香港 学習者を強制送還 台湾法輪大法学会が非難
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 【明慧日本2019年5月11日】(明慧記者・方慧)台湾の法輪功学習者は4月26、27日に香港で行われる迫害制止活動に参加するため、飛行機で香港に行った際、合法な香港ビザを所持しているにもかかわらず、香港政府は理由なく入境を拒絶した。およそ70人の学習者が強制送還され(中に1人の日本人学習者もいた)、台湾法輪大法学会は厳しく非難し、大陸委員会も関心を寄せ、香港側に厳正に抗議した。NHKも強制送還された日本人学習者をインタービューした。

 大陸委員会 香港側に厳正抗議

 理由なく強制送還された台湾の学習者達は、皆合法なビザを持ち、法律に従って入境申請をしている。27日に香港で行われる4.25の陳情20周年を記念するためのパレードに参加する予定だった。26日に34人、27日に35人が申請した。2日連続して発生した入境拒絶に対して、27日に大陸委員会副主任・邱垂正さんは「合法なビザを持つ我が国の国民が香港入境の際、香港側の乱暴な扱いを受けたことに対して、香港側に厳正に抗議する」と語った。

 邱さんは、「大陸委員会は相関情報を得て、香港在駐部門に詳細な調査を要求しました。香港政府を尋ねて、我が国の国民が香港空港の係員に乱暴に扱われたことがわかり、我が国の香港在駐部門を通して、香港側に対し、正しい方式で合法な入国ビザを持つ台湾の国民に適正に対処するよう厳正な抗議を出しました。また、香港側で急難救助チームを作って、空港に配置し、随時に協力できるように段取りしました」と語った。

 大陸委員会は、台湾の国民が乱暴な扱いと入国を拒絶されたことを絶対認めず、「私たちは、言論と宗教の自由を基本的な人権と見ています。我が国の国民が、合法かつ平和的に意見を表すことに参与することに対して、香港側は理性的に判断し尊重すべきです。再三に間違ったことを犯し、両方の感情を害することのないようにしてほしい」と抗議した。

 台湾国民の資料や名簿などの情報を香港政府がどうやって手に入れ、同じ飛行機に乗った台湾の法輪功学習者をすべての乗客からピックアップできたか不思議だ。26日に大陸委員会の邱さんは遺憾の意を表し、台湾方面から厳正な立場で交渉する人を手配し、情報漏洩の件についても、関係機関に要請し、了承と検討をしてほしいと要求した。

 台湾法輪大法学会「香港政府が中国共産党の共犯者にならぬように」

'图1:台湾法轮大法学会理事长张锦华二十六日严厉谴责港府无理遣返合法入境的法轮功学员。'
張錦華さん 理由ない学習者の強制送還に対し香港政府を非難

 台湾法輪大法学会理事長・張錦華さんは27日にインタービューを受け、強制送還の件について驚き、遺憾の意を表した。「台湾及び日本籍の学習者は、みな合法なビザをもっているにも関わらず、香港政府は国際社会を前にして、このような方式で国民の言論の自由、行動の自由を侵害していることは、国際社会に恥をさらしています。昨日、台湾政府も含めて、自由な国際社会が注目する中で香港政府はなぜ国際社会が人権を尊重する慣例に違反しているのかについて、厳しく非難した」と語った。

 張さんは、「香港政府はすでに中国共産党の赤い政権に操られています。これは香港にとって不幸なことだと思います。人々は目覚めて、中国共産党を離れるべきだと思います」、「中国共産党との類似条約や、契約書など、信じてはいけません」、「法輪功学習者への人身の自由の侵害は、言い換えれば国民一人一人への自由の侵害です。私たちは必ずこれに気付かなければなりません。香港政府にも、二度と中国共産党の共犯者にならないように、そうでないと香港の市民や、社会の発展にも、大変な害を与えます」と述べた。

 香港政府が台湾国民を強制送還 特殊名簿がある恐れ

'图2:遭遣返的台湾法轮功学员丁女士'
強制送還された台湾の法輪功学習者・丁さん

 強制送還された台湾学習者・丁さん。「今回香港で入国審査を受けた時、税関の人が私を見る目付きは特殊でした。そのあと、小さい部屋へ連れて行き『香港政府は確かに香港ビザを発行したが、政策に基づき、入国させない。私たちには入国を拒絶する権力がある』と言いました」

'图3:遭遣返的台湾法轮功学员曾先生'
強制送還された台湾の学習者・曽さん

 強制送還された学習者の曽さん。「このような合法的な活動に、合法的な手続きで申請した活動のためでも、香港政府は入国させてくれません。このような一国二制度は、現在の香港は昔と比べて、全く変わりました」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/4/28/385663.html)
 
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