【明慧日本2019年5月21日】河北省邯鄲(かんたん)市の中級裁判所は2019年4月17日、法輪功学習者・候巧珍さん(77歳女性)、張培英さんの2人は、一審に対する判決を不服として控訴したが却下され、磁県裁判所は2018年12月27日に下した一審判決を維持するものとした。一審で元教師の候さんは懲役3年の実刑判決と罰金2000元、張さんは懲役1年10カ月の実刑判決と罰金1000元を言い渡された。
古代に、竇娥(とうが)という女性がおり、竇娥は主人に先立たれ未亡人となり姑と2人で暮らしていた。竇娥はならずものに言い寄られ、それを拒むとならずものは姑を殺害した上に、その罪を竇娥にかぶせた。竇娥は死刑を宣告されたが、しかし処刑前に最期の言葉を残した。その内容は、「もし冤罪であれば、処刑された私の血は旗に飛び散り、真夏に雪が降り、楚州に3年の間干ばつが続くであろう」と言い残したという物語がある。そして、処刑後にこれらの言葉はみな現実のものとなったというのである。
候さんたちの判決も冤罪である! 4月21日に邯鄲市に1982年以来なかった地震が突然に発生した。震源は磁県に近く、わずか6キロのところで発生したというのである。
候さんは定年退職した教師で、若い時に仕事が忙しく過労のため、骨増殖症、心臓病、頭痛、婦人病、胃腸潰瘍などを患い、いろいろな治療法を試したが効果はなかった。幸いにも法輪功に出会い、学んでから健康を取り戻した。しかし2000年、候さんは北京に行き法輪功の陳情をしたため、邯鄲市和平派出所に送還され、1年の労働教養処分を科された。
2018年5月16日午後、候さんと張さんは復興区ボウ家寨付近で人々に法輪功が迫害されている事実を伝えていた際に、中国共産党のいう法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じた人に通報され、ボウ家寨派出所の警官らに連行され、邯鄲市第三留置場に送られた。
留置場で張さんは受刑者達に法輪功の真相を話したため、独房に数日間拘禁された。独房を出た張さんは「転向」するという「誓約書」を書くように強要されたが、従わなかったために「抻床」(四肢を縛り上げ、四方向へ引っ張り上げる残忍な拷問のこと)に縛られ、この残酷な拷問を2日間加えられた。その後、その「抻床」から降ろされた張さんは全身が痛み、数日間起き上がれなかったという。
2018年12月24日、磁県裁判所の刑事廷の裁判長は第三留置場で、候さんと張さんに対して不当な開廷をした。張さんはひどい拷問で歩けなかったため、警官に支えられて出廷した。開廷前、候さんと張さんの家族、親戚、友人達が裁判所に駆けつけて傍聴しようとしたが、入廷を許可されなかった。候さんの娘でさえも入廷を阻止された。
長期的に留置場で迫害を受けた候さんは重い貧血、低血圧、意識不明などの症状が現れ、数回も病院に救急搬送された。それにもかかわらず、候さんと張さんは解放されなかった。中級裁判所は4月17日、候さんと張さんの弁護士に何も知らせずに、慌てて「原判決維持」という結果を出し、候さんを他の地方の刑務所に送ったという。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)