劉桂秀さん 山東省女子刑務所で薬物迫害を受ける
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 【明慧日本2019年5月4日】山東省青島市開発区の法輪功学習者・劉桂秀さん(59歳女性)は、山東省女子刑務所に1年6カ月間拘禁され、2019年1月17日に出所した。劉さんは、刑務所で長期にわたって強制的に詳細が不明な薬物を飲まされたため、意識がぼんやりしており、帰宅後、外出すると自宅に帰る方向が分からなくなるという。

 劉さんは2016年2月3日午前、セン淑珍さん(57歳女性)、薛雲秀さん(71歳女性)と共に、黄島区宝山鎮市場で法輪功の資料を配ったが、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じている人に通報された。そして、宝山鎮派出所の警官らは劉さん、センさん、薛さんの3人を連行した。

 薛さんは当日解放されたが、劉さん、センさんの2人は黄島区検察庁に逮捕令状を出され、起訴された。2016年6月1日、劉さんは健康上の問題が出てきて、仮釈放され帰宅した。

 2017年1月19日、黄島区裁判所は青島市即墨区の普東留置場で劉さんとセンさんに対して不当な開廷をした。裁判は十数分で終わらせ、判決を宣告しなかった。劉さんとセンさんは弁護士に依頼せず、法廷で「法輪功を学び、真・善・忍に従ってより良い人になることは間違いではありません。人々に法輪功の資料を配り、法輪功の真相を伝えるのは罪ではありません」などと自己弁護をした。

 裁判後、センさんは引き続き、留置場に拘禁された。劉さんは仮釈放され、帰宅した。2017年3月30日、センさんも仮釈放された。

 しかし、2017年11月中旬、黄島区裁判所は劉さんに懲役1年6カ月の実刑判決を言い渡した。それで、劉さんは警官らにより家から留置場まで連行されて、拘禁された。そして、2018年1月9日、劉さんは山東省女子刑務所に送られ、詳細が不明な薬物による迫害を加えられた。

 山東省女子刑務所は常に薬物による迫害の手段を使っている。情報筋によると、刑務所側は拘禁されている法輪功学習者たちの案件に「家族は精神病歴がある」と記載し、「転向」しない学習者に薬物による迫害を加え、慢性的な中毒状態にさせるという。薬物迫害を受けた学習者たちは、すぐには症状が現れないが、時間が経つにつれ、幻聴や幻覚を引き起こし、記憶力はどんどん低下し、全身に力が入らなくなり、反応が鈍くなり、イライラするなどの精神病患者のような症状が出てくるという。さらに、刑務所側は症状が出た学習者に病気だという口実で注射をしたり、より多くの薬物を服用させたりする。しかし、学習者は当然、注射をしても薬を服用しても、症状は一向に好転しない。

 山東省招遠市張星鎮の沙溝馬家村の法輪功学習者・王好紅さんは2009年5月、警官らにより連行され、懲役7年の実刑を宣告され、山東省女子刑務所に拘禁された。2017年6月16日、王さんは突然、亡くなった。王さんは生前「刑務所で最初の5年間は頭がはっきりしていて、法の暗唱もできた。6年目に入って、頭がぼんやりし始め、記憶力がひどく低下し、多くのことが思い出せなくなった。出所して6カ月後、突然、咳や全身に力が入らず、食欲がないなど、風邪かと思うような症状が現れてどんどん痩せてきた。終いには、水を飲むだけでも胸やけがした」などと話していたという。

 山東省莱陽市団旺鎮の三青村の柳志梅さんは1997年、17歳のときにある選抜試験で山東省で1位の成績を修めた。そして、優秀な柳さんは推薦で清華大学に入学した。しかし、当局が法輪功迫害を開始してから、法輪功を学び続けていたという理由だけで、若い善良な柳さんは懲役12年の重刑を言い渡され、山東省女子刑務所に拘禁された。刑務所で柳さんは、薬物迫害などのむごい拷問を受けた末に、精神に異常をきたし、2015年2月に死亡したという。

  (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/4/18/385260.html)
 
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