【明慧日本2019年7月3日】第20回「世界法輪大法デー」を祝して、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州ドルトムント市と、ボーフム市の法輪功学習者たちは1カ月半にわたり、リッペ川両岸にある9市で法輪大法の真相を伝える活動を行なった。
今年の3月の末から5月中旬にかけて、法輪功学習者たちは週末の休暇を利用して、長さ200キロ以上もあるリッペ川の両岸にある、パーダーボルン市、リップシュタット市、ハム市、ヴェルネ市、ベルクカーメン市、リューネン市、ダッテルン市、マール市、ヴェーゼル市の9市で、無償で法輪功の煉功動作を教え、大法の素晴らしさを届けた。また、地方紙ではこれについて、合わせて13回の報道を行なった。
リッペ川はルトライン=ヴェストファーレン州にある三大河川の一つで、パーダーボルン市から始まり、200以上の源泉から噴き出た水が、長さ二百数十キロに及ぶ川に流れ出ている。曲がりくねった川の両岸は、風光明媚(ふうこうめいび・自然の眺めが清らかで美しいこと)で、住民は純朴である。法輪功学習者は各都市を訪ねて回り、当地の市民に2時間をかけて法輪功の煉功動作を教え、法輪功が世界に広く伝えている盛況ぶりを知らせ、さらに、中国で残酷な迫害を受けている真相を伝える活動を行なった。そして、この地域の多くの市民が煉功を学びにやって来て、大法の素晴らしさを体感した。
暖かな太陽の下で座禅をする
174年の歴史を持ち、1846年に創刊した『Hellweger Anzeiger』紙は、「法輪功の活動、水公園で積極的に座禅を行なう」のタイトルで報道した。報道では、パーダースプリングス河畔の芝生の上で、人々は輪になって緩やかな煉功音楽に従って法輪功を煉った。これは法輪功の五式の功法の中の一つで、中国に由来する座禅という形式である。2時間余りをかけて、参加者達は穏やかな音楽の下で法輪功の煉功動作を学んだ。煉功の間、子供たちは傍で楽しく遊び、通りかかった人は立ち留まって、法輪功の資料や迫害資料を手に取って読んでいた、と同誌は紹介した。
記事はさらに、この活動を世話しているのはリューネン市から来た郭居峰さんで、彼はドイツに移り住んで10年になるエンジニアであり、法輪功を修煉して20年になる。彼の仕事は機械と深くかかわりを持っている。彼が言うには、法輪功は座禅を通して体や頭脳、心を休めるものだけでなく、同時に自分自身が大自然と繋がっていると感じさせるという。そして大自然を享受し、彼の心は安らぎを感じ、身体はエネルギーで満たされるという。この日は天気も良く、太陽に照らされたパゴサスプリングス公園は、とても穏やかな雰囲気に包まれた中で、郭さんはまず参加者に一段落の文字を読ませた。そして「法輪功は法輪大法とも呼ばれ、それは気功の座禅とかかわりを持ち、『真・善・忍』の法理は法輪功のとても重要な部分です」と紹介した。
さらに「学習者たちは2時間余りをかけて法輪功の五式の煉功動作を実演してみせ、例えば第一式の『佛展千手法』と第二式の『法輪樁法』から、第五式の神通加持法 (じんつうかじほう ・両足を上げて組み、座禅をする)の五つからなる功法で、法輪功は身体にエネルギーを生じさせ、身体を浄化し、さらに健康にさせる功法である。法輪功はかつて中国で8000万人が法輪功を煉功していたため、のちに中国政府により、禁止されました」と紹介された。
記者自身が法輪功を体験し、驚喜する
1850年に創刊し169年の歴史を持つ、『ヴェストファーレン日報』のキム・バスマン女性記者は、法輪功の煉功を体験したあと、「ヴェストファーレン日報記者、自ら法輪功の煉功を体験」というタイトルで報道した。
バスマン女性記者は記事の中で、「日常生活の中でストレスによって、多くの人々が心身の機能低下を招いています。法輪功は人々の心身をリラックスさせ、自律神経のバランスの乱れや、様々な身体の不調を回復させることができます。本当にそうなのかどうか、ヴェストファーレン日報記者である私バスマン記者自身が体験してみました。太陽の光は私の皮膚を温め両目を閉じると、傍で穏やかな煉功音楽が鳴り始め、小鳥のさえずりや川のせせらぎが聞こえる中で、私は中国にいるような感覚を覚えました。水公園の芝生の上で煉功を行ない、リューネン市から来た郭居峰さんが低い声で、次の煉功動作に変わることを告げました」
