手術を受けたが、救われず、10月12日、無念を晴らさないままこの世を去った。

 郭さんが迫害死された中、李さんはずっと拘禁されていた。2010年1月12日、嘉禾県裁判所は家族に連絡もせず、李さんに対し裁判をかけた。弁護士に弁護の依頼ができなかったため、李さんは無罪であることを自己弁護し、法輪功を修煉してから自分の体に起きた奇跡を伝えて、中国共産党を脱退するよう勧めた。

 2001年1月18日、李さんは突然経血が止まらず、意識不明になった。県病院で救急措置を受けたとき、ある医者は「恐らく、あと2、3ヵ月の命しか残っていない」と伝えたため、刑務所側は責任を逃れるため、仮釈放を認めたが、その後も厳しく監視された。

 2015年6月1日、李さんは元中国国家主席・江沢民を告訴したため、郴州市政法委員会副書記、法輪功の迫害の責任者・李亜斌に恨まれたという。

 2015年10月23日16時ごろ、李さんは嘉禾県広場で学生たちに、中国共産党が法輪功を迫害する真相を伝えた際に、「610弁公室」の関係者に連行され、いまだに不当に郴州市第一留置所に拘禁されている。嘉禾県裁判所側は李さんに対し、3回も裁判をかけた。弁護士が有力な弁護をしたにもかかわらず、懲役7年の実刑判決を言い渡された。李さんはこれを不服として、上訴したが、結果は現状維持となった。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/10/11/355345.html)
 
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