四川西昌市の廖安才さん 社会保険局を訴える
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 【明慧日本2019年6月9日】四川省西昌市の法輪功学習者・廖安才さん(62)は、2019年4月18日にEMS(国際スピード郵便)で、西昌市裁判所に「行政訴訟状」を送り、西昌市人力資源と社会保障局、社会保険基金局が自分の拘禁期間中の年金を差し引いたことを訴えた。同5月20日、市裁判所は廖さんにこの案件が立案したことを知らせた。そのため廖さんは訴訟費用を支払いに行った。

 廖さんは西昌市礼州鎮琅環郷の村民である。小さい頃から多種の病気を患い、1997年の春、初めて『轉法輪』を読み、法輪功の修煉を始めた。わずか1カ月余りで、リウマチ性関節炎、胃病、肝炎などの病気が全て完治した。病院で診断を受けた結果、健康であると言われた。

 法輪功は一銭もかからずに、廖さんは病気のない身体を取り戻した。廖さんは『轉法輪』を学び、病気の原因や病気を治すためには心性の向上が不可欠であるという法理、生きる意味、修煉の厳粛さなどがよくわかった。それによって道徳が向上し、人との付きあいの中で他人のことをまず優先に考えること、譲ること、そして忍ぶことを学んだ。

 廖さんは法輪功を学んでいるという理由で数回にわたって拘禁され労働教養を科された。2015年1月28日、廖さんら3人の学習者と他の学習者たちは、西昌市国家安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)に身柄を拘束された。その後、西昌市裁判所と涼山州中級裁判所に懲役3年の不当な実刑判決を宣告された。

 廖さんは楽山嘉州刑務所でいわゆる「四書」(強制的に法輪功を諦めると書かされる保証書のこと)を書くことを拒否したため、厳しく迫害された。その一つが秒単位の食事を強制され、食事時間を制限された。この「秒食事」というは残酷な迫害の一つである。学習者は少量のご飯とスープのみを与えられる。朝は薄いお粥半分で、副食はない。食事の時、受刑者のチーム長が「始め!」と言ってから、全員その号令に合わせて一斉に食べ始め、チーム長が「やめ!」と言ったら、全員食べることを止めなければならない。このようなルールがある。このルールに違反した者は、重い罰を受けることになる。

 食事の時間はわずか15〜20秒間で、長くても25秒以内である。長さはチーム長の気分次第だという。「秒食事」を続けていくうちに、5日間くらいで大体の人はかなり痩せてしまう。胃病のある者は「秒食事」の罰を受けると辛く感じるが、一般の囚人は3〜7日間で終わる。しかし、転向しない法輪功学習者たちに対しては、この罰は最も残忍で長期の「秒食事」を強いられ、全員が骨と皮になり、痩せこけてしまうという。

 廖さんは想像がつかないほどのひどい残酷な拷問を受け、解放された後も経済的な迫害を受け続けて、生活が苦境に陥った。それにもかかわらず、2018年12月6日、西昌市社会保険基金局は廖さんに対して、拘禁期間中の保障金の2650.56元の返還を求めたという。

 廖さんは社会保険基金局のやり方は違法だと主張し、西昌市人力資源と社会保障局に再議を求めた。しかし、2019年3月25日に、西昌市人力資源と社会保障局は「西昌市社会保険基金局の通知を維持する」と決定を下した。

 そのため、廖さんは同4月18日に西昌市裁判所に対して裁判を起こし、事前に、年金が引かれることは不当であると訴えた。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/31/388079.html)
 
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