火事に立ち向かい消火した勇者が刑務所に拘禁
■ 印刷版
 

 【明慧日本2019年6月7日】(湖北=明慧記者)武漢市公安局の刑事や警官らと武昌区余家頭派出所と水果湖派出所の警官らが、2018年12月26日午後5時、共同で大型の公安バスとパトカーを含めて少なくとも4台を出動させた。その中には特別警察官だけでも十数人を乗せていた。そして、洪山区中北通りの東湖煕園不動産に押し入り、勤務中の法輪功学習者・張波さん、周国強さん、熊友義さん、李軍さん達そこにいた6人を連行した。また警官らは扉をこじ開けて家宅捜索を行い、私物と現金計8万数千元を押収した。

  警官らは6人を余家頭派出所に連行し、それぞれに手錠をはめて鉄椅子に固定し、尋問を行なった。そして数百ミリリットルの血液を採取して、他にも肝臓、腎臓、心肺の機能や角膜を検査した。

 現在、周国強さん、張波さん、熊友義さん、李軍さんの4人は、未だに武昌青菱留置場に拘禁されたままでいる。

 周国強さんは白日の下で警官により連行された。しかし、数年前に周さんは自分の身の危険を顧みず、ビルの火事の消火作業をして火事を消し止めた事実を、東湖煕園ビルにいた使用者たちは忘れてはいないはずである。

 2013年ある日の夜中に、東湖煕園不動産の地下駐車場から突然濃い煙が立ち昇ったことに、当番の警備員が気がつき、すぐに119に電話した。あたりは黒煙が立ち昇り何も見えないため、一部の業者も気づいて出てきたが、誰も地下に行く勇気はなかった。その日、周さんは社内の当直をしていた。切羽詰まって周さんはたった一人で、命の危険を冒して消火器を持って地下室に入り、出火場所を見つけて全力で消火作業をした。その時、数人の業者は地下の入口で消火器を周さんに渡して、手伝った。その日、当直室にあったすべての消火器を全部使い切ったほど、火災は激しかったという。

 消防隊の人達が現場に着いた時は、火はすでに鎮火していた。消防隊員たちは防護服を着用し防毒マスクを身につけて現場を調査した。地下の駐車場には多くの車が止まっており、火元の近くに駐めていた車のライトは、炎に炙(あぶ)られて変形していた。もし、周さんがすぐに消火に立ち向かわなければ、どれほど多大な損害を被っていたことか、想像もつかないほどの大惨事になっていたはずである。

 しかしながら、現在の中国共産党の政権のもとでは、多くの善良な人間ほど刑務所に閉じ込められ、悪人どもは善良な人達をこの上なく酷く迫害しているのが、現状である。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/27/387904.html)
 
関連文章