「両手を耳の高さに挙げて3分間保ちの合図を聞くと、私は3分間保つことができないと思い、思わず苦笑いをしました。郭さんは参加した煉功者の一人一人の動作を直して歩き、彼が満足するまでそれぞれを正し直すと、また自分の位置に戻り音楽に合わせて一緒に煉功をしました。第二式の功法は両手を下腹部に置き、これを『結印』と呼びます。そう言いながら、郭さんはこの姿勢は少し疲れを感じるが、煉功後、疲れが取れたと感じます」と話して、できるだけ同じ姿勢で、長く続けるように私たちを励ました。
「二つの姿勢まで私は何も感じていなかったが、三つ目の姿勢で両手を下腹部に置いた時、私の指先と両肩が徐々に痺れてきました。私は参加者の中では若い方で、四つ目の動作は両手を頭と同じ高さに保ちました。私たちは『結印』をして煉功を終えた時に、私を驚かせたのは、始まる前に予測していたように両腕の痛みが筋肉痛を引き起こしましたが、その後は身体がとても軽く感じ、まさに郭さんのおっしゃった通りでした」
「この時私は、これは私が最も好きな気功だと思いました。なぜなら、両腕を簡単に挙げて数個の動作だけで、それほど難しくないからです。第三式の動作は一種の違った感覚を覚え、他の動作と違って動作の協調性を必要とし、少しついていけない感じがしました。郭さんは私に一つの秘訣を教えてくれました。『陰陽で考えるようにし、男性は陽で、女性は陰で、あなたの正面にいる男性はあなたの鏡です』といって、私の正面にいた若い男性に手助けしてもらい、私の動作は徐々に正されていきました」
「太陽はゆっくりと進み、気が付けばかなりの時間が経っていました。第四式の功法は両腕を背中に回し、この功法は『法輪周天法』といいます。足のつま先から両脚に沿って身体を経由して、ちょうどいい感じだと思った頃に、とても残念な事に、郭さんから第四式の功法が終わったと告げられました。第五式の功法は坐禅です。煉功をしている過程は私の身体がとても軽く感じました。しかし、この過程でクラクションの音が私に影響を与えました」
「行き交う人々は立ち留まり、私達を見ていると感じました。しかしこれらの事は、私にとって重要ではありませんでした。『この考え方は正しい』と郭さんが言い、他の煉功者も積極的に彼らの煉功した体得を語ってくれました。水公園で私は強いエネルギーによって満たされたと感じました」と、バスマン女性記者は自分の法輪功を体験した感想を述べた。
各都市で煉功を学びに来た人は、若者もいれば年配者もおり、公園で2時間余りの煉功を学んだあと、法輪功は彼らに安らぎをもたらしたという。ドイツの人々は法輪功が中国で残忍な迫害を受けているこや、特に法輪功学習者の臓器が強奪されて売買されている真相を聞き、驚きを隠さなかった。そして迫害を制止する署名をした。
19年前「法輪大法デー」を初めて聞いた経歴
海外の自由な世界で法輪大法の素晴らしさや法輪功迫害の真相を伝えることができ、学習者の郭さんは中国での自身の経歴を思い返した。「法輪功は迫害を受ける前、私は大連で仕事をしていました。その時私は毎日朝早くから中山公園で煉功を行ない、300人の仲間が一緒に煉功をしてとても素晴らしく感じました。私は大連の海辺にある星海広場で、数千人で行なった煉功風景を時々懐かしく思い返しています。今年は、法輪功が伝え出されて27周年を迎え、世界各地に広く伝わっています。しかし唯一、中国だけが法輪功をあまりにも酷く迫害しており、まだ迫害が制止されておらず、とても心が痛みます」
第20回世界法輪大法デーを迎えて、郭さんは19年前「法輪大法デー」を初めて聞いた経歴を回想した。「それは2001年の5月初旬、当時、私は法輪功に対する信仰を放棄しなかったために、強制労働収容所に拘禁されて1年が過ぎました。それは三つ目の労働収容所で、遼寧省葫芦島労働収容所でした。ある日の夜、私は、多く服役囚と刑務官らは法輪功学習者を収容している建物から走り去っていったのを見かけました」とても奇怪に思いました。一人の服役囚は私に法輪功学習者が『塀の外からビラを投げ込んだ』と教えてくれました。私は『そのビラには何が書いてありましたか?』と尋ねると、彼は『法輪大法デーに関するビラだった』と答えました」。郭さんはそのビラは見ていないが、法輪大法デーの情報について初めて聞いたという。彼は真相を伝える法輪功学習者の勇気に感服し、その当時ビラを投げ込んだその学習者本人にドイツに来てもらい、ドイツにおける法輪功迫害の真相を知らせているこれらの活動を、ぜひ見てほしいと願ったという。