合肥市の杭霞さんに、懲役3年6カ月を宣告
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 【明慧日本2019年3月1日】安徽省合肥市の瑶海区裁判所は先日、留置場に拘禁されている法輪功学習者・杭霞さんに懲役3年6カ月の実刑判決を宣告した。杭さんは「控訴します。弁護士と相談したいです」と、その場で控訴の意を伝えた。しかし、裁判所側は判決の結果を杭さんの弁護士や家族に知らせなかった。

 その後、裁判の結果を知った家族は杭さんの意にそって、弁護士に弁護を依頼した。そして、弁護士は杭さんの同意を得て、控訴することを留置場や裁判所に行き告げた。裁判所側も明確に控訴に同意した。しかし、その数日後、裁判所側の態度が急に変わり、杭さんの控訴を阻止した。

 杭さんは1996年に乳がんを患い、1996年と1997年に2回、乳房の切除手術を受けた。1997年11月、杭さんのリンパ節(免疫系に属する二次リンパ器官)が腫れ、手術を受けた部位にも多くの赤いあざのようなものが出てきた。医者は「それも癌の可能性がある」と言い、2回目の手術をした。その後、杭さんは化学療法を1年間受け「3年間薬を服用しなければならない」と言われた。1998年、杭さんの勤務先では100数人が法輪功を学んでおり、杭さんも学び始めた。それから、そのおかげで杭さんは仕事も家事もとても忙しかったが、病気は再発しなかった。

 2017年11月22日11時ごろ、杭さんは退職した教師の家に行って家事の手伝いを終え、隣にある公園へ散歩しに行った時、突然、黒い服を着ている人に強制的に公園のそばに止まっていたパトカーに連れ込まれた。「お前は通報された」と言われ、パトカーに乗せられ七里塘派出所まで連行された。派出所の警官は、杭さんの家の鍵を奪い取って杭さんの家へ行き、捜索令状の提示もないまま、家宅捜索をし『明慧週刊』数冊を押収した。

 翌朝、杭さんは警官に合肥留置場に送られ、新駅公安支局に刑事拘留された。

 その後、杭さんは検察庁に逮捕状を発布された。検察庁の公訴科の副科長は、家族が杭さんのために雇った弁護士の案件閲覧の要求を拒否した。副科長は弁護士に「お前は共産党党員か?」と聞いた。「違います」と答えた後、弁護士は追い出された。そして、弁護士は裁判所に電話をし、杭さんの案件について聞いたが、裁判長に「杭霞の弁護士は2人もいる」と騙された。

 2018年3月16日、弁護士は再び裁判所へ行き、裁判長に「会いたい」と求めたが、裁判所内に入れてくれなかった。そして、弁護士は裁判長に電話をすると「検察庁に相談しなさい」と言われて電話を切られた。弁護士は検察庁へ行って話すと、検察官に「裁判所に行って、話しなさい」と言われた。仕方がなく、弁護士は関係部門に彼らの違法行為を訴えた。

 その後、裁判長は杭さんの家族に圧力をかけ続け、北京の弁護士に辞退するようにと強要した。家族は怖くなって裁判長の言うことに従った。しかし、やはり弁護士が必要だと考えた家族は、広東省の弁護士を雇った。5月16日、広東省の弁護士が裁判所へ行き、案件の閲覧を求めたが断られた。裁判官は弁護士に「境外(国外)の勢力だ」と言って、3人の警官を呼んできて「この人を捕まえろ! 境外の勢力だ」と命令した。弁護士と一緒に行った杭さんの家族は裁判官に「何をするのですか? 話す機会も与えてくれないのですか」と言うと、警官らは去っていった。

 裁判所側は杭さんに罪を着せるため、杭さんの弁護士を追い出そうとした。5月28日、裁判所側は杭さんに6月1日に開廷すると通知した。そして、5月30日、北京と広東の弁護士2人は共に合肥にきた。しかし、裁判長は裁判を10日間延期させ、広東の弁護士の弁護しか同意しなかった。その後も裁判長は家族に圧力をかけ、広東の弁護士に辞退するようにと強要したが、家族に拒絶された。

 6月12日、杭さんは不当な開廷をされた。裁判の当日、杭さんは弁護士2人の弁護を要求し続けた。しかし、裁判長は杭さんの正当な権利を拒否し、広東の弁護士の弁護しか許さなかった。杭さん本人が雇った北京の弁護士は入廷はできたが弁護は許されず、傍聴しか許されなかった。法廷で検察官は「真・善・忍は素晴らしい。法輪大法は素晴らしい」と言った杭さんの一言を罪の証拠とした。

 法廷で弁護士は以前の杭さんのカルテを検察官に渡したが、検察官が「案件と関係ない」と言って受け取らず「3~7年の判決にすべきだ」と言い出した。

 裁判の前に、正義の人が多くの部門に陳情の手紙を出したため、新聞記者、法律援助センターなど、多くの人が傍聴にきた。皆は手錠をかけられ護送車から降りた杭さんの姿を目の当たりにし「乳がんの患者が、仕事を解雇され、仕事も忙しい中、生活のためバイトで生計を立てなければならない状況下で、どのように、彼女を支えているのか」と家族に聞いたという。

 裁判後、家族は検察官に傍聴者が言ったことを話したが、検察官は「騒ぐな! お前らも裁判にかけるぞ」と脅した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照) 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/2/6/382087.html)
 
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