「次のバスに乗ればいい」
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2019年6月4日】私は2019年3月のある日、自転車に乗って真相を伝え、人を救いに出かけました。あるバス停を通った時、ベンチに座っていた中年男性がじっと私をみつめていました。「縁のある人だろう」と一瞬思いました。彼の近くに行って「こんにちは! バスを待っていますか?」と挨拶をすると、彼は「ええ、そうですよ」と返事をしてくれました。「『明慧週刊』をプレゼントしましょう」と言うと、彼は「おっ、いいですね。僕は法輪功の資料を読むのが大好きです。新しい内容がありますか? もう一冊もらえますか」と言いました。

 その男性はとても話し好きで、嬉しそうな表情で自らの事を話しました。数年前まで、彼も大勢の人と同じように無神論者で科学しか信じず、金銭だけが生活の原動力でした。しかし昨年、交通事故に遭ったことで彼の考え方はすっかり変わったとのことでした。彼は自動車にはねられ、膝蓋骨を粉砕骨折しました。数軒の病院を訪ねましたが「いずれも完全に回復することは無理だろう、これからは、松葉杖を使うようになるかも知れないと言われた」と語りました。

 「僕はまだ50歳にもなっていないのに、これからの人生はどう過ごせばいいのだろうか? 目の前が真っ暗になって、死にたいと思いました。妻も、毎日めそめそして大変悩んでいました。村には法輪功を煉っている友人がいます。彼は『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と念じれば、そして、三退をして獣の印を消せば、神佛からのご加護を得られ、奇跡が起きるかもしれない、試して見なさいと言ってくれました。今までは、彼が法輪功のことを口にすると、僕はいつも彼の話を止めて聞こうともしませんでした。しかしその時、途方に暮れていた僕はやるしかないと思い、彼に言われる通りにやってみました。毎日『法輪大法は素晴らしい』、『真・善・忍は素晴らしい』と念じ、そして、三退もしました。すると、信じられないことが起きました。2カ月後、僕の足はすっかり治り、完全に回復しました。その後、人に会う度に、僕は『法輪大法は素晴らしい』と念じて足が治りましたよ。本当に法輪功に感謝します! 本当に奇跡です! 不思議です! 法輪功の師父に感謝します! と皆に言いました。僕はこの口で法輪功の師父に恩返しをしたい、そして、すべての人に法輪功は素晴らしい、法輪功は人に福をもたらしてくれることを伝えたいのです!!」

 中年男性は少し興奮気味に自身のことを話してくれました。私も所々で口を挟み、法輪大法は100カ国以上の国と地域に広められていること、海外では数多くの表彰状をもらっていること、大法修煉の素晴らしさ、そして、中国共産党の腐敗ぶりなどを話しました。知らないうちに、私達は10数分も話しました。

 この時、隣で洒落た格好をしている女性が、ずっと私達の話を静かに聞いていました。バス停には彼女一人だけになりました。私は女性に「バスがまだ来ないのですか?」と聞くと、彼女は「もう行ってしまいました。でも、次のバスに乗ればいいのです」と言いました。

 「あなた達の話をもう少し聞きたかったのです。なるほど、法輪功はそんなに素晴らしいのですね。テレビで言っていたのは全部嘘だったのですね。法輪功は人を健康にさせるだけではなく、道徳心を高め、いい人になるように教えるのですね」と彼女が言うと、私は「その通りです。嘘ではありません」と答えました。そこで、彼女は「私は脱党したいのですが、手伝ってもらえますか」と言ったので、私は「はい、よろしいですよ」と言いました。彼女は更に「家は知識人の家庭で、共産党員は私一人だけです。以前、自分は共産党員として誇りを持っていましたが、今、恥だと思っています。旅に出ると、自分は共産党員であることを恥ずかしくて言えません。人から腐敗分子と見られるのが嫌ですから、早くこの共産党から脱退したいです!」と言いました。

 この時、バスが来ました。彼女が軽い足どりでバスに乗り込む姿を見て、この生命は本当に救われたと思いました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/13/387060.html)
 
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